*** mook's Travel Room ***
ユーラシア縦横断日記 その1

2008年12月1日から30日までの
旅行記です。
重くてそんまそ〜んm(_)m

この前の日記はこちら。

まる1ヶ月の旅を終えて…
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大学生の時に約2ヶ月の旅をしましたが、社会人になってから1ヶ月も旅が出来るなんてまず自分はとてもラッキーなんだと思います。そして、今回の旅でも様々な人達にどれだけ助けられたことか。まさに"旅は道連れ" これこそ旅の醍醐味であると共に、本当にラッキーな旅だったなぁと思います。同時に、人間のコミュニケーションは"言葉ではない"ということ。今回、私を助けてくれた人達の中には、英語を全く話さない(数字のワン・ツー・スリーでさえ分からない)人達が沢山いました。けれど、彼らは助けても何の得にもならない私にどれだけ優しくしてくれたことか。 

シベリア鉄道で一緒だったモンゴル人のムーギー、スコットランド人のミッシェル、イギリス人のアンソニー、ドイツ人のパトリック、オーストラリア人のマーク、キエフからリヴィフの深夜特急で助けてくれたおね〜さん、リヴィフで何から何までお世話になった救世主のヨーゼフ、アウシュヴィッツで知り合ったピーター、ヴィリニィスでオマケしてくれた時計屋のおじいさん、リーガで2回も私から財布を取りそこねたスリの少女(世話にはなってないか・・・でも忘れられないなぁ)、タリンで一生懸命応対してくれた病院のおばぁちゃん、ヘルシンキの公共サウナで会った元気なおばぁちゃん達、ストックホルムで迷惑かけちゃった同室の女の子達、ドーハと広州で会ったとてもいい感じのご夫婦二組など等・・・皆さん有難う〜〜〜〜m(_)m

今回の旅のテーマは"北京から北極圏へ:ユーラシア大陸 縦&横断"でした。最寒期の2月でないとは言え、通常イルクーツクはマイナス20℃、ロヴァニエミもマイナス10℃、その他北欧の国々も軒並みマイナス5℃前後と予想していたのですが、北極圏のロヴァニエミでさえ3℃、ヘルシンキでも雪は降らず雨という信じられない暖かさでした。思ってた以上に進行している温暖化の深刻度を思い知らされた旅でもありました。

そして、帰国してみて見えてきた日本の現状。最終日の日記にも書きましたが、成田から高速を降りて最初に目に入った光景が都庁前のホームレス・ダンボール群。GNPでは計れない日本の貧しさを露呈しています。また、今回、エストニアとスウェーデンで病院に行った後、日本で病院へ行ってみて、改めて日本は"病院へ行きにくい"国だな〜と痛感しました。エストニアでは夜の9時過ぎ、スウェーデンでは日本の元日にあたるクリスマス当日(お店は全てしまり、コンビニさえ閉まってます)に病院へ行きましたが、どちらも急患扱いではなく、フツーに診察をしてくれました。ところが、日本へ帰ってみると、1月3日に保健所へ電話しても(本来なら杉並の保健所はオープンしています)、大学病院へまわされたり、他の町医者にまわされたり、こんな"タライまわし"じゃ手遅れの患者が続出してもおかしくない、という状況。保健制度同様、ヨーロッパの医療環境に比べるとそれはそれはヒドイものだと感じました。

最後に。帰って来て殆どの人達に聞かれるのでここでも"何処がよかった?"順位書いておきますね。
1位:ストックホルム(人が好き、街が好き、自然が好き、その全てが効率的な社会が好き、また行きたい!)2位:タリン(エキゾ&ハイソ。様々な歴史と地理要素が絶妙のバランスでミックス)3位:リーガ(想像を裏切られた洗練の街。ココなら数年住めそう)4位:ワルシャワ(動く街の息吹を感じます。若い人達の英語のウマさにも驚きました)5位:キエフ(予想以上の大都市ぶりにビックリ。こちらも街の変革期が持つ独特の息吹を感じました)6位:ドーハ(ドバイと似て非なる発展ぶり。路地裏の長閑さになごみました)7位:ヴュニリィス(時計屋のおじいさんの優しさ、一生忘れません!)8位:イルクーツク(寒すぎる程の気候も私には◎。街のコンパクトさも好きでした)9位:ウランバートル(今回はトランジットのみでしたが、とても深くて面白そうな街でした)10位:リヴィフ(ウクライナとポーランドと独自の文化を持った興味深い街)11位:クラコフ、12位:ヘルシンキ、13位:ハンブルグ、14位:オスロ、15位:広州、16位:北京、17位:フランクフルト、18位:香港、19位:ロヴァニエミ、20位:モスクワ **空港から出なかったウィーンと博物館を見ただけのオフェンチム(アウシュヴィッツ)は除外しました
まぁ、最下位は・・・(^_^;)キリル文字が読めるようになったら少しは変わるかな???
言うまでもなくどの街にもよい所とわるい所があり、今回は長くて2泊3日の長さだったので1週間、1ヶ月、1年と住んでみればそれぞれ印象は違うのだと思います。全ての都市、また行ってみたいですね〜〜〜。

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Day 1〜2: オリンピック後の北京
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12月1日(月)

結局、昨日の荷造りは朝4時まで。目覚ましを10時にセットしたものの、8時前には目が覚めて、あっという間に12時過ぎ。出発〜
成田であわただしく5種類の通貨に両替して飛行機へ。4時間余りのフライト中は『マンマ・ミーア!』等を観賞。
空港からは、オリンピックに間に合わせて完成したばかりの空港特急で 市内へ。地下鉄に乗り換えて和平駅。地図からはすぐなのに、ホステルまで30分くらいかかった…まずは中国の巨大さを実感して1日目の終了。

今回最初の写真。"小心地滑"?
ホステル並びの佇まい
胡同の街並み
ジェイ・チョウ印のお菓子

12月2日(火)

今日も目覚ましより早く7時20分に起きて前門までの胡同をブラブラ。この煉瓦造りの家々がたまらなく好き。やっぱ私は上海より北京派かな。お粥で腹ごしらえをして繁華街に出ると、中国で最初に映画を上映したという中央電影院に遭遇。日本未公開の最新『007』を観たい欲望をこらえつつ、前門へ。なんと北京オリンピック中継で映し出されていた前門まえの通りは建物の外側が完成していただけで、中は空っぽ。路面電車に到っては、完成まであと数週間といった感じでしたf^_^;
さて、北京で一番来たかった所、毛沢東紀念館へ。長〜い列に並んだ後、入場を目前にしてカメラチェック。公安のおねーさん、カバンの中を異常なくらい調べた後、ベルトに着けてたカメラには気付かず結局OK。わぉ〜思ってたよりずっと小さくてやつれてる。そして細かな皺までよく見える。レーニンもまた見たくなっちゃいました。

中央電影院
博物館も兼ねた劇場
まだまだ工事中の前門通り
毛沢東紀念館
この中に毛沢東が
20年ぶりの天安門

で、20年ぶりの天安門。あの時と同じように毛沢東画の真下へ行き、あの時は行けなかった門の奥へ。広い…これはもぉ、お城と言うより英語で言う通り、一つの街ですな。
北出口から抜けて王府井を南に。かなり迷って中国国際旅行社にたどり着き、鋏さんに教えてもらった新東安デパートで排骨ラーメンを食べる。5番→10番→8番と地下鉄3路線を乗り継いでオリンピック スタジアムへ。まさに巨大な鳥の巣!近くに寄ると巣のパートが階段だったり面白い。隣のプールも外から見て、再び10号線へ。
三元線駅からバスに乗り換え大山子へ。ココでなんと日本人の駐妻さんに会って、798地区の場所を教えてもらう。日本人は皆798入口にあるコンドミニアムに住んでいるのだとか。

近付いてみた鳥の巣
鳥の巣向かいの水泳場
出来立てほやほやの地下鉄
798のギャラリー:時態空間

798では、閉まりかけのギャラリーを駆け足でみてまわり、噂の料閣子で定番カレーを食べるともう真っ暗。再びバスで10号線に戻り、今度は南の終点で下車。
魔力北京温泉会館は、これまた駅から遠かった…(T_T)やっとの思いでたどり着くものの、誰も英語を話さない!こんなにセレブな場所なのに…bathと言われて連れて行かれたのはシャワールーム。中国ではシャワーのことをbathと言うらしい…結局追加の118元を払ってミルク木浴。どこが温泉なの〜(>_<)で、フィットネスやピアノバーなど中の他の施設(?)を見てまわる。なんかもう、超高級連れ込みホテルって感じなのねf^_^;
おそらくココを出てバス停へ直行するのは、私くらいなんでしょうね。結局宿に帰ったは23時過ぎ。今日も就寝は午前様です。

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Day 3〜4: シベリア鉄道 その1
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12月3日(水)

目覚ましで6時に起きて北京駅へ。朝のラッシュとぶつかってかなりヒヤヒヤ…なんとか到着。写真を撮る間もなく大陸横断列車出発〜(^o^)/
同じ部屋にモンゴル人のムーグン(=愛称:本名はめちゃ長い)、北京の友達に会いに行った帰りだそうで。朝青龍も白弸のことも、本名でなくちゃんと四股名で知ってました。映画『モンゴル』については、観てないけど周りが言うには゛チンギス・ハーンは映画のように攻撃的ではない゛のだそうです。

彼女が疲れて寝てる間に、食堂車でランチ。ここでやはり鉄道でモスクワまで行くと言うアンソニー&マックスに会います。二人はナント北京のモンゴル大使館で会って(ビザ申請の為)、電車で同室になったとか。他にもユースが一緒だったと言うミッシェル、マイケルも合流。世の中に物好きがこんなにいるとは…f^_^;
一旦部屋に戻って荷物の整理。天気がいいので、窓の景色が素晴らしい〜。これまで映画の中に観て来た中国北部の大自然が広がります。時折、工場や原発(2回も見た)、ゴミの山、橋やトンネルの工事も見ましたが…

一番最初の停車駅(どこだっけ?)
原発です…よね?
二連の国境越え待合室
欧米組ご一行様

ディナーの後、アンソニーの部屋でさっきの4人とパーティー。皆ツワモノ揃いで中央アジアやらパキスタンやら、いろいろ見て来ているな〜。かと言って、旅行バカというわけでなく、政治や環境の話に熱くなるエリート達で 普段はソーシャルワーカーやNGOで働く連中なのでした。
ニ連の駅でモンゴルへの国境越え。鉄道から追い出され入管の待ち合い室で2時間半!めちゃくちゃ寒かった〜(>_<)日付変わって、いよいよモンゴル入国です。

車窓から何度も見た最初の朝日
ウランバートルの駅弁
同室だったムーグン
ウランバートルの駅周り

12月4日(木)

あまりの寒さで目が覚める。車中なのに息が白いf^_^;
午前中はムーグンとおしゃべり。彼女が英語を話すのでホント ラッキー。ランチは鉄道内に駅弁売りが来たのでモンゴルのお弁当。車窓はモンゴルの移動住居ゲルや毛がモコモコの牛、人口より多いという羊たち。線路のすぐそばで牛を捌いてる場面にも遭遇したりしてホント飽きません。

あっという間にウランバートル到着。まるで昔からの親友だったようなムーグンと別れて、駅周りをブラブラ。しかし寒い!゛痛い゛寒さというものを生まれて初めて体験しました。

凍てつくプラットフォーム
ウランバートルの街並み
車窓から見えるゲル群(左)

電車が出発するや、またパーティー。今度はデーヴとパトリック。またしても労働賃金の話やら内容はお堅いんだけど、皆ジョークを連発するので 終始笑いが絶えません。デーヴが持ってたpath the pigsというゲームを使ってトーナメント。めちゃ楽しかった〜o(^-^)o

22時を過ぎてロシアへの国境越え。軍用犬まで入って来て ものすごい緊張感。結局全て終わったのは2時近く。いや、すでにイヤというほど゛ロシア゛を実感させられましたf^_^;

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Day 5〜6: 凍りつくイルクーツク
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12月5日(金)

朝8時起床。MOツーリストの予定表に゛現地時間゛10:30到着となっていたので、ミッシェルの所へお別れに行ったら、なんとモスクワ時間の間違いでした。パトリックも来て、暫く映画の話題で盛り上がります。一旦部屋に戻ってアンソニーやデーヴも合流。窓の外にはバイカル湖。あ〜、なんか至福のひとときでした…
14時に食堂車が開いて5人でゾロゾロ。けど、そろそろ下車の時間。イルクーツク到着です。皆さよなら〜。めちゃくちゃ名残りおしいよぉ(T_T)

シベリア鉄道車内
車両間は凍りついている〜
シベリア名物:バイカル湖
イルクーツク手前の町

…とばかりも言っていられず、トラムに乗ってホテルへ。さっきバイカルの魚をつまんで以来、風邪をひいてしまったようだけど、とにかく街へ。メインのカール・マルクス通りを端から端まで歩く。3つあったはずの映画館が一つ潰れていたので、手前のいかにもシネフィルが好きそうな劇場へ。タイトルはロシア語なので書けませんが、なんか『イルマーレ』みたいな映画だったな〜。二人の媒介が手紙ではなく、携帯電話な所が唯一のオリジナルと言うか…f^_^; けど、主演が二人ともすっごくチャーミングで、全編ロシア語だったけど90分まるで飽きませんでした。
ホテルに帰って3日ぶりの湯船。あ〜気持ちイイ〜o(^-^)o

映画を観た劇場(翌日撮影)
銃を売っている店
寒いのに木の館が多かった
幼稚園前氷の公園

12月6日(土)

ホテルのなんとも無愛想なバイキング(?)を頂いて、外へ。日が出てマイナス12℃まで上がったので、昨日・一昨日の朝(マイナス20℃!)よりはずっとまし。ホテルすぐ前のアンガラ川も、まだ半分しか凍っていません。これも温暖化の影響?
スタジアムからレーニン像を後ろに見て、再びカール・マルクス通り。週末なので日本情報センターが休みでした。残念…
国立美術館にはたった1枚のレーピン画。まぁ、新人アーティストの興味深い作品に出会ったのでよしとしませう。

イルクーツクの中心街
ど真ん中のレーニン像
気に入ったアーティスト作品
石原さとみの事務所
知らないですよね〜?

レーニン通りを北にキーロフ広場へ。永遠の灯周りでは、3組もの新婚が写真を撮っていました。そのまま南へ下り、百貨店から中央市場へ。東へ歩いてヴォルコンスキーの家から折り返し、ジェルジンスキー通りから再びマルクス通り。北へちょっと入ると゛京都゛というレストランがあります。イルクーツクだけで他にも゛カブキ゛とか゛山葵゛とか。チャイニーズレストランは1軒しか見かけなかったので、多い方なんじゃないでしょうか。
風邪薬をホテルに忘れて来たので、夕食はホテルの隣で。明日からのシベリア鉄道 後半戦に向けて、リンゴ風呂につかるともう12時〜

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Day 7〜8: シベリア鉄道 その2
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12月7日(日)

再び無愛想なホテルの朝バイキングを満喫して、ホテルをチェックアウト。
今日はトラム通りを北上して、まずキーロフ広場へ。昨日から始まった氷祭りの準備がさらに進んでいました。カール・マルクス通りへ南下して初日に映画を観た劇場へ。バイカル湖の自然を撮った写真展をやってました。すっかり馴染み深くなったこの通りに別れを告げて、トラム通りのカフェでランチ。入り口にクレジットカードのサインがあるのに、結局使えないと言われ仕方なく銀行でお金をおろして駅へ。

見るからに寒いアンガラ川
バイカルを望む教会
キーロフ広場にて

いよいよシベリア鉄道後半戦です。わ〜北京発の車両とは全く違う。モロおろしあ〜って感じのブルーな内装。客室乗務員は全員、太ったおね〜さん(中国車両は全員やせたおじさんでした)。
最初の同室は 英語を全く解さないおに〜ちゃん(30前後?)゛OK?゛くらいは通じて欲しかった。゛to Moscow?゛「モスクワまで?」でさえ、私の発音がロシア語的には全く通用しないようで、全く会話になりませんでしたf^_^;

バイカル号の車体は青
ロシア版カッパえびせんx2
シベリア鉄道内廊下

12月8日(月)

夕べのロシアンに〜ちゃんはいつの間にか下車していて、朝4時くらいに中年夫婦が乗って来る。朝9時を過ぎても起きる気配なし。自分が2階だと、1階の人が起きるまで電気付けられないのがツラい…仕方なく、廊下に椅子の付いてる隣の車両にて読書。10時を過ぎても起きてこないので、廊下で朝食f^_^;
それにしても、イルクーツクまでのK3号は中国人、モンゴル人、ロシア人、その他観光目的のヨーロッパ人と、国際色豊かだったけど、このバイカル9号は ほぼ100%がロシア人。客室乗務員でさえ、全く英語が通じません。同じシベリア鉄道でこうも違うとは…そう言えば、大昔に乗ったウラジオストクからのロシア1号は、軍人だらけで また全然違う雰囲気でした。なんだかんだで シベリア鉄道3路線も制覇してたのね〜o(^-^)o

マイリンスクでピロシキとミートクレープを購入。お茶を入れたら同室の旦那さんが椅子をあけてくれました。いい人だ〜。
夜に停車したノヴォシビルスクでは、雪でなく小雨がちらほら…すでにマイナス10℃以上の気温では物足りない体質になってしまいました…f^_^;

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Day 9〜10: シベリア鉄道 その3
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12月9日(火)

またしても同室の夫婦がいつになっても寝てるので、一足先に起きて廊下で朝食。
なかなか動きが取れないので、持参した「罪と罰」もあっという間に400ページ読破。う〜ん、読み継がれる本って、やっぱ面白いのね。この作品に関しては、一切の先入イメージもなかったし、この物語の舞台となった一世紀前のロシアの風景をそのまま残す、シベリアの原風景を目の前にしながら この作品を読めるなんて、これ以上の贅沢があるでしょうか?

ランチは 汚名高き食堂車へ。…けど、聞いていたほど高くなくて拍子抜け。魚のスープにパンを付けて150ルーブル(600円)でした。食べ終わった後も、食堂車ガラガラなので、延々と風景を眺め…飽きないなあぁぁぁ〜。
部屋へ戻ると、同室夫婦が下車支度。最初はなんか陰気な二人だな〜と思ったけど、それなりに気は使ってくれたし、私がロシア語を話せれば、もっとイイ感じになれたのかも…まぁ皆ロシア人ってとっつきにくそうに見えるけど、言葉が話せれば少しはマシに…ってどこの国でもそうだわねf^_^;

食堂車の魚スープ
夕陽のシルエット

夫婦が去って4人部屋を一人占め。ちょうど夕暮れ時だな〜と思っていたら、30分を過ぎてもなかなか陽が沈まない。ヘンだな〜と思って気がついた。そっか〜列車が真西へ走っているので、陽を追いかけちゃってたんですね〜。スゴいなシベリア鉄道〜(^o^)
エカテリンスクを越えて、アジアからヨーロッパへ。ペルミの駅で映画のワンシーンみたいに別れる男女を見ました。男は車中、女はホームに。窓ガラスを挟んで携帯電話で話してます。ん〜ロシア語だから、何話してるのか全然分からなかった〜f^_^;

お世話になったサモワール
ゴーリキーの街
終着駅:モスクワ

12月10日(水)

日本から持参したフリーズドライの親子丼で朝ご飯。もう10日も日本人に会っていません。携帯に録画してきた日本のTV番組も一通り観てしまったし(もっと入れてくればよかった〜)、せめて英語があればな〜。キリル文字はどうも慣れなくてf^_^;

なんていううちにシベリア鉄道最終日です。ゴーリキーの駅まわりは、都会的だったけど、それからモスクワまでの数時間は、また黒ずんだ木小屋の風景が延々と。おそらくこの光景は50年、いやもっと前から変わってないのだと思う。ロシアと言えば、モスクワ、サンクトペテルブルグ、あとはせいぜいウラジオストクくらいのことしか頭に浮かばないけれど、それは実はロシアの1割にも満たない。ユーラシア大陸全体を考えてみても、いわゆる゛シベリア゛と呼ばれる地域は相当の割合を占めてるわけで。
鉄道は点と点を結ぶ線であって、面の一部を切り取っているに過ぎないけれど、それでも点から点だけの飛行機より、ずっと世界を見せてくれる。この時代に生まれたことを改めて感謝。

さて、モスクワ到着。2年前に来たばかりなので、地下鉄も問題なく、駅から10分弱歩いてホテル到着。さっそくブログに写真をアップして、ゆっくりお風呂につかり、就寝〜(-.-)zzZ

つづきの日記はこちら。

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