*** mook's Travel Room ***
欧州日記2006 その2

2006年3月1日から11日までの
欧州旅行記です。
重くてそんまそ〜んm(_)m

Mar 05, 06 Paris to Brussell
.
明け方他の部屋がうるさくて殆ど眠れぬまま、パリ最後の朝食。タクシーを降り北駅で3人としては唯一の記念撮影をし、いざブリュッセルへ!と思いきや、ユーレイルパスは手続きが面倒臭い。結局1本乗り過ごし駅隣りのディスカウントストアでお買い物。
10時55分の列車に乗り込んで出発〜。お〜、さすが追加料金を取るだけあってサービスはグリーン車並み。昼食&ワイン2本であっとゆ〜間にブリュッセルに到着。

今回4泊したホテル。安い〜
ホテルの隣に『夜霧の恋人たち』のカフェ
前回の渡仏でもお馴染みの北駅

駅に着いたら、あてにしていたトラベルセンターがクローズしていて、何が何だか分からぬままトラムへ乗り込む。思いっきり反対方向に乗ったので、途中で降りたら雪…
さ、寒い〜〜〜。地下鉄へ乗り換えて中央駅へ。ちょうど16ユーロの観光バスが目の前にあったので、さっそく乗り込む。約1時間半をかけて13箇所の観光地(殆どが宮殿や教会。他にユーロ議会や1世紀前に建てられた日本の五重の塔など)を廻った。
ブリュッセルの地下通路
ユーロの首都なので関連ビルがたくさん
現在使われている王宮

一昨日ベルギーの海外セールスエージェントに教えてもらったシネアストの劇場NOVAへ行くもCLOSED。苺とチョコレートがけのワッフルを食べながら中央広場や小便小僧など観光地を観て回り、約4駅分をてくてく歩くも日曜日の為、どこもCLOSED。日曜なのに(だから)ショッピングモールが閉まってる。寒さがよけい身に染みながら中心街をうろうろ。カフェとレストランをハシゴしてムール貝とパナシェ(ビールとレモネードのカクテル)でお腹を満たし(それにしてもベルギーは物価が安い〜)、いざUGCへ。

100年前に建てられた五重の塔
映画オタクの集うNOVA劇場
ブリュッセルと言えば、この小僧…

パリで観たかった『オーケストラ・シート』が来週からの公開なので、今夜オスカーを取るかもしれない『ブロークバック・マウンテン』を観る。300人くらいのキャパに殆ど満席だった。ゲイストリートに近いせいか、ゲイのカップルが目立った。

とにかく凄い量のムール貝
ブリュッセルのシネコンUGC

映画が終わるともう10時。トラムに乗って駅へ戻る。 ブリュッセルは、観光地以外の所で殆どアジア人を見ないので、トラムになんか乗ってるともの凄くじろじろ見られてしまった(^_^;)
23時41分のパリ発ベルリン行きの夜行列車へ。わ〜すっごくキレイ。2人部屋だったけど、もう一人が来なかったので一部屋全部占領したし〜 洗面所が部屋の中に付いていて、まるでホテルのよう。さっき消してしまった4日分の日記をもう一度書いて、1時頃就寝〜

Mar 06, 06 Berlin to Copenhagen
.
7時にモーニングコールをお願いしたけど、6時くらいに目が覚めたので早めにシャワーを浴びる。電車の中にシャワールームが付いてるなんてオドロキ。しかもパリで泊まってた安ホテルのシャワールームよりよっぽどキレイだよ〜。おまけに個室での朝食も付いて、至れり付くせりの43ユーロ(+プラスユーロパス)、コレはお得です。

キレイな寝台車の内部
朝食として出されたミール
真っ白な車窓の景色

ベルリン駅に着いてさっそくコペンハーゲン行きの夜行列車を予約しようと思ったら、それは5月以降の夏にしか走ってないと聞いて大ショック。それでも夕方まではベルリンでゆっくり出来るので今日中にコペンハーゲンへ行くことを決意。
まずは荷物をロッカーへ入れ、S banに乗って今朝電車で会ったマークお薦めのH地区へGO。彼の言う通り、この界隈は新しく最先端の若い人達が集まるような場所だった。ギャラリーやベーグルショップ、果てはまたまたオタクグッズが沢山売ってるお店など…ヨーロッパでは、トレンド最先端の所へ行くと必ずオタクショップに行き当たる。日本のオタク文化が市民権を得て来たのは、こうした海外での人気も関係あるんじゃないかな〜

ココにもまたオタクショップ
ネオナチではありません(^_^;)
映画の撮影風景
左に第二次大戦、右に60年代社会主義
真ん中に統一後近代建築の象徴

駅の南側にまわると今度は昔ながらの教会やら美術館やら。国立美術館の前にナチマークの旗が掲げてあるので、ネオナチのデモでもやってるのかと思ったら、映画の撮影。主演は有名なミュージシャンなのだそうです。撮影を撮影していたTV局のおに〜ちゃんに聞いて懐かしのチェックポイントチャーリーへ。
やっぱ私にとってベルリンと言えばココ。けっこう遠かった。途中、やはり8年前に来た時に通った観光ポイントを縫って歩く。そ〜だ前ココへ来た時は、弾痕の残る1世紀前の建物、社会主義国時代の60年代風建築、そして統一後に建てられたばかりの21世紀風の建物が皆隣り合わせになってて奇妙な印象があったけど、どうも60年代風の建物は段々ととり壊されて行くよ〜でした。ちょっとさみしい…

前回も行ったチェック・ポイント
チャーリー
またも再訪したブランデンブルグ門
ラズベリーcafeを飲んだ
ドイツ版のスタバ

チェックポイントチャーリー前にあるスタバそっくりの独コーヒーチェーンでラズベリーカプチーノを飲み、はす向かいのネットカフェ(安い!たったの0.7ユーロだった)でコペンハーゲンのホテルを予約。ついでにmixiの書き込みも。
外を出たら大雪になって来たので今度はU banに乗ってブランデンブルグ門へ。ココも前に来たけど、やっぱりこの門をくぐるのには感慨がある。まず、東から『ベルリン天使の歌』の塔を望みつつ西へ。そして西から東へ抜けるのには何が見えるのかと思ったら、広場にど〜んと建ったスターバックス。これはさすがに前回はなかった。
もとの駅まで大雪の中を歩いて戻り、U banで遠回りしてZoo駅へ戻る。コペンハーゲン行きのチケットを買って今度はZoo駅の周辺めぐり。またまた2駅分以上雪の中を歩き回ったけれど、結局前回何処に泊まったのか思い出すことは出来なかった。
プリュッツエルとオムレツの遅い昼食を食べて、最後にDELPHIという劇場に行き当たる。駅周辺には沢山の映画館があったけど、ココはシネアスト向けの映画館という感じ。カフェもあったし、トイレもキレイだった(SAVOY HOTELの向かい側です)。

前回、吹替映画を観た映画館
ベルリンで観た中では一番の劇場

15時45分発のハンブルグ行き電車へ乗り込む。う〜んこの電車も新幹線以上にキレイ。ちょっとうとうとしたらあっと言う間にハンブルグ。遅れて到着したので次の電車には殆ど飛び乗り。さっき隣の席だったおに〜ちゃんは英語がうまかったけど、今度隣のおばちゃんは英語がまるで分からない…
途中の駅からすぐ後ろの席が妙に騒がしい。何だろうと思っていると、覆面警官が後ろの席に座っている黒人男性の荷物検査をやっている。贈り物の段ボールまで全部開けているので尋常ではない。今度は制服警官までやって来て物々しい雰囲気に。何か警察に情報でも入ったんだろうか?そっか〜鉄道テロの恐怖ってヨーロッパではこんなにも身近なんだ。皆慣れてる感じだけど私は一人でひやひやしていた。隣も後ろも非白人というだけでコワイ。特に北へ行くほど非白人を殆ど見なくなるので、彼らは余計に目立ってしようがない。差別はこ〜ゆ〜所から生まれるんだよなぁ。疑われた彼の悔しさと言ったら想像も出来ないけど、それでも電車が無事コペンハーゲンに着くまでの4時間半、私はひやひやし続けていた。

ホテルに着くともう11時。それでも厳寒の街へと繰り出した。中央駅からすぐのシネコンの辺りをうろうろし、明日観たい映画の時間をチェックする。あっちこっちにあるセブンイレブンで物価をチェックすると噂以上の高さにびっくり。250mmのジュースが1本15DKKつまり300円近くもする。夜遅くでユーロ紙幣の両替が出来ていないので、中央駅で20DKKのフランクフルトを食べる。NYで1.5ドルつまり180円くらいだからほぼ倍の値段。う〜ん高い。皆どうやって暮らしてるの???心なしか移民系の人達が多く感じられるのは、出稼ぎの人達が多いってことなのでせうか?

Mar 07, 06 Copenhagen to Stockholm
.
久々にゆっくり起きてホテルのTVを鑑賞。とにかく映画チャンネルが多い。デンマーク独自のチャンネルも多いが、スカンジナビア共通みたいのもあった。
9時半になったので、さすがにホテルを出る。中央駅で両替し、今夜の鉄道予約をしてチボリ公園へ。入ってから分かったのだが、何と冬の間は閉鎖しているらしく、園内中が工事中だった。工事のおに〜さんが園内に入る時、そしらぬ顔で一緒に入ってしまったのだ。まさにコペンハーゲンの花やしきと言った風情のチボリ公園を突っ切って市庁舎前へ。
途中、本場のデニッシュやてんこ盛りのフィッシュミートサンドを買って、国立美術館前で食べる。そして今日一つ目の宮殿クリスチャンボー城。中庭が一面の雪だったので、わざと雪の上を歩いて反対側へ。そこから暫くストロイエをぶらぶら。11時を過ぎたので、昨日の映画館へ行こうと思ったら、通りすがりに”Dogma”と書かれたよさげな映画館を発見!!!上映開始時間が30分しか違わなかったので、急遽こっちに変更し向かいのカフェでお茶して待つ。

コペン版“花やしき”チボリ公園
昨夜も行った駅近くのシネコン
名前忘れたけど、美味しかった〜

映画の料金は1000円強と物価の割りには安かった。満席でこそなかったものの(キャパはおそらく500席くらい!ソファも豪華で素敵な劇場〜)地元のおばちゃん達で賑わっていた。私は勿論、デンマーク語が分かるはずもないのだが、話の筋は一目瞭然。しかも途中から昨年のSKIPシティ映画祭でグランプリを取った『BROTHER』の監督の作品だとすぐに分かる。好みというわけではないけれど、非常に良質な映画だった。それと、さっき歩いたクリスチャンボー前の道がスクリーンに映し出された時はちょっと嬉しかった。

“ドグマ”という名の劇場
未来映画みたいな電車の中
コペンではやっぱはずせない人魚の像

映画館を出て、近くの駅で24時間乗り放題のチケットを買う。さっそく乗ろうとしたら、あまりに豪華な列車なので遠くへ行く電車かと思い1本見送ってしまう。やっぱりただの電車だった。デザインも近代的で高級感あふれる電車でした。
2駅目で降りて一目散に人魚の像へ。いくらオフシーズンとは言え、像のまわりには誰もいなかった。海沿いをてくてく歩いてアメリエンボー宮殿へ。いましたよぉ、ちゃぁんと衛兵隊が。で、南へ降りてニューハウン。ココで念願のホットドックを食べ、バスでスへ戻る。今度は円塔の方へ向かい、塔のてっぺんからコペンハーゲンを一望した。天気がよくて満足・満足。

円塔の上からの眺め
フィルム・インスティテュート入口
湖が凍って所在なげな水鳥たち

最後にローゼンボー宮殿まで足を延ばすかどうか、疲れていたので気が乗らなかったのだが、そのまま地下鉄に乗ろうとローゼンボーまで行ってびっくり。ローゼンボー公園の手前に巨大なデンマーク・フィルム・インスティテュートが!1階には、レトロスペクティブを中心とした立派な映画館&レストランやショップ。その反対側はにフィルムラボ。そこのおに〜さんに話を聞いたら、学校ごとに子供たちがココへ通って映画作りを学ぶのだそ〜です。おそるべし映画大国デンマーク。将来はどんな映画監督を輩出するのやら。
ローゼンボー宮殿の閲兵(フツーの兵隊のカッコしてました)を見て、念願の地下鉄へ潜入。をを、まるで未来映画(?)を見ているみたい。車内&車窓からのデザインがかっこいい〜。デパート前の駅で降りて再びバス。中央駅を過ぎた所で降りてプラネタリウムへ。うお、湖が凍りついて水鳥が氷の上に座ってる〜

『歓びを歌にのせて』の主人公(右下)
BUFF映画祭の会場となるマルメの劇場
今夜だけの駅近ホテル。コンパクト〜

ホテルで荷物をピックアップ&ブログの書き込みをして電車へ乗り込む。
これまた成田エキスプレスのよ〜な電車に乗ってあっとゆ〜間に国境を越え、スウェーデンのマルメ駅へ。30分程時間の余裕があったので、両替をした後、来週映画祭を迎える市の映画館までスーツケースを引きずりながら走る。ストックホルムへは、4時間半の列車の旅。殆ど寝てたらあっと言う間に到着しました。
すでに夜の12時。中央駅に接したワールドトレードセンター内にあるという理由で取ったホテルなのに、12時をまわって全ての連絡口が閉鎖され、結局寒い外を遠回りするハメに。やっとのことで辿り着いたらコンピュータが故障して予約した部屋が確認出来ないという。仕方なく今空いてる部屋に通してもらった。わお、小さな部屋だけどキレイで機能的。家具もかっこい〜。スウェーデンに来たんだなぁ〜と実感出来ましたぁ。

続きの日記はこちら。

----------------------
Back to Travel Index

Back to Home