*** mook's Travel Room ***
欧州日記2006 その1

2006年3月1日から11日までの
欧州旅行記です。
重くてそんまそ〜んm(_)m

Mar 01, 2006 Paris: Day 1
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メール等片付けていたら結局1時間半の睡眠で出発。せっかく2日も前に指定席を取っていた成田エキスプレスは、京王線の遅延で別車両へ潜り込む羽目に。

まずはコペンハーゲンまでのフライト11時間。『スタンドアップ』『(フランス映画祭出品の)隠された記憶』『(いまごろ観てなかった)ベッカムに恋して』を鑑賞、けどどれも邪魔が入って完璧には観ていない。

コペンハーゲンで2時間を潰してパリ到着。電車とタクシーを乗り継いでホテルへ。
電車の中で、左右のコンパートメントにくっきりと黒人と白人が分かれている。私はそのどちらにも入れず、ドア前の簡易椅子に座った。少し遅れて入ってきたスパニッシュ系のカップルもそう。アメリカではこんなこと慣れてたけど、フランスでもそうなんだ〜。着いて早々のカルチャーショックでした。
先乗りして待ちくたびれていたMYちん&H氏とモロッコ料理の夕食を食べたらもう11時…

(飛行機の窓から撮った流氷&モロッコ料理の写真を間違えて消してしまった〜 >_<。
写真は、乗り継ぎしたコペンハーゲンのトイレにあった“針と剃刀専用”のゴミ入れ。なんかコワい。)

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Mar 02, 06 Paris: Day 2
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朝っぱらからカメラの電池が切れたので、懐かしのノートルダム近くで購入し、南のカルチェラタンへ。
映画館(名画座6つ、通常映画館3つ)や本屋めぐりをして(本屋さんに『アカルイミライ』のポスターが貼ってあって超嬉しかった〜)、リュクセンブルグ宮殿でパニーニをほおばる。

真下から見た
ノートルダム寺院
その名も“カルチェラタン”
という名画座
映画の本やグッズが
盛りだくさん〜

キム・ギドクの本もあった〜
『アカルイミライ』のポスター
コレも裏通りのオタク劇場

文庫本の自販機発見
mk2で上映中の『埋もれ木』
(左)と『世界』のポスター
パリの映画館は午後からOPEN

地下鉄に乗ってパリ在住のYさんが教えてくれた運河沿いのmk2へ。う〜ん、天気が良くて気持ちよかった〜。
バスでポンピドゥーへ降り、フォーラムという名のギャラリアをうろうろ。一生懸命探したforum des imagesはちょうど工事中だった…

運河沿いのmk2
ポンビドゥー前のホームレステント群
もうすぐリニューアルのforum des images

ポンピドゥーの方へ戻ると、向かいのmk2でソクーロフの『太陽』をやっている!さっそく鑑賞(感想は後ほど映画のページで)。
夕飯を食べに『アメリ』のカフェ・ド・ムーランへ行くともう11時。ミーハーだけど、やっぱりはずせないクリーム・ブリュレを食べる。ホテルまで歩いたモンマルトルはどしゃぶりで、帰り道にゴッホの家を通って帰った。

『太陽』を上映しているmk2
『アメリ』の舞台
カフェ・ド・ムーラン
『アメリ』がプレミアされた
パリ最古の映画館

ココは前回パリに来た98年(ワールドカップでフランスが優勝した翌日。折しもバスティーユ記念日という国民の休日で街中がお祭り騒ぎだった)にも歩いた舗道。けっこ〜覚えているモノですね…

Mar 03, 06 Paris: Day 3
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プリントドロップオフのタクシーに便乗して、今日は朝からオルセー・リベンジ。前回パリに来た時は、ただ一つの目的だったゴーギャンの作品群が全て外国に出払っていた(T_T) 今回は『黄色いキリスト』から『タヒチの女たち』まで全てを満喫して大満足。
オルセーを見たら、もう再訪するつもりのなかったルーブルにも行きたくなり、20分程並んで中へ。『ダヴィンチ・コード』の公開が近付いてさらに話題のモナリザ(前回と違う所に展示されていた)や、ミロのビーナスなどを改めて鑑賞。

元は駅だったオルセー美術館
下から見たニケ
後ろにサルがいる(?)
ミケランジェロの彫刻

雨も上がったので、パレ・ロワイヤルから地下鉄に乗ってバスティーユへ。この11区界隈は『猫が行方不明』が撮影された所でもあり、再開発が続く若者の街。日本のマンガオタクもびっくりのオタクショップを廻って『猫が…』の舞台Pause cafeでキッシュを食べる。お腹が一杯になったので、2駅歩いてバスに乗り、シャンゼリゼ通りにあるM試写室へ。

バスティーユのfnkで
『ハウル』が平積み
濃い〜オタクショップを発見
日本のマンガだらけです〜

C映画祭の各部門への試写が全て終わったので、今回はブリュッセルを含め、パリ近郊にある海外のセールスエージェントを招待した。結局6社が集まり、前の試写が押した為に遅く始まったものの、上々の試写でした。
プリントをホテルへ戻して南にあるチャイナタウンへ繰り出し、ベトナムフォーとワインでお疲れ会。いや〜たらふく食べてまた爆睡でっす。

 
『猫が行方不明』舞台のカフェ
試写室のあるシャンセリゼ通り
コレが2時間12万の試写室

Mar 04, 06 Paris: Day 4
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今日はMYちんが知人に会うので、地下鉄を途中で別れてモンマルトルへ。
バスで思いっきり迷ったものの、親切な運ちゃんのおかげで無事カルチェラタン南へ到着。パリ最古のミニシアターを探しながらストリートマーケットや面白い雑貨屋さんをぶらぶら。『平成狸合戦ぽんぽこ』上映中の劇場を写真に収めたら、もぉ待ち合わせの時間。

 
パリのあちこちで『さゆり』が上映中
『平成狸合戦ぽんぽこ』も上映中
パリ最古のミニシアターです

『トリコロール 青の愛』で撮影に使われたカフェでMYちんと落ち合い、ワインだけ飲んで向かいのCaramelleへ。ココはマンガにでも出て来そうなお婆ちゃんとアメリみたいに夢見がちなおね〜さんと久々に見るセキセインコのいる田舎風の可愛いレストラン。二人ともクレープをたいらげてムスタス市場をぶらぶら。

 
『トリコロール 青の愛』のカフェ
フランス田舎風のかわゆいレストラン
無人のビデオレンタル機を発見

バスでサンジェルマン・デ・プレに行き、MYちんのお土産探し。再びバスの終点まで行くと、まるでお台場のよ〜な国立図書館地区にmk2のシネコンが。付属DVDショップのオタク度はハンパじゃない。キム・ギドクは勿論のこと、『カミカゼタクシー』まで置いてある、いわばパリ版Kim's Videoと言ったところでしょうか。
バスから地下鉄に乗り換え再びバスティーユへ。今日は裏道のみぶらぶらと。陽も暮れたのでポンピドゥーへ出たら東のマレ地区を散策。ゲイストリートを抜けると、もうMYちんの上映時間間際になり、二人でクレープをほおばってMYちんはmk2、私はUGCへ。

 
国立図書館前のシネコンmk2
『モンスター』からキム・ギドクまで
落ち着いた雰囲気の11区

お目当ての『オーケストラ・シート』が20分も前に売り切れてしまったので、仕方なく『Celibataires』という作品のチケットを買った後、『この世のすべての美しいもの』が上映されていることに気付き、チケットを変えようと思ったら、その後の劇場従業員の対応が4人共まるで違った。最初に話した2人ともは英語が話せるのでとても優しかったが、後の2人はとにかくフランス語でまくし立てて来てコワイ。
パリが「いちげんさんお断り」の京都に似ているという意味がよく分かった。 今回は観光地でなく、わりと住居地ばかりを回ったので、パリも住むには面白いかなと思ったけど、やっぱりダメだな〜とこの時実感。
…で、結局『Celibataires』を鑑賞。会話はまるで分からなかったけれど、観客の反応を見るのが楽しかった。こんなベタで無名俳優ばかりの映画でも満席なんだな〜。つくづくおそるべし映画大国フランス。

 
土曜の夜は人の溢れるUGC
今夜観た『Celibataires』

映画の後、MYちんとお互い違う場所で永遠と待ちぼうけ。疲れたのでそのままホテルに戻り、明け方3時くらいまでガールズトークしてましたぁ。

続きの日記はこちら。

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