*** mook's Travel Room ***
ユーラシア縦横断日記 その5

2008年12月1日から30日までの
旅行記です。
重くてそんまそ〜んm(_)m

前の日記北極圏→北欧編はこちら。

Day 26: ドイツ縦断 ハンブルグ→フランクフルト
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12月26日(金)

8時すぎ起床。ホテルの朝食は豪華だったのに、まだお腹の調子が戻らず残念〜。さて、9時頃 ホテルの外へ。今までは10時くらいにならないと、空が明るくならなかったのに、9時でこの明るさがすでに新鮮(^。^;)

内湖と市庁舎
街一番の映画館
映画館の中
ハンバーガーじゃなくて
"ハンブルグ人"

昨日と同じく市庁舎広場まで歩き、今日は映画館を探して北上。湖が朝の光を浴びて超キレい〜。ハンブルグのショッピング街も相当広いんですね〜。暫くうろうろして、昔ながらの劇場一つと、TV搭の方にある大きな劇場CINEMAXを見学して、地下鉄に乗り南下。地図上で気になってた教会の廃墟へたどり着きます。わ、すごい。規模は違えど、広島ドームに匹敵する衝撃度。これはハンブルグへ来る全ての人に訪れて欲しい所です。戦災で焼けた壁も凄いけど、石の土台部分に撃ち込まれた銃痕の列が、まさに戦慄の一言で…

戦後そのまま教会の廃墟
中心街のバーガーキング
お気に入りのホテル
フランクフルト駅到着

ホテルをチェックアウトし、お土産を買い込んでランチ。中央駅から3駅ほど離れた別の駅よりICEへ乗り込みます。
今回の旅行で欧州ではこれが最後の電車。さっすが本場のDB(鉄道会社の名前)はちがうわ〜。席の種類もいろいろと分かれているし、座席の上にデジタルで「この席は○○から●●まで予約済」(つまりそれ以外の区間ならバラ買い出来る)と表示がしてあったり…私は当然一番安い席なので、よりいい景色を眺める為、食堂車へ。天気も良かったし、夕暮れ時だし、ドイツの閑な田園風景に和みました。

中心街の教会
中央銀行のユーロ像
モール近くの映画館
独特な形のビル群

で、17時フランクフルト到着。荷物を置いて、中心街へGO!ミュンヘン通りを東へ。ん〜この辺りは中東人街という感じ。ドイツにいるとは思えません。暫く歩くと急に道が開けて別世界(ユーロマークのモニュメントがフランクフルトだ)。
さらに東へ歩いて、幾つか教会が見えて来た所で折り返し。少し北へ歩くと、三越やらANAやら懐かしい日本のロゴが見えて来て、さながら銀座のような場所へ。そこにあった映画館がまたしぶくてイイのよね〜(^o^)それにしても、ANAの入ってるビルにマイナス3℃の表示が…って北極圏より寒いじゃない〜ハンブルグより南だからマフラー要らないと思って置いて来たのに〜(*_*)

で、地下鉄2駅分歩いたので帰りは地下鉄と思いきや、システムの故障でSバーンがストップ。困っていたら、ブルガリア人家族がUバーンで中央駅まで誘導してくれました。 地下鉄に乗ってフランクフルト空港へ。本場のハーゲンダッツを食べたりするうち搭乗時間の22:20。さよならヨーロッパ!!!

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Day 27: 灼熱のドーハへ
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ブログページはこちら。

12月27日(土)

機内にて朝。6時間弱の飛行中、2回も食事があったのと、結局2本半分 映画を観たので、殆んど眠れず仕舞。今回観たのは、ストックホルムで具合が悪くなければ観る予定だったウディ・アレン監督の新作『Vicky Cristina Barcelona』や、(エキストラを含め)出演者が全員女性の『The Women』など4本。

さて、朝6時ドーハ到着。入国審査の手前で日本人夫婦にVISAの事を聞いたら、その場で払えばよいとの事。カードで30ドル払って無事入国。結局彼らとタクシーをシェアすることになりました。

ランドマークのモスク塔
外務省の建物
対岸のビル群(建設中)

グランドモスクに到着すると、思いっきり工事中f^_^;)なので、ランドマークであるクロックタワーや、対岸のビル群(ドバイと同じく、殆んどが工事中)などをパシャリ。荷物を引きずりながら、中心街へ移動します。それにしても、昨夜マイナス3℃だったのに今日は25℃。暑い…

旧市街の渡り廊下
狩用の鷹たちです
和みの中庭
入り浸ったカフェ通り

どこかに荷物を預けられないかとホテルを探すも、なかなかみつからず、カートを引くのがツラい路地裏をうろうろ。けどまぁ地元の人達の生活がかなり垣間見られて面白かったです。何しろ一緒に回った夫婦のモノを見る感覚がとてもいいセンスをしてたので、一緒にいて楽しかった。観光客しか行かないような所を、さりげなく避けてたなぁ。 一番のヒットはバードセンター。何気なく入ったら、狩猟用の鷹がいっぱい!現地のジュースを買って、中庭でまったり。嗚呼、なんかすっごくイイ感じでした。

新市街の街並
空港近くのモスク
ドーハ空港内

二人と別れて、カフェでうだうだ。さらに中心街へ行くも 暑くなって来たので、荷物もあるし、空港へ戻ります。それにしても、カフェでトロピカルジュースを頼んだら、さっきのジュースの20倍!こんな所に貧富の差を見た気がします。物価バラバラだもんな〜。帰りのタクシーで運転してたインド人のにーちゃんは、ドーハは生活費が高いので 家族を呼べないと嘆いておりました。

空港で仮眠をとって長〜い待ち時間。今回 カタール航空も空港もドバイと同じようなモノを期待してたのですが、街の発展具合に比例して、いま一つという感じではありました。路地裏はこじんまりしてる分、ドバイより面白かったけどo(^-^)o

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Day 28: ただいまアジア 香港→広州
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ブログページはこちら。

12月28日(日)

午前01:15やっと空港のモニターにゲートNo.が出る(私のフライトは02:00出発)。午前0時から02時までの間このドーハ空港では5分おき(時には同じ時刻に3本も!)にフライトが出ている。今や世界のハブ空港となったドバイほどではないものの、アジアとヨーロッパの中間に位置するこの空港もまた、ハブ空港として大きく成長しようとしているらしい。空港の設備(仮眠室、シャワー、荷物預り所、収容人数に見合うフードコートとインターネット台数)が整っていれば、長時間の待ちも苦にならないのだけれど(ちなみにこれらは広州空港ではすでに揃っていた)。

このフライトでは韓国映画『DRIVING AWAY』を鑑賞。新人監督の作品ながら、落ち着いた作りで。それにしても体調がなかなか元に戻らない…で、あっと言う間に香港到着。

X'mas仕様の香港空港
空港から香港市内へ
お馴染みの街並

実は香港に到着してからわかったけど、広州に行くなら 空港から一旦香港へ入国せずに、空港内でフェリーや鉄道のチケットを買って そのまま中国へ入国するという方法もあった(中国人で海外から帰国した人達は殆んどその手を使っている)。ただ私の場合、ハンブルグで預けた荷物を゛香港゛で受け取るよう手配してしまったので、荷物ピックアップの為、香港入国(^。^;)。

広州行きの電車は、ホンアン駅から出るので、A21のバスへ。ハープ橋を渡り、中心街にでます。いやはや私、すっかり香港をナメておりました。ず〜っと昔に船で行って、女人街と100万ドルの夜景(死語?)だけを見て、香港を知った気になってたけど、わ〜香港って広いんですね〜。それにすっごく奥が深そう…。

香港特有の縦横に伸びる大看板に圧倒されつつ、ホンアン空港へ。体調もいま一つなので、香港観光は次回ゆっくりということにして、広州行き電車の搭乗手続き。香港から中国へ行くのにこんな厳しい出入国審査があるとは。それだけまだまだ中国にとって香港は全くの別世界らしい…。

香港→広州の列車
この度最後の車内
広州の地下鉄構内
マリオットも中華風

で、約2時間にて広州到着。今回の旅 最後の電車、日本の特急電車並みの快適さでした。中国入国の手続きをして、駅の外へ(まるで空港の出口のよう!)。予約したマリオットは地下鉄の駅からすぐなので、ホテル勧誘とタクシー呼び込みの嵐を振り切って地下鉄へ。今回もネットで信じられない安さの為予約を入れましたが、ワルシャワの時同様、駅から直ぐで(傘要らず)ジムやプールがついているので超お得。は〜っ、ゆっくり休みたいけど、夜遅くなりそうなので 取り敢えず地下鉄で公園前へ。

地下鉄のキレいさは、先日の北京に匹敵するほど(それだけ新しいって事ですね)、プラス日曜の夜ということもあって こぎれいに着飾ったカップルの多いこと!閉店前のスーパーに滑り込んで必要なモノを手に入れ、霧が濃くなって来たので北京路の手前まで行って逆戻り。久々のバスタブに浸かって02時頃(ヨーロッパではまだ21時くらい?)就寝。

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Day 29&30: トウキョウは近くて遠かった…
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12月29日(月)

いや〜最後にまた一つやられました。やっぱ一筋縄じゃ行かなかったな〜この旅f^_^;)今回 帰国日は29日か30日のどちらにするか最後まで決めておらず、何か不測の事態が起きたり、後1日伸ばしたくなったら30日にしようと思っていました。結局、体調がまだ完全に戻らないのと(スゥエーデンの゛冬病゛だけなく、イルクーツクの風邪、シベリア鉄道内&リヴィフでの打ち身、リーガ以来の肋骨の痛み、ロバニエミで滑って以来の腰痛、昨日からの耳鳴り)加えて、ドーハでの空港14時間待ちと2便合わせて14時間のフライトに、かなりボロボロになっていたので、これはやはり29日にしようと(実は31日からまた出かけるし)…。そしたらまぁ、神様(?)やってくれました。人生2回目の飛行機欠航(^。^;)

ホテル並びの博物館
道端のスローガン
南国チックな広州
左と右の建物が対照的

取り敢えず、何も知らずに迎えた朝。ホテルの部屋でまったり朝食を取ってから まずは歩きで南へ。わ〜広州の街って殆んど香港と変わらないのかと思ってたけど、全然違う〜。それに中国と言えばこれまで北の方ばかりだったけど、南国の中国っていうのも新鮮〜。それにしても、昨夜地下鉄で居合わせたプチブルのような若者達と、ここで見る人達の貧しさの間には、なんて大きなギャップがあるんだろう?ノスタルジックな街並みとノスタルジーのかけらもないスラムのような街並みを抜けると、昨日霧の中にあった 公園前の駅前へ。一つ通りを隔てると、まるで秋葉原のような世界が広がっている。で、昨日は入口止まりだった北京路へ。月曜なのに若い人達で賑わっているのは、お正月休みだから?

こちらも東南アジア風
12炉も並んだガスコンロ
"便利店"=コンビニか〜
カンフー印のフードチェーン

六角搭の交番でお巡りさんに教えてもらった映画館をパシャリ。あ〜もう時間がないのでタクシーを拾うも、道が激混みなので途中から地下鉄。ホテルで荷物をピックアップして空港へ。こちらは道がすいていたので、スムーズに着きました。

はぁ〜これで長かった旅も終わりね…と飛行機へ。ん?機体が滑走路に出たまま動かない。ヘンだなと思っていると、空調関係の機器に支障が出ていると言う。そのまま機内で2時間弱の待機。途中から機内の映画を観られるようになったので、『ブーリン家』の姉妹を。これから面白くなる〜という時に、機内から出るようアナウンスが。食事券が出たので搭乗口近くのレストランで 久々のヌードルを。再び搭乗口へ戻ると、なんと今日の便が欠航に。

大学時代 2カ月旅行をした時も1度天気のせいで欠航になったことはあるけど、今回のように一度出国手続きをしてからの欠航ははじめて。再び入国手続きをし、荷物をピックアップして 空港向かいのホテルへ。ちょうど一緒になった方と話していたら、駐在で広州に4年も住んでいるとか。この4年の変化もさることながら、9月の金融危機以来たったの2カ月あまりで、すでに200〜300の企業が倒産したとか。は、早い…

 
露天の電気アンカ
北京路近くのレトロビル
北京路の映画館
こちらは北京路西

さて、荷物を置いて帰国が遅れることを電話しなくちゃと空港へ逆戻り。入口にあるインフォメーションデスクでクレジットカード払いの出来る電話はどこかと聞くと、そんな電話はないからここで電話カードを買えと言う。仕方なく買って公衆電話を見つけると、クレジット払いの仕方が書いてある!怒ってデスクに戻り、電話カードを払い戻す。もぉ〜百歩譲って知らなかったのだとしても、あの態度はヒドい。それにインフォメーションデスクに座るんだったら、もう少しまともな英語を…
で、むしゃくしゃしたので、着替えてホテル内のスポーツジムにて1時間走る。汗かいてスッキリした所でディナーバイキング。考えてみれば、中国でちゃんとした中華食べてなかったので満足満足o(^-^)o
23時に予約を入れてたフットマッサージもたっぷり1時間(しかもホテルなのに安!)満足満足。その後 新聞を読みながら1時間も風呂に入ってしまった。あ〜もう2時過ぎf^_^;

  
巨大な広州空港
これが最後の1枚になるはずでしたが…
最後に泊まったノボテルホテル
ノボテルのツリー

12月30日(火)

結局、昨夜はなかなか眠れず4時間以下の睡眠で6時起床。朝食バイキングの後早めにチェックインしたにも関わらず、荷物検査の所でめちゃめちゃ何度もチェックされて(荷物は昨日と全く同じなんですけどね〜 ^_^;)ほぼ時間通りに搭乗。今日は無事にテイクオフ!ん〜昨日途中まで観た『ブーリン家の姉妹』の続きを観ようと思ったら、昨日の飛行機とは機種が違いパーソナル上映が見られないので、仕方なく『センター・オブ・ジ・アース』を鑑賞。をを、ちょうど1年くらい前に来日で世話をした子役が出演していた〜。

あっと言う間に成田到着。両替を済ませ、出口すぐ脇にあるANAにカタール航空のマイレージが使えるか聞くと結局使えるらしい(中国のANAでは出来ないといわれたんんだけどね・・・)。で、シャトルバスへ乗って成田空港クリニックへ。すぐさまレントゲンを撮ってもらうと・・・あはは〜肋骨折れてました(^_^;) ヒビくらいは入っていかと思ったけど、まさか折れているとは・・・。痛み出したのは15日くらいだからかれこれ2週間以上も骨折したまま重〜いバックパックしょって旅を続けてたワケね。我ながらつくづくアホだなぁ〜〜〜。他にまだ続く吐き気や目眩の薬ももらって4時過ぎようやっとシャトルバスへ。

…と、乗るはずだったシャトルバスが故障・・・コレってもう紛れもなく私のせい?なんか呪われてるのかなあ…
夕方の渋滞が始まる新宿へ6時頃到着。高速を降りて一番最初に眼に入って来た光景は、都庁脇の高架下に延々と広がるホームレスのダンボールハウスの列。これが、日本を訪れる外国人達が最初に眼にする光景でもあるんですよね…。今回訪れた国々は、最貧国ではなかったのでホームレスを眼にすることは殆どなかった、それが・・・それらの国々より豊かだと思って帰って来た自分の故郷で最初に見た光景が、こんな光景だとは・・・。
で、7時前に家へ着き、おみやげをバラすやいなや、さっそく下高井戸にて飲み会。家に帰ればもう日付は大晦日になっていました。

最後に…
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  …と、まるまる30日分の旅日記、やっと終わりました(^_^;)

実は、出発の2日前に持っていく予定だったZaursが壊れてしまい、日記は全て持っていった携帯にメールとして打ち出していたのです。
なので、いつもの旅日記と比べると1日1日がかなり短めですが、それでもま〜1ヶ月分あるのでやっぱかなりの量になりましたね〜。

写真はなるべく日記に合わせて載せたので、実はこの4倍以上撮っています。
訪れた先でかならず撮った映画館も、実はココに載せた2倍以上は行ってました。いつかチャンスがあったら『世界の映画館』みたいに特集したいでっす。

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