*** mook's Travel Room ***
バルカン半島北上日記 その1

2007年10月27日から11月5日までの
バルカン旅行記です。
重くてそんまそ〜んm(_)m

Oct 27・28 ドバイ Day1 セレブ未来都市ドバイの光と影
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出発前に下高井戸シネマに寄ると、二人の支配人から揃って「今日。飛行機飛ばないでしょ〜」と脅し(?)。そう、10月も末だとゆ〜のに、台風20号が関東地方に最大接近中。もの凄い豪雨の中羽田へ出発〜〜〜。45分遅れで関空に到着。初めての関空をぶらぶらする間もなく、乗り換え便に走る・・・ココまでの間にど〜も『何でも見てやろう』をなくす。ん〜、今年の旅のテーマの一つ"小田実追悼"が早くもココで吹っ飛んでしまった(^_^;)。
噂のエミレーツ航空に搭乗。機内の雰囲気や食事はシンガポール航空並み(その部分でゆ〜と私の中でのこれまでのベストはNZ航空とスカンジナビア航空)。ただ、観られる映画のチャンネル数が400もある!リストを吟味しているだけで、あっと言う間に1時間が過ぎてしまいました(^_^;)。結局今回観たのは、メグ・ライアン主演の『In the Land of Woman』ソン・ガンホ主演の『The Show Must Go on』、『神童』、『眉山』、『ヘア・スプレー』、『ラッキー・ユー』、『ハリー・ポッター』、『幸せのレシピ』、『その名にちなんで』を最初だけ。

ドバイの手動ウォシュレット
空港内にあるモスク
ドバイの東側にある個人貿易の山
日本から来たクレーンも活躍中

あっとゆ〜間にドバイへ到着。空港へ到着して真っ先に目に付いたのが、トイレの隣にあるモスク。男女用にそれぞれ分かれていて、空港内だけで2〜3箇所はあるらしい。それから、トイレ内の独特な(?)ウォシュレット(写真左上参照)。外へ出ると、話に聞いていた噂のピンク・タクシーを発見!コレは、ドライバーが女性であることを示しているのだそう。順番からしてフツーのタクシーに当たってしまったのだけど、乗ったタクシーの運ちゃんに聞いてみると、ピンクタクシーの制度はつい3年ほど前に始まったモノで、女性のためというわけではなく、むしろ女性ドライバーを避ける男性の為に作られたのだそう。

ドバイと言えばこのホテル
ホントにエメラルドの海〜
ザウスがドバイで復活
もうすぐ世界一高いビルに

夏の日中は50度にもなるとゆ〜ドバイですが、11月も近いとゆ〜ことで、明け方の気温は28度。でも、湿気のない分、不快感はない。ビジネスアワーが朝8時からなので、6時にはすでに車の渋滞が始まりかけている。ホテルSAN MARCOでチェックイン&朝ゴハンを食べて、Big Bus Tourの2便目に乗る。まず、ドバイと言えば川沿いのビル群の写真をよく見るが、その反対側にはパキスタンなどアジアからやって来る中・小規模の貿易船が所狭しを並んでいる。コレは迫力。
シティ・センターでバスを乗り換え、待望のジャメイラ・ビーチへ。うぉ〜〜〜、こ、これが世界の富豪やハリウッド・セレブ達がこぞって島を買い漁っている人口島群かぁ〜。金銀ギラギラの富豪達がうようよしているジャメイラ・ビーチホテルで用を足し、その隣にある公共ビーチに行くも着替える所がなく、エメラルド色の海をしばらく眺めて次のバスへ。ここから先はドバイに何十とあるショッピングセンターめぐり。その中でも最大級のモノの隣に、ついこの前まで千葉にあったザウスをそのまま移した人口スキー場がそびえている。それはそれは沢山の客で流行っているのだとか。再び市内へ戻るまでの間にとにかく「世界一高いビル」「世界一大きなショッピングセンター」「世界一星の多いホテル」とか、「世界一づくし」のエリアを通る。・・・でも、皆まだ工事中。あと3〜4年後に来るとドバイはもっと凄いことになっているに違いない。建設中のビル群を見るだけでも、まるで手塚治虫の『メトロポリス』の世界だな〜〜〜

川岸の未来部分
夕日キレイでした〜
今夜観た『Caramel』
『グエムル』近日公開

シティ・センターをしばらくぶらぶらした後、ドバイ博物館やマーケット経由で、日の入りを望む夜の河下りツアーへ。上海ほど一箇所にまとまっているわけではないけど、ドバイのウォーターフロントもビル群のデザインはかなり派手。いまのドバイは川を挟んで東西二つの世界に分かれていて、私がホテルを取った東側はドバイの過去の栄光(?)や現在の闇の部分、そしてバブリーに拡大する西側は、未来のドバイの光の部分。今後のこの2つの世界がどう分かれて(もしくは融合)していくのか・・・そんなコトをぼ〜と考えつつ、後半は同席のクリスティーン(from DC)とお喋りしてるともぉ〜8時。
タクシーでシティ・センターに乗り付けて、今年カンヌの監督週間に出品された『Caramel』を観る。レバノン映画(アラビア語)だけど、英語の字幕が付いていた。初監督にしては、よく出来てたと思う。その後、少しお買い物してるともう10時。タクシー乗り場が激的に混んでいる。ホント、景気がいいんだな〜。ちなみにドバイは宗教上、週末は金・土で、本日日曜日はキリスト教で言う月曜日にあたる。街の男性も、思ったより民族衣装を来ている人が多いのが印象的だった。日本で言えば着物を着てるみたいな感覚だと思ってたけど・・・イエメンなど中東からの出稼ぎ労働者は多いけど、アジア人や黒人の姿は殆ど見ない。けど、英語は驚くほどよく通じる。不思議な国際都市ドバイ。やっとタクシーを捕まえて12時ごろ帰宅。

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Oct 29 ドバイ Day 2 / アテネ Day 1 アテネの六本木で夜明かし
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6時に起きてホテルの朝食を済ませ、8時の出勤ラッシュもかわして何とか空港へ。最初、30分の遅れになると言う。仕方なく、巨大な免税店で時間を潰していると、遅れの時間が11時となり、あげくの果てには13時(4時間遅れ)に。それでも、空港内のインターネット(キーボードがアラブ語仕様で使いにくいし、日本語は全く読めないけど)や遅れの為に出されたレストランの食事で、気が付けばもうボーディングの時間。機中で寝てたら、あっと言う間にアテネに到着。

まず、観光案内所へ行くと、季節ごとに変わるアクアポリスの閉館時間について今日は夜6時半だと言う。時計は4時。市内へ出る3種類の行き方でどれが一番早いか悩んでいると、ジョージ(のギリシャ読み)が声をかけて来る。最初からえらく英語のうまいヤツだな〜と思っていると、職業はセラピストで、今日もベルギーでの学会からの帰りだという。空港バスから地下鉄に乗り換え、1時間半ほどで市内へ到着。全荷物を持って坂を上り、5時45分ごろアクアポリスの入口へ着くも今日は5時40分で終わったという・・・一昨日の土曜日で夏時間(6時半閉館)が終わり、明後日から11月に入る(5時閉館)ので、その間の特別な閉館時間だと言う。ふえ〜〜〜ん。途方に暮れてアクアポリスの丘を降り、モナスティラキからタクシーでホテル CANDINAへ。

地下鉄ホームの博物館
道で無防備に眠る野良犬
アテネのカルト映画館1
アテネのカルト映画館2

ひと休みしてからまずはアカデミー付近へ。ジョージに教えてもらった、映画館群をまわる。単館から大きな劇場までいろいろ。ジョージの案内にはなかった、思いっきりオタクの劇場も発見(匂いがしたのか?)。アトム・エゴヤンだの、パク・チャヌクなどのポスターが沢山貼ってある。シンタグマまで歩き、いさんでバスに乗り込んだら、西へ行きたかったのに間違えて思いっきり南へ。再びバスで北へ戻って、モナスティラキまでのメイン・ストリートをてくてく歩く。

モナスティラキの北には、噂のプシリが。うを〜、縦横無尽にオシャレなバーやクラブがひしめいて。さながらアテネの六本木のよう。どっからこんなに人が沸いてくるのかな〜。アイスコーンのような、独特のピザを食べていると、ロマの親子が隣に。そう言えばドバイでは見かけなかったので、なんか初めてヨーロッパに来た実感がわいた。ギリシャは、ローマ字でなくキリル文字を使っているので、私にとって馴染み深いヨーロッパというより、去年行ったロシアみたいという感覚にもおそわれる。時間がどんどん経って、そのままオモニア広場まで歩くことも出来たのだけど、治安が悪いと聞いていたので、わざわざ地下鉄で遠回り。もう朝になろうとしていた・・・。

Oct 30 ピレウス/イドラ Day 1 車のないイドラ島での〜んびり?
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ホテルで朝ゴハンをすませて、7時半にはアクロポリスへ。8時ぴったりに入場し、思う存分パルテノン神殿を観て(工事中だったけど)、プラカ経由で地下鉄に乗りピレウスへ。9時20分には余裕で到着したので、10時の高速艇に乗ろうと思っていたら、乗り場が違う〜(『地球の歩き方』が5年前の情報を直していなかった〜〜!)で、仕方なくピレウスの街をうろうろして、12時のフライング・ドルフィンへ。

ポロス島を経由して、13時にイドラ島到着。ここは古くから芸術家の街として、車やバイクの乗り入れが禁止されている(交通手段は馬とロバだけ)静かな島。最初、フェドラホテルへ行ったら、湯船がないのでそこのオーナーの兄嫁がやっているというアルキオニダスホテルへ。隣にいたのはカナダから来たマイク夫妻。1週間もいてヒマだったらしく、アレコレいろいろと世話を焼いてくれた。

間近で見た神殿の柱
やっと来た〜パルテノン!
車のいないイドラ島
家の扉も色が鮮やか

キレーな島〜
透明な水〜
イドラの黒猫
夏の間だけの映画館も

てくてく歩いて港から2つ目のビーチへ。うを〜〜〜海水はキレイで透明だけど、すでに冷たい〜〜〜!マイク達に続いて水中に暫くつかると慣れて少し暖かくなった。ビーチでくつろいで、丘を突っ切り再びホテルへ。シエスタを取って島をぶらぶら。再びドバイで買った本など読んで、おススメのクリスティーナへ。ズッキーニのから揚げと魚を食べるとお腹いっぱい。明日も5時起きなので、早々と就寝〜。

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Oct 31 アテネ Day 2/ベオグラード Day1 ケータイなくして・・・
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6時に開くベーカリーで、焼きたてのチーズパイを買って7時の高速艇へ。9時半にはピレウスからアテネに到着し、13時まで4時間あるので再び街に繰り出すことに。一昨日行かなかったコロキア地区をぶらぶらし、オシャレなカフェでお茶した後、シンタグマの中央郵便局で追加の両替。いったんプラカへ下りて、オモニアへ上がって地下鉄でラリッサ駅へ。全てカンペキとロッカーの荷物を整理していると・・・携帯がない???さっき郵便局で計算のために出したのはしっかり覚えているから、まだ30分くらいしか経ってないはず。・・・けど、ここでシンタグマへ戻ると今夜の夜行には間に合わない。
悩んだあげく、やっぱり戻る。ない・・・警察署を探しまわるも、こう言う時に限って英語の分かる人にぶつからない。せめてテッサロニキまで飛行機で行けば18時発の夜行に間に合うとひとまず空港へ。航空会社は2つもあるのに、21時代まで空席はないと言う・・・諦めてベオグラードまで飛ぶことにした。なんだかまるで、飛行機に乗ってズルした猿岩石の気分・・・(^_^;)

アテネのオタク劇場3
エル・グレコの伝記映画
ベオの潰れた映画館1
ベオの潰れた映画館2

・・・と言うわけで、1日早く着いてしまったベオグラード。すでに7時をまわっていたが、タクシーは1000ディナール、バスなら60ディナール。当然バスを選択して市内へ。すっごい。思っていたより、ずっと大きな街並み。市の中心はまだ20〜30分も先だというのに、巨大なスーパーマーケットや団地が立ち並んでいる。雰囲気的には去年行ったサンクトペテルブルクの郊外に似たような感じ。それにしても雨が凄い。終点前で降ろしてもらったはいいものの、どしゃぶりの雨+水溜りからのハネ上げですでに身体がびっしょびしょ(おまけに寒い)。やっとこさとこホテルKASINAを探し当て、荷物を降ろすと、再び夜の街へGO。

中心地である共和国広場
戦後建てられた新劇場
郵便局だっけ?

KASINAのあるテラジェから、クネズ・ミハイロ通りを歩く。もう9時だというのに、お店も開いているし若い人たちもたくさん歩いている。ほんと、大きな街だな〜〜〜。観光客は全くいないけど、街の大きさや規模だったらアテネとそんなに変わらないんじゃないかな〜。カレメグタン公園で折り返して共和国広場へ。そこから南へ下りてベオグラードのモンパルナスと呼ばれるスカダルリヤへ。ほぉ〜さすがにオシャレなバーやレストランがひしめいていて、どれに入るか迷うくらい。結局ドゥヴァ・イェレナの向かいの店に入ってセルビア風ミートボール、マッシュルームスープとおススメされたワイン・ブラナツを。ふえ〜、すっごい油なのでお持ち帰りに。映画館リストを片手に劇場を探すも、見つからないのでホテルへ直帰。

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続きの日記はこちら。

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