*** The Road to Oscar 2000 Part 4***
「オスカーへの道2000」4

2001年3月25日発表の米アカデミー賞に向けて、
今年のオスカー・レースを占います。

このページの壁紙はあゆみさんのHPから頂いた素材を使っています。

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DGA,WGA,SAG賞&ラズベリー賞発表!

03/12/01

さてさて、この週末アカデミーの行方を占うと言われるDGA(全米監督協会)とSAG(映画俳優協会)の各賞が発表されました。一足先に発表されたWGA(脚本家協会賞)も合わせて結果を一気にご紹介しますね。ノミネートはこのページの一番下の項をみて下さい。

<DGA全米監督協会賞>

アン=リー 「グリーン・ディステニー」

う〜〜〜〜ん、またしてもソダーバーグ敗れたり!!!!やっぱり「トラフィック」と「エリン=ブロコビッチ」の票割れなんでしょうねぇ。とほほ(T_T)。
アン=リーは、これでゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞に続いての受賞ですから、オスカーを獲得する確率はがぜん高くなりましたね。私はなぁ…、アン=リーは好きだけど、「グリーン・ディステニー」はいまイチだったので。「アイス=ストーム」や「ウェディング・バンケット」の方が全然良かったのに〜〜〜。

<WGA全米脚本家協会賞>

オリジナル脚本賞 ケネス=ローナガン「You Can Count on Me」
脚色賞 スティーブン=ガガン 「トラフィック」

オリジナルの「You Can…」、私はもうこの作品がイチ押しなので文句ないです。でもアカデミー賞は、作品がマイナーなだけにやっぱり難しいかも鴨。「グラディエーター」さえ取らなければ、あとは何でもいいです(でも何だか取りそうな気がしてコワイ)
脚色賞の「トラフィック」は、やはりGG賞や英国アカデミー賞も取っているので、アカデミーもほぼ確実な気がしますが、個人的には「ワンダー・ボーイズ」の方が好きだったかな。

<SAG映画俳優協会賞>

-映画部門-

最優秀主演男優賞 ベニシオ=デル=トロ「トラフィック」
最優秀主演女優賞 ジュリア=ロバーツ「エリン=ブロコビッチ」
最優秀助演男優賞 アルバート=フィニー「エリン=ブロコビッチ」
最優秀助演女優賞 ジュディ=デンチ「ショコラ」
最優秀アンサンブル 「トラフィック」

オスカーの主演女優賞は、ほぼジュリア=ロバーツに決まりって感じですね。主演男優の方は、オスカーでは助演にノミネートされているベニシオ=デル=トロが主演を取ってしまったので、オスカーの方は全く分からないです。
逆にオスカーでベニシオが助演男優賞を取るのは、これでほぼ確実。ジュディ=デンチはね〜。まぁ、ミラマックスの金の力でそれもアリかな。でもやっぱり「あの頃ペニー=レインと」のケイト=ハドソンかフランシス=マクドーマンが取る可能性はまだまだあると思います。この部門が一番難しいかもしれませんね、今年は(^_^;)。

-TV部門-

最優秀男優賞(ドラマ)マーチン=シーン「ウエスト・ウイング」
最優秀女優賞(ドラマ) アリソン=ジャネイ「ウエスト=ウイング」
最優秀アンサンブル(ドラマ)「ウエスト・ウイング」
最優秀男優賞(コメディ)ロバート=ダウニーJr.「アリーmyラヴ」
最優秀女優賞(コメディ)サラ=ジェシカ=パーカ「セックス&ザ・シティ」
最優秀アンサンブル(コメディ) 「ウィル&グレース」
最優秀男優賞(単発番組)ブライアン=デネヒイ「セールスマンの死」
最優秀女優賞(単発番組)ヴァネッサ=レグレイヴ「THESE WALLS COULD TALK 2」

アカデミー賞とは関係ありませんが、エミー賞前哨戦としてのTV部門。 ロバート=ダウニー=JR.はやはり納得の受賞ですね。ビリーの降版によってめっきりつまらなくなってしまった「アリー…」を不死鳥の様に蘇らせたのは、やっぱり彼ですもん。ところで、ドラマ・コメディ部門共に主演男優賞に選ばれた男優が二人ともドラッグ・リハブの経験者ってのは何とも興味深いような…。
しかし「ウエスト・ウィング」強すぎ。 実は最近、初めてこの番組のライバル番組である「ソプラノズ」を最初からちゃ〜んと観たのですが(私ケーブル持ってないもんで(^_^;)、こっちの方が全然面白いじゃな〜〜〜い。う〜〜〜ん、エミー賞も負けちゃうのかなぁ(詳しくは、こちらのページの一番下「エミー賞2000」を読んでみて下さい)。
最後に。単発部門のブライアン=デネヒーは、私が2000年のベストに選んだお芝居「セールスマンの死」をTVで放送したモノ。ホント、このお芝居は全身が震えてしまいました(勿論ストーリーがどうなるのかは知っていましたが)。これも納得の受賞です。

さて、そして最後にアカデミー賞の前日に発表される “ゴールデン・ラズベリー賞” !!!

この通称“ラジー賞”は今年で21回目を迎えますが、毎年前年度“最悪だった映画”に賞を与えるというモノ。今年のノミネートは…。(*は、私の予想結果)

ワースト映画

BATTLEFIELD EARTH 「バトルフィールド・アース」*
BLAIR WITCH 2 「ブレアウィッチ2」
THE FLINTSTONES IN VIVA ROCK VEGAS 「恐竜家族:2」
LITTLE NICKY 「リトル・ニッキー」
THE NEXT BEST THING 「2番目に大切なこと」

ワースト主演俳優

Leonardo DiCaprio/THE BEACH 「レオナルド=デイカプリオ:ザ・ビーチ」
Adam Sandler/LITTLE NICKY 「アダム=サンドラー:リトル・ニッキー」
Sylvester Stallone/GET CARTER 「シルベスタ=スタローン:ゲット・カーター」
Ah-nold Schwarzenegger/THE 6th DAY 「アーノルド=シュワルツネッガー(本人役):6ディ」
John Travolta/BATTLEFIELD EARTH 「ジョン=トラボルタ:バトルフィールド・アース」*

ワースト主演女優

Kim Basinger/BLESS THE CHILD 「キム=ベイシンガー:ブレス・ザ・チャイルド」
Melanie Griffith/CECIL B. DEMENTED 「メラニー=グリフィス:セシルD.ディメンデッド」
Madonna/THE NEXT BEST THING 「マドンナ:2番目に大切なこと」*
Bette Midler/ISN'T SHE GRATING 「ベッド=ミドラー:邦題?」
Demi Moore/PASSION OF MIND 「デミ=ムーア:薔薇の眠り」

ワースト・カップル

Any 2 Actors/ BLAIR WITCH 2 「ブレアウィッチ2の全部のカップル」
Richard Gere & Winona Ryder/AUTUMN IN NEW YORK 「R=ギア&W=ライダー:オータム・イン・NY」*
Madonna & EITHER Rupert Everett /THE NEXT BEST THING 「マドンナ&R=エベレット:2番目に大切なこと」
Ah-nold (As The REAL Adam Gibson) & Ah-nold (As The CLONE of Adam Gibson) THE 6th DAY 「本人&クローンのシュワルツネッガー:6ディ」
John Travolta and Anyone Sharing the Screen with Him/BATTLEFIELD EARTH 「J=トラボルタとその他全キャスト:バトルフィールド・アース」

ワースト助演女優

Patricia Arquette/LITTLE NICKY 「パトリシア=アンクエット:リトル・ニッキー」
Joan Collins/FLINTSTONES in VIVA ROCK VEGAS 「ジョアン=コリンズ:恐竜家族2」
Thandie Newton/MISSION: IMPOSSIBLE 2 「サンディー=ニュートン:MI2」*
Kelly Preston/BATTLEFIELD EARTH 「ケリー=プレストン:バトルフィールド・アース」
Rene Russo/THE ADVENTURES of ROCKY & BULLWINKLE 「リネ=ルッソ:邦題?」

ワースト助演男優

Stephen Baldwin/THE FLINTSTONES IN VIVA ROCK VEGAS 「ステファン=ボーウドウィン:恐竜家族2」
Barry Pepper/BATTLEFIELD EARTH 「バリー=ペッパー:バトルフィールド・アース」
Keanu Reeves/THE WATCHER 「キアヌ=リーブス:ザ・ウォッチャー」*
Ah-nold Schwarzenegger /THE 6th DAY「A=シュワルツネッガー(クローン役):6ディ」
Forest Whitaker/BATTLEFIELD EARTH 「フォレスト=ウィトーカー:バトルフィールド・アース」

ワースト続編orリメイクもの

BOOK OF SHADOWS/BLAIR WITCH 2 「ブレアウィッチ2」*
DR. SEUSS' HOW THE GRINCH STOLE CHRISTMAS 「グリンチ」
THE FLINTSTONES IN VIVA ROCK VEGAS「恐竜家族2」
GET CARTER 「ゲット・カーター」
MISSION: IMPOSSIBLE 2 「ミッション・インポッシブル2」

ワースト・ディレクター

Joe Berlinger/BOOK OF SHADOWS: BLAIR WITCH 2「ブレアウィッチ2」
Steven Brill/LITTLE NICKY 「リトル・ニッキー」
Roger Christian/BATTLEFIELD EARTH 「バトルフィールド・アース」
Brian DePalma/MISSION TO MARS (Disney) 「ミッション・トゥ・マーズ」
John Schlesinger$/THE NEXT BEST THING 「2番目に大切なこと」

ワースト脚本

BATTLEFIELD EARTH 「バトルフィールド・アース」*
BOOK OF SHADOWS: BLAIR WITCH 2 「ブレアウィッチ2」
DR. SEUSS' HOW THE GRINCH STOLE CHRISTMAS 「グリンチ」
LITTLE NICKY 「リトル・ニッキー」
THE NEXT BEST THING 「2番目に大切なこと」

私がこの中で観た映画は、「MI2」と「2番目に大切なこと」の2本だけ(コレはマドンナファンの友達に無理矢理付き合わされて観ました(^_^;)。後は全作品未見です。これらはやはり公開第1週目に、批評家がけちょんけちょんにけなしていた作品ばかりですからね〜(^_^;)。「6ディ」なんて、日本ではけっこう当たっていませんでしたっけ???まぁ、配給さんはたとえその映画が駄作でも、一所懸命ヨイショしてお客を入れなきゃいないですからね〜。ツライところだと思います。
最多ノミネートは「バトルフィールド・アース」の8部門。まぁ殆どこの映画の総ナメとなるでしょうね。次が5部門の「ブレアウィッチ2」。パート3は、また元の監督に戻るそうですから、ちょっとはマシになるかな。「2番目に好きなこと」「リトル・ニッキー」も同じく5部門にノミネートされています。さてさて3月24日結果はどうなることやら…。

ラジー賞の公式サイトは、こちらから。

Suddenly British Academy Award!!!
突然英国アカデミー賞発表!

02/26/01

な、なんか突然英国アカデミー賞の発表が、今年から2月に変わっていました(^_^;)。これまでは、米国アカデミー賞の1〜2週間後というのが通常だったのですが、オスカーの影に隠れない様にという配慮だそうで(ベルリン映画祭も、同じ理由で70年代に2月開催に時期が変わったのだそうですが…)。ま、取りあえず結果だけを簡単に…。

最優秀作品賞: グラディエーター
最優秀主演男優賞: ジェイミー=ベル「リトル・ダンサー」
最優秀主演女優賞: ジュリア=ロバーツ「エリン=ブロコビッチ」
最優秀助演男優賞: ベニシオ=デル=トロ「トラフィック」
最優秀助演女優賞: ジュリー=ウォルターズ「リトル・ダンサー」
最優秀監督賞: アン=リー「グリーン・デイステニー」
最優秀脚本賞: 「あの頃ペニー・レインと」
最優秀脚色賞: 「トラフィック」
最優秀外国語映画賞: 「グリーン・ディステニー」
最優秀英国映画賞: 「リトル・ダンサー」

やはり英国のアカデミー賞だけあって、「リトル・ダンサー」強いですね。でも、グラデイエーターのリドリー=スコット監督は一応英国出身だから、コレもあり。驚きなのは、「グリーン・デイステニー」の4部門制覇。スゴイ…。コレが米国アカデミー賞にどれだけ影響を与えるかですね。スティーブン=ソダーバーグ監督、嫌われてるのかな(^_^;)???

英国アカデミー賞の公式サイトはこちらから

Nominations Announced!
米国アカデミー賞ノミネート発表!!!

02/13/01

ハイ、今朝ノミネートの発表をしっかり見てから会社に行ったら遅刻しちゃいました〜(^_^;)。すでに半日以上が経過しているので、皆さんもどんな作品がノミネートされているかはもうご存知ですよね(朝日新聞のウエッブサイトにも載っていました)。ので、リストの紹介は飛ばします。
あ、でも一応作品賞だけでも書いておきましょう。作品賞のノミネートは…

「グリーン・ディステニー」「グラディエーター」「エリン=ブロコビッチ」「ショコラ」「トラフィック」、の5作品です。

やった〜っ、「グリーン・デスティニー」作品賞と外国語映画賞のダブルノミネートです。外国語映画賞の総ノミネート数としては、それまで最多だった「ライフ・イズ・ビューティフル」の7部門を抜いて、なんと10部門にノミネート。心配なのは、票割れだけですね。
今年の最多ノミネートは「グラディエーター」の12部門。皆さんご存知の通り、私は「グラディエーター」、ペケだったのですが、アカデミー賞は技術部門の総合点が加味されるので、この作品が最優秀作品賞を取る可能性はかなり高いと思います。
そして、予想通りスティーブン=ソダーバーグ監督の2作品「エリン=ブロコビッチ」&「トラフィック」が揃ってノミネート。彼自身もこの2作品によってダブルノミネートされています。こちらもゴールデン・グローブ賞(以下GG賞)の時の様に票割れが心配なところ。

俳優部門については、夫婦揃ってノミネートか?と噂されていたマイケル=ダグラス(「ワンダー・ボーイ」)と、キャサリーン=ゼタ=ジョーンズ(「トラフィック」)が揃ってノミネートされなかったので、ちょっと騒然(嫌われてる?)。特にM=ダグラスの方は、米で殆どトップの批評家と言っていいロジャー=エバート氏が最後まで彼をイチ押ししていたので、彼の落選は意外でした(ちなみにM=ダグラス、LA批評家賞では最優秀男優賞を受賞しています)。
後は、GG賞に入っていなかった「Polluck」の、エド=ハリスとマーシャ=ゲィ=ハーデンがそれぞれ主演男優賞と助演女優賞に入っていたことでしょうか。
逆にGG賞のコメディ部門を獲得した、ジョージ=クルーニーとリネー=ゼルゥエガーが共に落選したことも話題。
その他は殆どGG賞やSAGのノミネートと同じです。

監督賞は、GG賞では「サンシャイン」、DGA賞では「あの頃ペニー・レインと」であったスポットに、「リトル・ダンサー」が割り込んでいます。この監督、ナントこの作品が一作目のノミネートなのですが、私はこの映画の何が好きだったかってやっぱりその演出だったので、これはとっても嬉しい驚きでした。
オリジナル脚本賞は「ドッグ・ショウ」のスポットに「グラディエーター」が入ったのでちょっと不満。多分受賞はないと思いますけれど。
脚色賞の方は「ハイ・フェデリティ」のスポットに「Oh Brother, Where are Thou?」が入りました。
他の技術部門については、アカデミー予想の方でばっちり書きますね。

外国語映画賞では「マレーナ」が落ちましたね。まだ観ていないので、何とも言えませんが…。「アモーレ・ぺロス」(メキシコ)は、日本でも春の公開が決まっています。「The Taste of Others」は、昨年のNY映画祭でも公開されたユニークなフランス映画。「Divided We Fall」(チェコ)の監督は、これまでTVを中心に監督をしてきた若干30代前半の若手です。「Everybody Famous」については知らないので、これから調べてみますね。
残念だったのは、「グリーン・ディステニー」と同じく台湾の「ヤンヤン夏の思い出」がノミネートされなかったこと。あれだけ批評家賞を取っておきながら、まるで無視というのは、ノミネートは1カ国に一作品という規定でもあるのでしょうか???
個人的には「グリーン・ディステニー」の記録的ノミネートはとっても嬉しいです。でも、私としてはこの作品がそんなにめちゃめちゃ素晴らしい出来だとは思わなかったんですよね。うがった見方かもしれないけれど、やっぱりアカデミー賞に投票する様な人達って、アジア映画に免疫がなさすぎるんじゃないでしょうか?だって「グリーン・ディステニー」のレベルなんて今までの香港映画の流れからしたらちっとも新しくないし、ずば抜けた質の良さも感じなかった。やっぱりこれはスタッフ・キャストの人脈とちょっと振りかけた「高級感」のスパイスに皆やられているだけなんじゃないの?って感じで…。
まぁ、「ヤンヤン…」はカンヌで監督賞取っちゃってますからね。ある意味、水と油のアカデミーでは、皆無視したがるのかな?だってパルム・ドール取った「ダンサー・イン・ザ・ダーク」だって音楽賞を除けばまるで無視されてますもんね。
あ、なんかこの項目だけ長くなっちゃいました(^_^;)。

最後に。地味ではありますが、友人のプロデュースした「One Day Crossing」という映画が、短編映画賞部門にノミネートされました!!!ちなみにこの映画、学生アカデミー賞ではすでに最優秀作品賞を獲得しています。皆さんもこの作品応援して下さいね!!!(あ〜、私的なHPだ)

ってなワケで、賞の発表は3月25日です。また事前予想やりますよ〜〜〜。

アカデミー賞の公式サイトはこちらから

Oscar Buzz 1

02/07/01 (追加分 02/11/01)

サンダンス映画祭が一息ついて、来週はいよいよアカデミー賞のノミネートが発表されます(2月13日。例年通りなら、アメリカ東部時間午前9時前)。
ニューズウィーク誌は、ここ数年アカデミー賞の季節がやって来ると関係者を招いて座談会を開くのですが、一昨年は脚本家、去年は監督、そして今年は5人のプロデューサー達でした(北米版2001年2月5日号)。
参加者は、我母校の先生James Schamus (「グリーン・ディステニー」製作&脚本。大学内でも蝶ネクタイがトレードマーク。NYのインディー映画制作では伝説的なGood Machine創立者の一人。)、Edward Zwick(「トラフィック」製作。監督や脚本もこなすマルチタレントな人。私の大好きなTVドラマ「Once and Again」では、セラピスト役で出演もしています)、Stacey Sher(「エリン・ブロコビッチ」製作。インディー映画を多く排出しているジャージー・フィルムのプロデューサー。この座談会では唯一の女性)、Douglas Wick(「グラディエーター」製作。「キャリア・ガール」でブレイクというのにけっこう若くてびっくり。最近では「17歳のカルテ」なども担当)、Braian Grazer(「グリンチ」製作。この座談会では一人浮いていたような。ちょっと場違い???)。座談会のタイトルがまたいいんです。題して「Pass Me an Oscar」(^_^;)。

どんなにヒットした作品をプロデュースしても、次の作品へすぐに青信号が出るとは限らない…一匹狼としてのプロデューサーvs.スタジオの応酬から、自分の作品が劇場公開された日のやきもき度、まるで欠席裁判のような「あの頃ペニー・レインと」の映画評(予算のこととか、けっこう突っ込んでました)、昨年巨額のキャンペーンを展開してまんまと作品賞ノミネートを果たした「サイダー・ハウス・ルール」への皮肉、今年心配されている脚本家協会のストライキまで、「ここまで書いていいの???」という程さまざまな話題が本音で語られていました。さてさて、オスカーは誰の手に???

規模としては地味ですが、3月中旬発表になるDGA(全米監督協会)アワード及びSAG(映画俳優協会)アワードのノミネーションも発表になっています。

DGAの監督ノミネートは…、

キャメロン=クロウ「あの頃ペニー・レインと」、アン=リー「グリーン・ディステニー」、リドリー=スコット「グラディエーター」、スティーブン=ソダーバーグ「エリン・ブロコビッチ」&「トラフィック」。
やはりソダーバーグは両作品でノミネートされましたね。またまた票割れが心配。発表は3月10日です。

SAGの俳優ノミネートは…、

主演男優賞:ジェイミー=ベル「リトル・ダンサー」、ラッセル=クロウ「グラディエーター」、ベニシオ=デル=トロ「トラフィック」、トム=ハンクス「キャスト・アウェイ」、ジェフリー=ラッシュ「クイルズ」。
話題はジェイミー=ベルの5強入りと、マイケル=ダグラスのノミネート落ち。それから殆どの映画賞で助演男優賞にノミネートされている「トラフィック」のベニシオ=デル=トロが主演の方に入ったということ。助演の方なら賞もほぼ確実なのに、主演だとトム=ハンクスに持っていかれちゃいそうで悲しいですね〜(T_T)。

主演女優賞:ジョアン=アレン「The Contender」、ジュリエット=ビノッシュ「ショコラ」、エレン=バースティン「Requiem For a Dream」、ローラ=リニー「You Can Count on Me」、ジュリア=ロバーツ「エリン・ブロコビッチ」。
ここは順当でしょう。あ、でもGG賞を受賞した「Nurse Betty」のR=ゼルウェガーが抜けていますね。

助演男優賞:ジェフ=ブリッジズ「The Contender」、ウィレム=デフォー[ Shadow of the Vampire」、アルバート=フィニー「エリン・ブロコビッチ」、ゲーリー=オールドマン「The Contender」、ホアキン=フェニックス「グラディエーター」。
ベニシオが主演に行ってしまったので、代わりにG=オールドマンが入ってます。後はGG賞のノミネートと同じ面々。

助演女優賞:ジュディ=デンチ「ショコラ」、ケイト=ハドソン「あの頃ペニー・レインと」、フランシス=マクドーマント「あの頃ペニー・レインと」、ジュリー=ウォルターズ「リトル・ダンサー」、ケイト=ウィンスレット「クイルズ」。
これはGG賞同様、「あの頃ペニー・レインと」の二女優同士の争いになるでしょう。K=Z=ジョーンズが落ちた変わりにK=ウィンスレットが入っていますね。

最優秀賞の発表は、DGA賞の翌日3月11日。この結果がオスカーの行方を占うと言われています。やっぱり大方の予想は、主演男優:トム=ハンクス(穴:ベニシオ?)、主演女優:ジュリア=ロバーツ(穴:ローラ=リニー?)になると思いますが、助演は難しいですね〜。男優はA=フィニーかJ=フェニックス、女優はK=ハドソンかF=マクドーマントでしょうか…。今年はホントに混戦模様ですね〜〜〜(^_^;)。

↓ここから追加分です↓。

そうそう、ストが決行されるかどうかで話題の脚本家協会(WGA)賞のノミネートも、2月7日付けで発表されています。

オリジナル脚本部門

キャメロン=クロウ『あの頃ペニー・レインと』
クリストファー・ゲスト&ユージーン・レヴィ『ドッグ・ショウ!』
リー・ホール『リトル・ダンサー』
スザンナ・グラント『エリン・ブロコビッチ』
ケネス・ロナーガン『You Can Count On Me』

脚色賞部門

ロバート・ネルソン・ジェイコブス『ショコラ』
ワン・ホエリン、ジェームズ・シェイマス、ツァイ・クォジュン『グリーン・デスティニー』
D.V.デビンセンティス、スティーブ・ピンク、ジョン・キューザック、スコット・ローゼンバーグ『ハイ・フィデリティ』
スティーブン・ガガン『トラフィック』
スティーブン・クローブス『ワンダー・ボーイズ』

オリジナル脚本の方では、やっぱり「You Can Count on Me」を一押しの私ですが、「エリン・ブロコビッチ」と「リトル・ダンサー」の脚本もかなり好きでした。でも、可能性としては「あの頃ペニー・レインと」が取る可能性はけっこう高いと思います。

脚色部門では、やっぱり「トラフィック」が強いでしょうね。でも、穴は「ワンダー・ボーイズ」かな?「ハイ・フェデリティ」は観ていないので何とも言えないのですけれど。「グリーン・ディステニー」は取ってくれれば嬉しいに越したことはないのですが、個人的にはあまり好きな脚本ではなかったです。

まぁ、そんなところでこのWGA賞の発表は3月4日。この結果はオスカーの行方をけっこう左右すると思われます。注目しませう。

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