"Nurse Betty" - 「ベティ・サイズモア」 ***3/4
「ベティ・サイズモア」 - ***3/4 |
Directed by : Nile LaBute, Written by : John C. Richards, James Flamberg
Starring : Renée Zellweger, Morgan Freeman, and Greg Kinnear
Official Sites : 、Japanese
前2作の『In the Company of Men』『Your Friends and Neighbors』で、どちらかと言えば脚本家なんだけど監督も出来るよという印象の強かったニール=ラビュートの監督第3作目。この作品で、ナント彼は脚本を書いていません。けど、この映画の脚本って一昨年のカンヌ映画祭で最優秀監督賞を受賞しているんですよね。彼、悔しかったろうなぁ(^_^;)。
全体的には、やっぱりラビュートの作品らしく、“ドライだなぁ”というのが私の感想。モーガン=フリーマンのR=ゼルウェガーに対する想いなんて、脚本の書き手としてはけっこう思い入れが入っていたんだろうに、ラビュートが演出するとあんなになっちゃうのね〜。そうそう、M=フリーマン&C=ロックの親子だって、面白いんだけど元のお話ではもうちょっとウェットな関係だったのではないでしょうか???
お話の中心になる、R=ゼルウェガーの夢見るシンデレラ症候群(?)も、ゼルウェガーの魅力にかなりおんぶしていた所があると思います。う〜ん、彼女この役ではオスカーにノミネートされなかったけど(でもGG賞は獲った)、『ブリジット=ジョーンズの日記』より、この役の方でこそオスカーにノミネートされるべきだったと私は思う。
憧れの俳優役であるグレック=キニアー、私実はかなり好きなタレントさん。数年前、“Talk Soup”というトークショーで、それこそお昼のお茶の間の人気モノだったので、この役はちょっと皮肉っぽくって笑えますね。劇中に出てくる病院を舞台にしたお昼のソープ・オペラというのは、アメリカでは本当に幾つも存在していて、私も歯医者さんに行くと待合室で患者さん達が真剣にドラマに見入ってる姿をよく見かけます。この映画用に作られた架空のウェッブサイトにも注目(笑)。
『エリン・ブロコビッチ』で印象的な存在感を見せたアロン=エクハートや、クリスビン=エクハートってどっかで観たことあるよなぁと思っていたら、『バック・トゥ・ザ・フィーチャー』のパパ役だったのですね〜。そう言えば『チャーリーズ・エンジェルス』にもちょい役で出演していましたけれど。
う〜ん、同じ脚本で違う監督さんが演出したバージョンを是非とも観てみたい私です。基本的には好きな話だったんですけれど、やっぱり“ドライでブラック”…だよなぁ(あ、でもラストシーンはかわいくてけっこう好きかも)。
とは言いつつ、彼の脚本&演出であるお芝居『The Shape of Things』を観に行ってしまったり、やっぱり注目せずにはいられないニール=ラビュート(日本語表記はラビュート?ラブート?)。すでに完成したグエネス=パルトロウ主演の『Possession』は、暫くお蔵入りになってるそうで。それってかなり出来が悪いってことなのかな(^_^;)????
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