*** mook's Gaijin Daiary in US ***
mookの在米”ガイジンはつらいよ”日記

アメリカで”ガイジン”として生活して早7年。
日本で日本人として生まれ育ったウン十年では体験できなかった”ガイジン生活トホホ話”を綴ります。

This is my diary living in US as a "Gaijin=Outsider".
I'll try to write in Engkish as well but sorry not all of thme are.

2001年参議院選挙、その“一票”までの長〜〜〜い道のり
July 30, 01

…というわけで、2001年夏の参議院選挙は“小泉効果”による、自民党の大勝に終わりましたね。今回の投票率は、朝日新聞のウェッブサイトによると約56%、残念ながら戦後3番目に低い数字となってしまいました(T_T)。
私は、結果がどういった方向に転がろうと、皆さん一人一人が選挙に“行く”こと自体がとても大切なことだと思っています。
このページにも書いた様に、太平洋に浮かぶ人口1万人余りの小さな島国が、“選挙”という手段によって天下のアメリカを打ち負かすことだってある。勿論、選挙制度自体にもいろいろとモンダイはあるし、多数決の民主主義制度が至上のモノだと言う気は毛頭ありません。でも、やっぱり一人一人が政治に参加出来る“基本”として、選挙での一票というのは、とても大切なモノだと思うんですよね〜。

昨年の米大統領選挙では、ブッシュ候補とゴア候補が前代未聞の接戦にもつれ込み、不在者投票、軍人投票、そして海外に在住するアメリカ市民(国民とは限りません)による“在外投票”が、大きくクローズアップされました。今回、欧米諸国で在外投票に対してどの様な手続きが取られているのか調べる余裕はなかったのですが、歴史的にはかなり古いと聞いたので、制度に関しては何かとすでにいろいろ整っているのではないかなと思います。
ところが海外に住む日本人は、たったの1年前まで、日本の国政選挙に参加することが一切出来なかったのですよ〜〜〜。私の知っている限りでは、このHPで何度もご紹介したNY在住のミニコミ誌“週間Nuts”の発行者ひろさんを中心に、在外投票の運動が4年半も地道に続けられていました。1998年の公職選挙法の一部改正に伴い、在外投票がやっとのことで実現化、昨年2000年5月以降の選挙(ただし当分の間、衆議院も参議院も比例代表制選挙に限られています)から実際に投票が可能になったというわけです。
で、やっとこさっとこの“選挙権”。でもこれで全てがチャンチャンではないのですね〜。とにかく、その“一票”を入れるまでがた〜〜〜いへんっっっ!!!勿論、このシステムもいずれは改善されることを期待しているのですが、う〜〜〜ん、今回は超〜面倒臭かった!!!

まず、選挙が行われるず〜〜〜っと前からしておかなければならないことが沢山あります。その第一段階が“在外選挙登録”。20歳以上で日本国籍を持ち、海外に3ヶ月以上住んでいれば、これは誰でも登録することが出来ます。基本的には管轄内の日本大使館や総領事館窓口で受け付けてもらえますが(日本のパスポート&3ヶ月以上同じ場所に住んでいると証明出来る文書を持参すればOK)、今回NYでは特に、在外選挙運動を展開していた人達のプッシュのもとに、総領事館の窓口出張(日本のスーパーや日本の書店などに領事館の職員が出張して受け付けしてくれる)などのサービスが設けられ、約4000人あまりの在住者が在外登録を済ませました(これは合衆国内では前年最高のロスを抜いて第1位。世界で最大の登録者地域はサンパウロですが)。私は一応、会社のお昼休みに総領事館まで行ってやったのですが、いや〜〜時間かかって面倒くさかった…。
で、私の場合、ナント1回じゃ済まなかったんですよね。…というのはですね〜、在外選挙登録というのは、海外に出る前に最終的な住民登録をした地区の選挙管理委員会から登録証をもらうのですが、最後の住民登録が5年以上前のモノである場合、それは本籍地の選挙管理委員会となるのです。さぁ、困った…。私の場合、もとの実家は杉並区で、本籍地は世田谷区、そしてアメリカに来る前最後に住んでいたのが中野区だったので、一体どこの選挙管理委員会から登録証をもらうのかでちょっと一悶着あったのです。通常、窓口手続きをしてから登録証をもらうまでは2〜3ヶ月を有するのですが、私の場合、半年近くかかりましたもん(いばってどうする???)。

さ〜、でも晴れて選挙委員会から“在外登録証”が届いても、それですぐに投票!というワケには行きません(^_^;)。ここから先は、“郵便投票”、“在外公館投票”、そして“帰国投票”の3種類に分かれます。“帰国投票”というのは、たまたまその時期日本に帰っている場合、登録した選挙区で選挙出来るというもの。ま、これはけっこう簡単なので飛ばします。“在外公館投票”も、基本的には登録証とパスポートを持参すれば出来るのでどっちかと言えば簡単な方(ただし、その投票用紙が投票日前までに日本に到着しなければならないので、投票が1週間くらい前には締め切られてしまいます。この点に要注意)。
え〜、ところがアメリカの場合に関して言うと、NY、LA、シカゴなどの大都市は、まだ在外公館投票の制度を設けていないのです(在外公館投票が出来ない都市の一覧はこちらから)。だから“郵便投票”または、わざわざ他の都市の在外公館まで出向かなければならないというわけ…(T_T)。
というコトで、以下私の今回の選挙に“一票投ずるまで”の長〜〜〜い、道のりでっす。(面倒クサ度の最高は5)

*投票日から3ヶ月以上前
“在外投票登録:その1” - - - 大使館または総領事館(またはその出張サービス)で登録手続き - - - 面倒クサ度3(平日の9〜4時半までしか受け付けていないから)

“在外投票登録:その2” - - - 自分の最終住民登録地区の選挙管理委員会から“在外投票登録証”が届くのを待つ(通常3ヶ月前後かかる) - - - 面倒クサ度2(でも私の場合、上に書いた様な理由で面倒クサ度5でした(^_^;)。

*投票日から2ヶ月くらい前
選挙が行われることが決まる→登録証を持っている人に投票用紙請求書が届く

*投票日から1ヶ月半くらい前
“投票用紙請求書の郵送” - - - 自分の登録した選挙管理委員会に、投票用紙請求書を郵送する(通常余裕を持って1ヶ月以上前に郵送しなければならない)- - - 面倒クサ度4(この時期を逃すともう投票出来ないし、郵送代は全部自分持ち)

*投票日から2〜3週間前
投票用紙や封筒その他が選挙管理委員会から郵送されて来る - - - 面倒クサ度3(書留郵便で来るので、自宅にいない場合わざわざ郵便局まで取りに行かなければならない)

*投票日から1〜2週間前まで
“投票用紙の郵送” - - - 面倒クサ度5 (投票用紙は、内封筒から外封筒、そして指定の郵送用封筒に正しく入れて送らなければならない。郵送費はもちろん、全て自分持ち)

*投票日&開票〜〜〜(^o^)/

と〜〜〜にかく面倒くさいでっす!!!!!!大体、選挙が公示されてからわずか数日目、選挙の争点や動きもまだはっきりしないうちに、もう投票しなければならないなんて〜。今でこそ海外在住者にはインターネットという強い味方が存在するものの、日本にいる人達と比べれば、それでもまだまだ情報不足。わずか数日でど〜やって決めろとゆ〜んですか???
特に今回、海外在住者の投票出来る比例代表区制は今回から新しい制度になった為、私ま〜るっきり混乱してましたモン。政党名に投票するべきか個人名にするべきか、どちらの方が貴重な一票を最大限に活用出来るのか…。日本に居れば、各ニュース番組なんかの解説を聞いて、少しは理解もあったと思いますけど、わ〜〜〜ん、正直言って私、全然わかんなかったです〜〜〜(^_^;)。

ともあれ、1年以上も前から楽しみにしていた(?)選挙もあっけなくオシマイ(私にとっては賞レースと同じく、選挙もある種のイベントですから(^_^;)。今回私は、ある二人の候補者のどちらに入れるか悩んでいたのですが、結局入れなかった方の候補は当選して、入れた方の候補は落選していました…(T_T)。
NYでの動きに関していうと、近々“在外公館での投票”が出来る様、在外投票運動を展開していた人達を中心に、法的措置に訴える可能性も出てきています。う〜ん、ホントに郵便投票は面倒クサイんだも〜〜〜んっっっ!!!
また、これからは各政党の主要人物が、海外にも赴いて選挙運動を展開してくれないと〜。ま、一応そう言った動きは、すでにちらほら出てきてはいるのですが、こちら「週間Nuts」で少しずつ紹介されていますので、詳しい説明はそちらの方に譲りますね。

ま、とにもかくにも、投票する人がいなければ、そして選挙に関心を持つ人がいなければ、いつまで経っても選挙制度が改善されないのは確かってわけで(各政党も、わざわざ海外まで出向いてなんてこないですしね)、それこそ一人でもいいから、日本で、そして海外での投票者が少しずつ増えてくれればな〜〜〜、っと思ってやまない私です。

外務省による“在外投票の手引き”はこちらから

ガイジンにも参政権を?
10/24/00

今日、
ウェッブの朝日新聞を読んでいたら、いきなり”e デモクラシー”なるものを発見しました。(右上に小さくちょこ〜っとあるんですけれど)。このコーナー、実は10月14日から始まっていたんですね。内容は、「永住外国人の地方参政権」について。(←ピンクの文字部分は全てリンクしています。クリックしてみて下さい)
で、うわわ、コレってモロ、私が先週このコーナーのパート1↓で話していた内容と繋がっているのです。読んでみたら、これがけっこうオモシロかったので、ここでパーツに分けてご紹介しますね。

さて、ここで何が話題になっているかを簡単にいうと、”?”(クエスチョンマーク)は、日本に住む外国人(ここでは特に永住外国人)にも、地方参政権(都道府県や市町村の選挙に投票・立候補する権利)があるのかどうか、ということ。

日本において「誰を永住外国人と言うか」については、私が先週下に↓書いたアメリカ&日本における国籍・在住ステータスをまず読んでみて下さいね。

1) 各国との比較

最初に、資料ページにある資料1:各国の在外国人投票権について読んでみて下さい。
ヨーロッパについては、地方参政権を認める国が随分多いですね。

これは、
a)北欧4カ国に関しては、歴史的に外国人を受け入れる体制が整っている、というのと、
b)他のEU各国に関しても、EU統合に向けて国と人とのボーダーラインをなくす方向に進んできている。
(余談ですが、現在ではEU1カ国のパスポートを持っていれば、就労ビザなしでどのEU諸国でも合法就労することが出来るようになりました。)

という2つの理由が挙げられると思います。(ホント?うん、多分・・・)

その点アメリカは、EU諸国と比べるとまだまだ「後進国」と言わなければなりません。
(↑”外国人の受け入れ/共存には彼らの地方政治参加も必要”という私の個人的意見を前提に、「後進国」という言葉を使っています)

2) 焦点はどこに?

このモンダイは、さまざまな要素が絡みあっているので私流にちょっと整理してみました。

a)まず、国政レベルの参政権と地方レベルの参政権をきちんと分けて考える。

---国政レベルの参政権については、「二重国籍を認めるか認めないか」という議論にも絡んで来ます。これも下に↓私が書いた帰化条件をもう一度読んでみて下さいね。
ここで話されている地方参政権は、あくまでも外国籍のままでの”地域”参政権ですから、その辺りは混乱のないように。

b)特別永住権を持つ在日コリアンの歴史的背景をどう捉えるか。

---やはり↓私が書いた「特別永住権」についての記述を読んで頂きたいのですが、永住外国人の中でも実に9割を占める在日コリアンの人達に関して、彼らが”特別”永住権を獲得(?)した過程には、なが〜い歴史的な背景があります。
このeデモクラシーでも再三議論されている様に、「帰化しちゃえば地方参政権どころか、国政権だって手に入るじゃないの」という短絡的な意見もあります。確かにそうなれば話は早いのですが、ではなぜそうならないのか?

う〜ん、ここは本当に話が長くなってしまうので”誤解を恐れず超手短に言うと”、3世・4世の世代になってもかたくなに朝鮮or韓国籍を維持しているコリアンの人達には、日本・韓国・北朝鮮のどの国からも宙ぶらりんに見捨てられてしまった(彼らの多くは、日本と韓国政府との間に結ばれた”日韓協定”による「協定永住外国人」なのです)、在日コリアンとしての”意地”みたいなモノがあるのですね。
ですから、この「彼らの心情的な部分」を無視して、水かけ論的にこのモンダイを議論するのも、ある意味無理があるといえば無理があります。案の上、読者の意見として設けられたBBSにも、在日の人達からのこういった意見がたくさん寄せられています。

また、資料3:をお読みになればわかる様に、在日コリアンに本国での参政権はありません。

c)ニューカマーの外国人達を、”地域政治のカンフル剤”とみるかどうか。

---これを「そうみない」と言ってしまうと、議論が始まらないのですけどね(^_^;)。まず、田原総一郎役(?)を務める、田中直毅氏のモンダイ提起を読んでみて下さい。
「国際社会」「外国人受け入れ」という言葉で耳にタコができてから久しいですが、まぁ手始めに何かやらなきゃというところで出るべくして出てきた議論だと思います。

と、いう以上3つの論点をふまえてお偉方の意見読者の意見を読んでみて下さい。

改めて、a)「一国忠誠論(=二重国籍に絡んで)」、b)「戦後処理問題」、c)「外国人排斥論」なんかを”裏キーワード”に付け足すと、より分かりやすくなるでしょうか?よりややこしくなってしまったら忘れて下さいm(_)m。

あっっ、一番大切なこと書き忘れていました。外国人なのに皆どうして「選挙権」が欲しいって?答えはカンタン。それは皆「税金」を払っているからなのです!!!
アメリカでは”ガイジン”である私も、「アメリカ人」と全く同じ様に税金をちゃんと払っているのですよ。特に地方政治ってのは、選挙によって大きく左右されますし、その結果如何によって税金の支払い額、そしてその使い道に大き〜な差が出てきます。
私、もしEUに住んでいたらもうとっくに地方選挙権があることになるんですよね。なのに地方レベルでも盛り上がりまくっている今年の選挙戦、ここアメリカではただ指をくわえて見ているしかありません(T_T)。この私でこんなに悔しいのですから、まして日本で生まれて日本で育って、税金も100%他の人達と同じだけ払っているのに、選挙権の全くない永住外国人の人達の悔しさなんて、予想だにできません。皆さんには想像できますか???

ま、このモンダイに関しては、あくまで私的見解を書かせて頂いただけで、皆さんに議論をふっかけているわけではありませんので、その辺はあしからず。勿論ゲストブックへのご意見は大歓迎ですが、私にはこのHP上でディベートをしようという様な、十分なバックグラウンドも、気力も(←こっちの方が本音)今のところありませんので、ディベートしたい方はこのeデモクラシー上で、思う存分がんばって下さいね。(実際逃げてるだけですが・・・^_^;)

と、いう訳で、次回は今年から施行され始めた、「外国に住む日本人の在外投票権」について、またちょこっと(?)書いてみたいと思います。もちろん私にも”在外投票権”バリバリにありますよ。

なんだかややこしい話ばかりが最初に来てしまってゴメンナサイ。
まず、”ガイジン”って、ややこしい立場なのね〜、というのが先に分かっていただけると、その後に続く”ガイジンとほほ話”にもリアリティが出てくるかなぁ、なんて目論んでいるのですが(^_^;)。

私は”ガイジン”です。
10/20/00

皆さんは、日本に住む”日本人でない人”が、「ガイジン」と呼ばれるのをいやがるって話、聞いたことありますか?”ガイジン”=外の人=つまり村八分ってことですものね。これは、日本の人達が何を持って”内の人”と呼ぶのかという前提に大きく関わってくるのですが…。

実は私って、気が付いてみたらアメリカに住んでる”ガイジン”だったんですよね。(最初の2年くらいは、ただのお上り観光客みたいなモンでしたけど。今もそんなに変わらないかな?)日本で生まれ育った日本人の私としては、この7年の在米生活の中で、日本では決して得ることの出来ない貴重な”ガイジン体験”を味わうことになりました。
このコーナーでは、そういった私の体験談を少しずつご紹介して行きたいと思います。

第1回の今日、まずは割と常識的なことかもしれませんが意外と知られていない、日本とアメリカの国籍システム&住民ステータスの違いについて大雑把(?)にまとめてみますね。

<注:私はこの道の専門家でもありませんし、ちゃんとリサーチしたわけでもないので、以下の記述に100%の文責を持つことはできません。予めご了承下さい。m(_)m。>

アメリカの場合 (2000年現在。移民法は毎年変わります。*は、最近変わった部分)


1)アメリカ国籍を有する人=アメリカ国内で出生した人のみ(人種・民族に一切関係なし)=正副大統領に立候補する権利有、投票権有

2)アメリカ市民権を有する人=グリーンカード取得期間5年以上を経た人で、政府の簡単な試験に合格した人=正副大統領立候補権なし、投票権有

3)移民ビザ(グリーンカード)を有する人=婚姻、親族関係、特殊技能、抽選その他の理由によって自己推薦・他推薦し、移民局の審査によって取得可=投票権なし、永住権有(*申請手続きなく3か月以上米国を離れた場合は、ビザ剥奪警告)

4)非移民ビザ(F1、H1等種類多数)を有する人=在学証明によって発行される学生ビザ(F1)、就労許可によって発行される就労ビザ(H1)、ジャーナリストに発行されるLビザ等、期間を限定して発行される非移民ビザ=永住権なし、再入国許可有

5)観光ビザを有する人=滞在最大6か月まで。再入国にはビザ再申請が必要。(*違法滞在が発覚した場合は、3〜10年間の再入国が禁止される)


日本の場合 (これも法律は毎年変わっているので、訂正分があればご指摘下さい。)


1)出生届けと同時に日本国籍を取得した人=両親またはどちらかの親が日本国籍を有している人(出生地には関係ありません)

2)日本国籍に**"帰化"した人=基本的には1)の人達と同じ条件下に置かれるだと思うのですが…(違ってたらゴメンナサイ)

**日本国籍帰化申請の出来る人

a) 5年以上の日本在住者、b)20歳以上の人(未成年の場合は親権者が申請)、c)素行用件を満たす人(???)、d)経済的に自立している人、e)***日本国籍の取得によってその国籍を失う人、f)日本国憲法下での破壊活動を主張しない人(???)

***日本政府は二重国籍を認めていないので、どこか他の国籍を有している場合は、その国籍を放棄しない限り日本国籍を取得することが出来ません。

以上の条件を満たすことを証明する書類、帰化の動機書、宣誓書を申請して、審査にパスすれば基本的には日本国籍を取得することが出来ます。(10年程前まで、これに加えて日本名の記載がありました。つまり元の名前を日本名に変えなければ帰化できなかったわけです。)

3)一般永住者・****特別永住者(協定永住者含む)=基本的にはアメリカの3)と同じ(だと思います)=投票権なし。

****特別永住権(韓国政府との協定永住権を含む)は、太平洋戦争中に「二等国民として日本国籍を与えられた後」、戦後のサンフランシスコ講和条約によって「一方的に日本国籍を剥奪された」、(当時の)朝鮮・中国その他日本軍占領地区出身で日本に残留した人達、そしてその子孫が持っている特別な永住権です。(って分かります?)
特に在日韓国・朝鮮人の国籍・永住権については、朝鮮戦争・韓国誕生(つまり2つのコリアに分裂したこと)によって、めちゃめちゃ複雑になっているので、これはまたの機会に説明しますね。


4)滞在ビザ(学生ビザ・就労ビザなど)を持っている人=基本的にはアメリカの4)と同じ(だと思います)=永住権なし、再入国許可有。

5)90日以内の滞在者

日本とアメリカで大きく違うのは、国籍の取得がアメリカ=出生主義なのに対して、日本=血統主義であること。これによって、3)の永住権を持っている人達、つまり日本で生まれ育った2世、3世、4世の人達も”ガイジン”扱いとなってしまうわけです。

また3)と4)の人達にアメリカにはない”外国人登録証”の携帯が義務付けられているのも日本の特徴。これ、24時間肌身離さずに持っていないと刑務所行きになってしまうのです。昨年やっと指紋押なつ制度が全廃されましたが、この登録証携帯については、まだまだ議論の残る所です。

それからもう一つ。***にある様に、日本では二重国籍を認めていないことも(つまり母国の国籍を放棄しなければならない)日本国籍を持たない外国人の数が多いことの一因となっています。アメリカの様に「市民権」みたいのがあると、もっと話はカンタンになるのかもしれませんが・・・。

---と、まぁ余談はこのくらいにしておきましょう。私のステータスは、日本では1)ですが、アメリカでは4)「就労ビザ=H1ビザ所有)となります。

えっ?日本人のクセにどうしてそんなに日本に住むカイジンのステータスに詳しいって?
実は(という程のことでもないのですが)私、大学在学中、留学生の世話役として政府からお金をもらっていました。(つまりガイジン留学生をクイブチの種にしていたワケですね^_^;)ですから、彼らから相談を受けることがよくあったのですが、日本における”ガイジン生活”って本当にキビシイです。これは、アジア・アフリカからの留学生に限らず、欧米からの留学生達も日本での生活にはホトホト頭を悩ませていました。

でも正直・・・やっぱり私には”他人ごと”だったんですよね。こちらに来て自分が”ガイジン生活”を始めるまでは・・・。
てなワケで、これから折りあるごとに私のガイジンとほほ体験を少しずつ書いていこうと思います。

今日は長すぎましたね・・・(^_^;)。

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