*** US mini info ***

アメリカの言葉・食べ物・生活習慣等、日常の些細な知識を中心に
少しずつご紹介して行こうと思います。
新しいモノから順に上に足していきます。

02/03/04=2004年2月3日???
Jul 10, 01

“2000年問題”なんていう言葉も、記憶の彼方に消えていってしまった感のある今日この頃。インターネット上を文書が0.1秒の速さで飛び交う世界で、意外にも年・月・日の表示にまつわるトラブルがおき始めて来ているみたいです。

実は私も、年・月・日について、アジア・ヨーロッパ・アメリカの書き順序が違うことは、一応知識として知っていたのですが、これまで差したる問題だとは思ったことがなかったんですよね。西暦表示について、それまでは99年とか00年とか、月や日ではあり得ない数字であったが為に、混同されることはまずありませんでしたから。
それが01年とか02年になってくると、月や日でもあり得る数字なワケで、これが困った…。特に00/00/00という形で表示する時、各地域の違いがモロ、混乱の原因になってしまうわけです。

例えば02/03/04という表示について、アジア・ヨーロッパ・アメリカでは、全く違う日付になってしまうんですよ〜〜〜!!!

・アジア(特に日本)- - - 年・月・日 =2002年3月4日
・ヨーロッパ- - - - - - - - - - 日・月・年 =2004年3月2日
・アメリカ- - - - - - - - - - - - 月・日・年 =2004年2月3日

ね、全然違ってくるでしょ〜〜〜?これで日本の元号までが絡んでくると、上の例がもしかすると平成2年(1990年でしたっけ?)3月4日の可能性もあるわけで、もう何がなんだか分からないです(^_^;)。
これまで、紙に書かれた公式文書なんかだと、必ず紙に薄くMM/DD/YY(月/日/年)みたいのが書いてあって、その上に書けばよかったわけですが、ネット上だと分かんないですもんね。アメリカ人とヨーロッパ人は、その辺のところ知識として知っている人は多い様ですが、アジア人でそれを知る人は少ないと思うし(ましてや欧米人が日本へ行ったら、そんなこと全然知らないと思う(^_^;)、カナダやバヌアツの様に複数の文化が混在する国では、地域によってやはり混乱も起きている様ですね。
それに今は何といってもグローバル時代ですから、2国間以上で一つの共同作業をする場合、どの国に合わせるのかは、大きな問題にもなってくると思います。

…というわけで、この先このHPの日付表示は、こうした混乱を防ぐ為、全て“月の略称”・“日”, ・“年”で表すことにしました。それ以前の部分も、混乱を招く様なものは追って少しずつ直していきたいと思いますが、取り合えず、過去すでに書かれたものについては、アメリカ式で書かれていることをお断りして起きますね。m(_)m
“月の略称”というのは、例えばJanuaryだったらJan、FebruaryだったらFebという3文字表示です。これにならって、日本でもそのうち、水無月5日とか始めますかね(^_^;)。私もう、12月分全部思い出せないんですけれど・・・(^_^;)(^_^;)(^_^;)。

冬の風物詩(?)
02/25/01

<雪と政治家>

ず〜っと前のゲストブックでもちょっと触れましたが、季節ハズレにならない様にもう一度この話題を…。
今年NYは平年よりもずっと沢山の雪が降りました。私、雪はホントに大大大好きなので、今年はとっても嬉しかったです。でもね〜、NY市内(特にマンハッタン)では、雪が降っても次の日には殆ど市の除雪車や職員の手によって除雪されてしまうのです(T_T)。なぜかって???
別にお役所さんが親切なわけじゃぜ〜んぜんないんですよ。彼らは以下の二つのことを恐れて必死で除雪しているのです。1つは、「裁判」。もう一つは「リコール」。

例えばあなたが雪で滑って転んだら、あなたは「市が除雪を怠ったせいだ」と言って、市を訴えることが出来るのです。まかり間違えて誰か頭を打って亡くなる人が出ようモノなら、それこそ大変なことになるわけで。
そしてそういった事態がそれこそ一つでも起きれば、例え裁判で市が勝ったとしても、住民運動が起こり、リコールが叫ばれるのは必至。日本じゃ除雪をしなかったから市長が首になるなんて話、信じられないかもしれないですが、こちらでは過去に実際そういった事例があるのだそうです。だから、政治家も必死なわけですね(^_^;)。

それから、こちらでは雪を溶かす為に発砲スチロールみたいな塩をあちらこちらに撒く作業もしています。私、これって東京では見たことないのですが、雪の多い地方ではやっているのでしょうか???
ともあれ、2月ももう終わり、今年NYではあと何回雪が降ってくれるのでしょうか…。

<パチパチしていや〜〜〜。>

冬に日本からやって来る人でまず驚くのは、こちらでの強力な静電気。今年は雪や雨の日が多いので、例年に比べるとそれ程ではありませんが、やはりあちこちパチパチいってます。1年あまり前、LAに行った時はもっと凄かったですよ。飛行場についた途端、髪の毛逆立っちゃいましたから(^_^;)。あと、ず〜〜〜っと前にカナダ・モントリオール在住のAnaisさんもゲストブックで静電気について触れていたので、これはおそらく、北米大陸共通の現象なんだと思います。

静電気も、人によって起きやすい人と比較的起きにくい人がいるらしいんですけどね。ちなみに私は「めちゃくちゃ起きやすい人」です。冬になると、手と手が触れるのはもちろんのこと、キスしたり水道の水に触れただけでもパチッときちゃいます。エレベーターのボタンなんかに感電した日には「パチパチ」なんてモンじゃなくて「バチッ」ですよ。火花まで見えるくらい(^_^;)。

前はよく日本から「エレガード」を送ってもらっていました。こちらにも似たようなスプレーは売っているのですが、匂いがヘンでキツイもんで…。そうしたら先月、紀伊国屋書店NY支店で、スゴイものを発見してしまいました。その名も「静電気除去ホルダー:B baby」。ドアノブや車のボディに触る前に、B baby君を感電しそうな場所に当てて放電するんです。スゴイ、さすが日本人!!!よくぞ発明してくれました。今年は平年に比べて静電気自体が少ないので、まだあんまり活躍してもらってないのですけれど。

ちなみに英語で静電気は、辞書に書いてある通りそのまま「Static」とか、単に「Shock」と言ったりします。静電気って、“雷嫌い”の私にはけっこうツライです。だって小さな雷みたいなモンですからね。余談ですが、郊外の方に行くと電気で虫を殺す「Bug Zapper」というモノをよく見かけるのですが、あれも小さな雷みたいでツライです。換気口みたいな所に虫がかかると電気で“バチッ”というのですが、その瞬間「また虫が一匹死んじゃったのか…」みたいな、何ともいや〜な音がするんです。あ、話が脱線しすぎちゃったので、この辺で…(^_^;)。

静電気の嫌いな皆さん、冬期に北米大陸へ来る際は「B baby」とまでは言わなくても、少なくとも「エレガード」は持ってきましょうね〜。

十人十色の12月
12/20/00

この時期、日本からもらう手紙やメールにはよく「そちらはクリスマス”一色”なんでしょう」なんて決まり文句(?)が書いてあります。やっぱりTVのニュースなんかでは、クリスマスの映像ばっかり流しているんでしょうね(NYにエンパイヤービルディングがあることも知らなかった私は、こっちに来るまでそんなことを気にかけたこともありませんでしたが ^_^;)。ところがところが…ニューヨークという特殊な街の場合、実はこの時期、この街の色は”たったの一色”ではないのでした(^_^;)。

勿論一番目立つのは「クリスマス」の飾り付け。言うまでもなくこれはクリスチャンのお正月みたいなモノで、12月の25日前後は家族や親戚が集まって過ごすのが普通です。家族同士のプレゼントを開けるのは、やっぱり25日の朝が一般的かな?(私は数家族の場合しか知らないんですけど)プレゼントを開く前はツリーの下に置いておいて、数日間ワクワクしながらプレゼントを開けるのを待つんですね〜。

次によく見かけるのが、ユダヤ人のお正月(というと正確ではないですが)「Hanukah(=ヘブライ語で”奉納のお祝い”という意味)」。ユダヤ暦は西暦とは違うので、ハヌカの日は毎年違う日付になりますが、大体が12月のX'mas前後に8日間続きます。ハヌカのX'masツリーに当たるのが「メノラ」と呼ばれる9本のロウソクを立てたスタンド。メノラは別にユダヤ人の教会や組織に関係ないところでも、よく見かけます。元々は紀元前、ユダヤ人がシリア人から教会を取り戻した時に、寺院に残された神聖なるランプがたった1日分の油で9日分の火を灯したという伝説から来ています。

そして歴史的には一番新しい「Kwanza(=アフリカの---どの種族かわすれましたが---言葉で”最初の収穫物”」。これは1966年にUCLAの教授が始めたアフリカ系アフリカ人のお正月で、12月26日から1月までの1週間続きます。クワンザにも「キナーラ」と呼ばれる、ハヌカのメノラのようなロウソク立てがあって、毎日1本ずつロウソク立てに火を灯していきます。一日一日には「調和」や「自己決定」等、合計で7つの意味があるそうです。

そういった事情で、この時期の典型的な挨拶は「Merry Christmas」ではなくって、「Happy Holidays」もしくは「Season's Greetings」。これなら宗教が違っても大丈夫ですから(私は無宗教なんですけど)。
大統領が国民に演説する時必ず最後に言う決まり文句「God Bless America」も、最初はキリストの事かな?と思っていた私ですが、どんな宗教でも「神は神」ですもんね(便利なセリフだ ^_^;)。
ちなみに、「友達や恋人と過ごすX'mas - 家族と過ごす大晦日&お正月」の日本とは反対に、こちらでは「家族で過ごすX'mas・ハヌカ・クワンザ - 友達や恋人と過ごす大晦日」ってのが定番になっています。

…というわけで、この時期のニューヨークは「X'masの色 - 緑と赤」、「ハヌカの色 - 青と白(または銀)」、「クワンザの色 - オレンジ、黒、茶色」ってな具合で、”一色”なんてモンではなく、まぁ、ハデにカラフルにケバっておりますデス(^_^)。

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