*** Just Watched 59 - 最近観た映画 59 ***

評価の満点は5つ星です。 .

.

「脳内ニューヨーク」「母なる証明」など
.
<<脳内ニューヨーク ****>>

「観終わった時、どつぼにハマるよ」とは聞いていたので、覚悟の上で観ました。・・・なので、言われた程ダメージは少なく、むしろ「イイ映画じゃない」という印象でした。つくづく映画というのは(他のモノでも同じなのでしょうけれど)、先入観によってその印象がまるで違って来るものですね。
後半のカウフマン・ワールドはむしろ心地よささえ醸し出していたし、前半の思いがけぬ家庭的な側面も異常なリアルさで迫って来る逸作だと思います。カウフマン自身もあんなに女たらしなんでせうか?それにしても、サマンサ・モートンとエマ・ワトソンがあんなに似ている二人だったとは・・・(^^;)

<<牛の鈴音 ***1/2>>

すでに1年前のサンダンス以来、あまりにも話題になり過ぎていたので、これまた想像が肥大し過ぎていたかも。内容はもう知っていたので、むしろその完璧すぎる映像にちょっとイヤ気がさしてしまいました。おじいさん・おばあさん二人のやり取りも先に知ってしまっていただけに「ある、ある」というよりも、何かあの二人の泥臭さに勝る作り手の整然さの方が鼻についてしまったというか・・・。いずれにせよ、韓国では若者を中心に爆発的ヒットを飛ばした本作、日本ではどう受け止められるのでしょうか。

<<キャピタリズム ****>>

某記者さんが「風呂敷を広げ過ぎてなければね・・・」と言っていたがごとく、確かに2時間ではとても収まりきれない内容でした。ただ題材は何であれ、彼のテーマはいつも「どうして一握りの人間達の為に地球大半の人々が苦しまなきゃならないんだ」ということで、今回もそのテーマは同じ。そして必ず最後には泣かせてくれるんです。今回で言えば、それはラストのストライキと立退き合戦。日本では殆ど報道されなかった小さな町工場のストや貧しい街の立退き合戦というある意味お伽噺のようなエピソードが、最後には大きな夢や希望を持たせてくれます。

<<手のひらの幸せ *>>

原作となった童話(?)のオチが最後まで出てこなかったので、前半は拷問みたいな映画でしたが、「終わりよければ全てチャラ」のごとくラストはずるいくらいのお約束泣きで・・・。

<<Dr.パルナサスの鏡 ***1/2>>

相変わらずのギリアム節が炸裂した一作。ただ、前半少し「古臭いな〜」と思って観ていたら、この映画を作っている彼の意図自体が、時代についていけなくなってる(?)彼自身の不安定さを描いたものなんですね。ラストなんか特に監督自身の悲哀を感じたな〜。そこで未来を体現している二人の若い俳優達には希望が持てましたが、ヒース・レジャーの死によって終結したお友達キャストのシーンは、うまく繋がってはいるんだけど何だか覇気が感じられず、そこに魔法は生まれてなかったような。彼が最後まで演じてたらどうなっていたんでしょうね。

<<Tokyo Filmex 2009 ****>>

昨年都合で全く観られなかった分、今年は6作品観ました。賞と人気を二分した『息もできない』『ペルシャ猫を誰も知らない』のインパクトは勿論のこと、個人的には 『セルアウト!』 が大好きでしたね〜。「マレーシア社会を皮肉ったブラックコメディ」というのが売りですが、あの白人混血至上主義やゴマすり階級主義、アート映画とリアリティショーへの強烈な批判は、パンアジアン映画とでも言えそうな間口の広さを持っていました。若さゆえの粗削り感もあるものの、私的にはそこがかえって好感が持てたりして本当に将来が楽しみな監督さんです。さて、『セルアウト!』であからさまに(?)批判されていた蔡明亮監督の最新作『ヴィサージュ』。「サロメ」のことなんかこれっぽっちも分からない私にとって、内容的にはちんぷんかんぷんな作品でしたが、それでも満足出来ました。ヒトには勧められないけれど・・・。一緒に観た友人は、わけもわからずテキトーにやってるというけれど、やっぱりアレは確信犯ですよ。でなきゃ、あんな天下の大女優達に冷凍庫の中で裸で踊らせたり、下水道の中で歌わせたり出来るもんですか〜。オルセー美術館から依頼されたアサイヤス監督『夏時間の庭』とは、対をなす程のルーブル美術館作品『ヴィサージュ』。ほんっとにフランス人ってヤツは・・・。『息もできない』は、売りのような恋愛映画でないところがかえって好感持てました。何にせよ、やっぱあの監督の劇中でのシャープさと実際のかわゆさ(?)のギャップが一番の魅力でしょう。最後の30分は正直「長いな」と感じてしまうのですが、全部観終わってみるとどれも削れないシーンですね。『ペルシャ猫を誰も知らない』については、『ソウルキッチン』でのファティ・アキン監督のごとく、これまでのゴバディ作品とのギャップが印象的でした。この作品だけを観るとそれほどのインパクトではないと思うのですが、突然(?)MTVのような流れるような映像を見せられると、この監督の幅の広さに改めて感心されられます。ロウ・イエの『春風沈酔の夜』はカンヌ脚本賞ということで期待して観たのですが、これまでの彼の作品の枠からははずれておらず、昨年の『そして、私達は愛に還る』ほどのひねりがなく、少し残念でした。『悲しみのミルク』も、出来はいいと思うんですけどね・・・あともう一パンチ欲しかったなぁ。今回上映された邦画二作品は見逃しましたが、いずれも賛否両論だったようで、春・夏の公開を待ちまっす。

<<母なる証明 ****>>

カンヌ以来、いろいろな噂を聞き過ぎてちょっといろいろ想像し過ぎちゃったかなぁ。勿論すんごい映画なんだけど、やっぱ個人的には『殺人の追憶』に勝てる作品ではなく・・・。つい最近『殺人』のコメンタリーをがっつり聞いたら、1シーン1シーンにあまりにも深い意味があり、改めて面喰らいましたが、この作品も観れば観るほど味の出る映画なんだと思います。ただ"母"についての概念が、男性が観た時と女性が観た時では違うんだろうなという気がしたのも確か。ポン監督は、男性の視点にしては深い母親像を描いていると思いますが、女性の視点から見るとまだまだかな・・・と。

<<空気人形 **1/2>>

映画と観た後に原作を読んだのですが、(以下ネタバレ)中盤の空気直入れシーンとラストのゴミ箱シーン以外殆どがオリジナルなんですね〜。特に彼女が彼を殺してしまう件がオリジナルとは・・・監督のダークな一面を観た気がします。「拷問のように長かった」というカンヌでのロングバージョンも、少し観てみたい気が。

<<ブルーゴールド **>>

"環境戦争"の次は"水戦争"。世の中ではいつも一握りの人達のエゴの為に何万何億の人達が犠牲になるという、この不条理な繰り返し。利権をしゃぶりつくす輩達は、それこそビョーキか何かなのでしょうか?自分の身を削ってまで人に尽くす人達と他人の命を紙くずのようにしか思っていない人達。この不条理が解明されない限り、水の次は空気とか、こうした矛盾は延々と続いていくのではないかと思います。

<<サイドウェイズ **>>

元のアメリカ版が大好きだっただけにツラかったな〜。オリジナル版のスマートさと、脚本の(よく言えば)ナイーヴな個性と、監督の80年代西海岸系の能天気さのバラバラ感に加え、「一体どうしちゃったの?」と驚くばかりの撮影&音楽のダメダメ感が、もう観る者を拷問気分にさせるほど・・・これまた大好きな主演二人も今回は観てる方がツラかったけど、唯一普段好感の持てない鈴木京香だけは今回好感が持てました。う〜ん・・・

<<パンドラの匣 ***1/2>>

『ヴィヨンの妻』↓と違って、こちらはかなりあっけらかんと冨永ワールドを貫いていたので、太宰ファンの反応はあまり気にならないかも。ある意味、全く繋がりのなさそうな二つの世界観がうまく共存しているようなので、不満はありません。川上未映子もいい味出してましたね〜。

<<ヴィヨンの妻 ****>>

正直太宰の世界観には全く疎い私ですが、映画としてやっぱりよく出来てるなと思いました。さすがの根岸監督というか。松たか子はやっぱり巧い女優さんですね〜。ただ、あまりにもそつのない映画だったので、太宰ファンが観たらどう思うのだろうかと、聞いてみたいものです。

<<四川のうた ***>>

新しい形のドキュドラマですが、本物のインタビューとドキュドラマ(フェイク・インタビュー)の混合という内容を知っていなくてもその違いは歴然としていたような・・・。私の場合、知っていたのにそれを忘れて観ていたものの、やっぱり後半は明らかに「そう言えば全部ホントのインタビューじゃないんだっけ」と思いだしたくらいだし。実験的という意味では大いにアリの作品だとは思いますが。

<<夏時間の庭 ***>>

これまでのアサイヤス作品からは想像もつかない(?)フツーの見やすい映画でした。それはそれで巧く出来てると思うんだけど、オタクの私としてはちょっと物足りなく・・・。

<<無防備 ***1/2>>

確かにラストシーンの衝撃性など、インパクトのある作品ではあるし(かなりの時運もあると思うけど)、底知れぬ(?)ものを秘めた作品だなとは思いましたが、全体的にはどうしても「ぴあ臭さ」みたいのが鼻についてしまい、まったく新しい土壌での別作品を観てみたいな〜と思いました。

<<ココ・アヴァン・シャネル*>>

ザグレブやバンコクを旅行中、ちょうど上映されていたのでよっぽど現地で観ようかなと思ったのですが、ほぼ100%全編フランス語だったので日本語字幕付で観て大正解(ワーナーにしては珍しいですな〜。英語の出来るA・トトゥだから全編英語もアリかと思っていましたが)。ただカンヌでの不評通り、マジでつまらんかった・・・3作揃い踏みのシャネル作品の中で、彼女のどの時期に焦点を当てるかって示し合わせでもあったのでしょうか。それにしても、もう少しマシなストーリー作りも出来たのでは。

<<要塞 ***1/2>>

世界中からスイスに集まる難民収容所に肉薄したドキュメンタリー。この手の作品ははじめにテーマありきでありながら、追っているうちにそこに登場して来る人達の人間性が作品全体の核となり(ここで言えば、難民申請をしている人達だけでなく収容所の所長とか)、最後に遠回りした作品全体のテーマがぼんやりと見えてくる。そんなドキュメンタリーの典型的な作品だな、と思いました。

<<あの日、欲望の大地で ***1/2>>

もし『アモーレス・ぺロス』『21グラム』『バベル』を全く観たことのない人が観たらけっこうインパクトのある作品だとは思いますが、やはり一連の作品を観てしまっているので「よく出来てるな〜」とは思うのですが、それ以上にはなりませんでした。勿論、オムニバス以外の部分もきちんと描こうとしている姿勢は見えるのですが、シャリーズ・セロン以外の部分はやっぱり弱かったような・・・

<<のんちゃんのり弁 **>>

私の知る限り緒方監督初のコメディということで期待と不安半分半分で観たのですが、私的には残念な作品でした。もともと小西真奈美が苦手というのもあったのかも。ハイライトであるはずの乱闘シーンや泣きのシーンも私にはしらけたようにしか見えなくて・・・。次回作に期待しまっす。

「九月に降る風」「未来の食卓」など
.
<<九月に降る風 ***1/2>>

噂通り、久々に『クーリンチェ』的な青春映画を楽しみました。ただ、この作品が同じ高校生を扱ってはいるもののこれまでの台湾ニューウェーブと決定的に違うのは、主人公達の孤独のあり方なんですよね。
言うまでもなく、この映画一番の高得点ポイントは”群像劇の隙なきまとめ方”なのですが、彼らが学校や社会から疎外された存在というだけでなく、彼らの繋がりが深ければ深いほど、彼らの内側からこみ上げる互いの孤独感がより切ないものになるという・・・おそらく60〜70年代の日本映画には存在したであろう群像劇の中の孤独感がうまく描かれていた点にあるのだと思います。

デビュー作で実体験にもとづいた青春モノをやってしまうと次が難しいかと思いますが、監督の次回作に期待。・・・にしても、劇場で観た日たまたま助演の男の子が舞台挨拶に来てたのですが、アイドル映画としてもかなりオイシイ作品ではありましたね。

<<あんにょん由美香 ****>>

いや〜、期待以上のオモシロさでした。松江監督お得意の"探しモノ的"ストーリー展開もうまく流れてたし、今回のターゲット(?)である林由美香さん自身を含め、"昔の男たち(?)"も魅力全開。

また、(以下ネタバレ)最初はその展開に(?)だった 「東京の人妻:純子 幻のラストシーン撮影」も、なんだか観ているうちに涙が・・・ソレっておそらく松江監督の視線のやさしさが出ていた気がして・・・

そうそう。今作はいちいち挿入音楽もよかったなぁ。なんか、ウマい音楽じゃなくて、ヘンな音楽がウマく入ってたんですよね。編集のテンポもよかったし、作品の出来としてはかなりポイント高いんじゃないかな〜と思います。林由美香さんの作品もちゃんと観てみたいねっ。

旅行中に観た映画

『Citizen Julie(タイ語 w/英語字幕』『FAN KAO(タイ語 w/英語字幕』『消されたヘッドライン(機内にて)』『My Life in Ruins(機内にて)』『Brooklyn Finest(@ヴェネツィア映画祭』『TEHRAN(@ヴェネツィア映画祭)』『The Grand Dream(@ヴェネツィア映画祭)』『Seoul Kitchen(@ヴェネツィア映画祭)』『女たち(@ヴェネツィア映画祭)』『The Judge(@ヴェネツィア映画祭)』『Broken Emraces(スペイン語 w/クロアチア語字幕)』『bruno(英語・独語 w/クロアチア語字幕』『ナイト・ミュージアム2(機内にて)』『あなたは私のムコになる(機内にて)』『そんな彼なら捨てちゃえば?(機内にて。最初の40分のみ)』

<<カケラ **1/2>>

不思議な感じのする映画でした。後で桜沢エリカの原作と聞いて納得。監督と主演2人が全て20代という最近ありそうでなかった感性が光る一作。それでいて、スタッフにベテランが多いせいか全体的には割と安定感というか手堅さを感じる作品でもありました。『愛のむきだし』でも存在感が光ってた満島ひかりは今後も楽しみなファムファタルですね〜。

<<PASSION ****>>

去年のFILMEXから話題になってるこれまた大型新人の作品。ん〜たった5人の群像劇だけでそこまでやるか〜。どこにでもありそうな男女の恋愛模様を描ききった脚本力もスゴいし、途中の(ある意味もの凄く浮いてた)"暴力の連鎖"についての一大講義(?)も、監督の若さというか普段の誠実さ(潔癖さ?)をよくあらわしてて、いい個性になってると思いました。

<<レイチェルの結婚 **>>

ジョナサン・デミひさびさの新作&アン・ハサウェイのオスカーノミネートにひかれて観ましたが、フツーの映画だったなぁ…。もぅこんなストーリー何十回も映画化されてるじゃない〜。スジ読めすぎ。

<<サマー・ウォーズ ****>>

『時をかける少女』から、もう3年経っちゃってるんですね〜。同監督期待待望のメジャー第2作目。その口コミは今年のはじめ辺りからチラホラ耳にしてはいましたが、予想以上のパワーアップに満足満足。私が改めて書くまでもないですが、田舎の大家族vs.最先端のサイバーワールドという二極世界を見事に描いていました。

観終わった後、一番気になったのが細田監督の年齢。そしたら、そっか〜 今年42歳というアラフォー世代でありました。おそらく(自分を含めた)アラフォー世代というのは、いわゆるアナログ大家族時代を 小さい頃肌で体感出来た最後の世代であり、まだサイバーワールドに拒否反応が起こる前のギリギリの世代という非常に恵まれた世代なんですよね。その世代の有利性が最大限に生かされていた作品だと思います。(今考えると『時かけ』も、新と旧の二つの世代がうまく融合した彼の世代ならではの作品だったと思いますが…)

その定評ある演出は、前作以上にアニメファンという枠を超えた幅広い観客を魅了したと思います。敵が少しずつ手ごわくなっていく過程はある意味ハリウッド映画のお約束だし(私的にはそこはちょっと崩して欲しかったけど)、ユーモアのセンスもわりと普通(?)、まぁそこがウケたのでしょうけれど。

(以下ネタばれ)けど物語の核であるおばあちゃんが、割と早い段階で亡くなってしまいますます存在感を増すというのある意味新しいかも。そにへんのキッパリとした残酷さ(?)は、かえってすがすがしかったくらい。あとは、『時かけ』でも少し物足りなかったロマンスの部分を膨らませてくれたらね〜(^^)

<<南極料理人 ***>>

『時かけ』以来、久々にテアトル新宿のおざぶとんに座って観ました。自分も含めてだけど、今ささくれ立った人々のココロが求めているのは、こ〜ゆ〜のほほんさなのでしょうね〜。まさに『かもめ食堂』男子版。堺雅人と言う、ある意味フェミニンな配役も功を奏したのだと思います。欧米のグルメ映画とは一線を画した、まさに企画勝ちの作品でした。逆に言うと、ギャグ(?)のセンスが立ち過ぎて、あまり深みを感じられなかったけど…(^_^;)

<<未来の食卓 NOS ENFANTS NOUS ACCUSERONT ****>>

フランスの田舎町だけの話かと思ってたら、内容の半分は全世界の食事情の話だったので意外でした。
食べ物にまつわるあらゆる事象を数値で説明しているあたり、『いのちの食べかた』の対極にある作品とも言えます。普段高いな〜と思って敬遠しているオーガニック食品と安さ極まりないスーパーマーケット野菜の価格に対するカラクリだとか(後者には多大なる補助金がかけられている)、日々の無駄から無駄への負の連鎖の構図など、実は一つヒモをひっぱれば全てのモンダイ(環境・貧困・紛争・格差社会など)は一つの"グローバル独占企業"というところへ繋がっていることが見えて来ます。

つまり、オーガニックを選ぶか否かというのは、一人一人の健康を守るというレベルに留まらず、全地球のあらゆるモンダイに繋がっているんですね〜。見終わった後、夕飯に何を食べるべきかめちゃくちゃ悩んじゃいました(^^;)。

Unexpectedly, it was not just about a small villedge in France. It's a kind of antithetical to the film, "Our Daily Bread," which has no explanations about foods, says all about foods with proven numbers. Those issues like why organic foods are so expensive or, on the other hand, why vegitables in supermakets are so cheap, are all connected to one issue, "global (humanges) companies." Cheap veggies are, in fact, supported by govermental aids. Actually, the routines of waste to waste are all strung by those global companies into Environment, Poverty, Wars, and gap society. Therefore, chose organic does not only helping a person's health but also helping all issues on the earth. I got confused what to eat right after I saw this film.

<<サンシャイン・クリーニング Sunshine Cleaning **>>

ん〜〜〜、まぁよく出来てはいるんだけどね。どうしても、『リトル・ミス・サンシャイン』と比べちゃうのね。やっぱ次回作ってツライわ〜。主人公2人共好きな女優さんなんですが・・・

<<ニセ札 Fake Bill*>>

私的には、まるでダメだったな〜。せっかくいい役者、芸人、新人が揃っていたのにね〜。実話というところにけっこ〜縛られてた気がします。

<<フロストxニクソン Frost vs. Nixson**>>

いつもながら、そつない出来のロン・ハワード監督作品。けど"世紀の対決"にしては、2人の役者としての迫力が物足りなかったなぁ〜。

「扉をたたく人」「戦場でワルツを」「シリアの花嫁」など
.
<<扉をたたく人 *****>>

本作が長編2作目となるおそるべき新人監督T・マッカーシー、その演出力については俳優生活ウン十年にして初めてアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたR・ジェンキンズをはじめ、『シリアの花嫁』のH・アッバス、若い二人からちょい役の看守に至るまで、ここで改めて書くまでもないですが、何にせよまずその脚本力に脱帽!

ともすればややこしくてヘンにドラマチックになりかねないストーリーを(しかもオリジナル!)シンプルにまとめあげた構成力には本当におそれいります。
また、一つ一つはありがちで新しさもないシーンが多い中、そうしたシーンの一つ一つにキャラクター達の緊張感が込められている。そして、ラストでチラシのビジュアルにも使われたあのシーン!ズルイなぁ〜。いやはや、今回日本の配給さんの宣伝(邦題のつけ方はすでに定評となっておりますが)にも感心しました。

いたって地味な話なのに、そうしたミラクルのたくさん詰まった珠宝の一作。映画もまだまだ捨てたモンじゃありません〜〜〜。監督の次回作に期待!!!

<<チェンジリング ***>>

さっすがのイーストウッドです。さりげなく上質な作品に仕上げてますが、コレ一歩間違えたらチープなホラーですよ。そうはさせずに怖さはきっちりと描きつつ、おそらく当初のテーマでもあった「権力に逆らうものが極端に口封じをされる時代もあった、でも今は・・・?」をしっかりと問いかけている。つくづくおそろしい人です、イーストウッド・・・。

<<戦場でワルツを *****>>

昨年のカンヌ、FILMEX、そしてアカデミー外国語映画賞No.1候補として話題をさらった超期待作。うぉ〜、まずはそのラストに圧倒されちゃいますね。もうこのワンシーンだけで「映画はココで進化した」と歴史に名を残す一作になっていると思います。
ファーストシーンからもぉ胸を鷲づかみ。"実写的なアニメーション"というのは、『ウェイキングライフ』をはじめ、すでに何作も作られて来ているので新しくはないのですが、今度はそのベースが"ドキュメンタリー"になっているのですね。また、ありそうでなかった「戦場で優位に立っていた側のトラウマ」が真鍮にあり(しかも告発形式ではなく、カウンセリング!)、戦闘の描き方もアニメならではの効果を多用している。う〜ん、おそるべしその才能。原題である「バシールとワルツを」にしたって、何ともハイセンスなひねりと皮肉、スゴイ。
自分の物語でこれだけやっちゃったために、次回作のプレッシャーたるやすざまじいでしょうね〜。次こそが監督の真の正念場だと思います。

<<愛を求めて **>>

もともとは短編がベースの作品らしいですが、そんなことはまるで気づかぬくらいよく出来た作品でした。少女たちの過去と現在がまるで違って見えたのは、図らずも撮影の時期に間があるからでしょうか?3人が3人とも素晴らしかったでっす。

<<シリアの花嫁 *****>>

「会ったこともない二人が親戚の伝手で結婚」というのは中東だとそんなに珍しいことでもないそうですが、私にとってやはりその部分は最後まで現実味を帯びることはなかったものの、それ以外の部分は実にリアリティに満ちた映画でした。

「国境を越えて娘が嫁ぐ」という特殊な事情以外、結婚式に集う家族の不揃いなぎこちなさは万国共通のものだし、なにしろラストで右往左往する役人たちの滑稽さ・曖昧さ・いい加減さは古今東西いまもむかしも変わりません。残念ながら・・・。
けど、世界で今紛争地帯にある「国境」の殆どが、あんな状態なんじゃないでしょうか?「国境」の無意味さ、虚しさをこんな側面から見せてくれる映画もあったのか、としばし感服。言わずもがな、キャストは全員すばらしかったです。

<<長江に生きる **>>

おそらくクライマックスでありハイライトであろうラストシーンを除いて、殆ど寝てました(^^;)。さすがに、山の真ん中でお役所(?)のおに〜ちゃん達と言い合いするシーンは「よく撮れたな」と。まぁ、お役所のに〜ちゃん達(地方エリート)は、毎日あんなことを皆に言い続けているのでしょうから罪悪感もおかしさも何もなく言えてしまうのでしょうけれど。コレは中国の話なんてのんびり見てられないっすよね。おそらく日本でだって(・・・というか世界中の至るところで)、あんなおかしな会話(”公”の名のもとに、フツーの人たちの生活が軽々しく犠牲にされる)がかわされているのだと思います。

<<ディア・ドクター ***1/2>>

前評通り、さすがに「よく出来てる」んですけどね〜。私にとってはカッコ付きの「よく出来てる」かな。なんか胸にまで染みてこないのです。「アレっ?コレでいいの?」というラストを除けば、脚本しかり、構成しかり、言うまでもなくキャスティングしかり、どれも「ウマイ」んだけど、ど〜もカッコ付きになっちゃうんですよね。そりゃぁ、誰かがソレを言えば賛成するし、そうだよね、と思うんだけど、自分の心の奥底からの叫びではない気がする・・・とか言うと大げさですけど、ウマイ=大好きではないんでね。映画ってのは、評論家でも何でもない私にとって・・・

<<ダウト **>>

よく出来た舞台演劇のような映画でした。まぁ、あれだけ3人いい役者が揃っていたらね〜。M・ストリープ、P・S・ホフマンの間でこれっぽっちも臆さず、堂々と主役を演じたA・アダムスはやっぱタダもんではありませんな〜。

<<愛を読むひと ***>>

印象的なシーンの多かった後半は殆どが映画のために書き加えられたものだそう。実際原作に書かれていた物語中盤までの内容は、ある意味ドイツ版「私は貝になりたい」ですよね。「上の命令で・・・」という理由のもと、どれだけ残虐な行為が行われ日々日常それが麻痺していったか・・・。もちろん、この作品の真ん中にあるものは、あらゆる障壁を越えたふたりの関係なのでしょうけど(だからSダルトリー監督もこの作品を選んだのでは)、私の中でのこの映画の大きなテーマは、「戦中に生きた人々すべてがその戦争に関わっている(劇中に登場した大学教授も含めて)」というところでした。

<<おとなり **>>

ラストの「出来すぎだよな〜」というのは、途中の緻密な作りこみによってある程度チャラになっていると思います。そういうのって、映画には大切な要素ですよね。話はなんてことないストーリーなのですが、ふたりの魅力もウマく引き出されていました。アップの撮り方がウマいんですよね、この監督。

<<劇場版 新世紀エヴァンゲリヲン:破 ***>>

まぁ、月並みな感想ですが「進化」してますね〜。おんなじストーリーなのに、10年の時を経て作品が進化してる作品なんて、いまだかつてあったでしょうか?(ま、そんなにアニメを見ているわけではないので、実はあるかもしれませんが)この辺りが、明らかにシーンをキレイに書き直しただけのガンダム劇場版とかとの決定的な差なんでしょうね。言わずもがな、不安で不安でトラウマを叫んでいた10年前のシンジに、「不安定さ」をみじんも感じなくなったのは私だけではないはず。それは、とりもなおさず作り手が10年成長したのと同時に、観る側の私たちも10年成長したということなのだと思います。おそるべし、「進化」するエヴァ。第3弾はどこまで成長するのでせうか???

<<レスラー ***1/2>>

うぉ〜、めっちゃ反則だわこの映画。もぉ、お約束の泣かせ技がきっちりと満載されてます。その全てを"肉体"で表現したミッキー・ロークのすざまじさもさることながら、D・アレノフスキーってこんな映画作る人だっけ?って首をかしげてしまうくらい細かい日常のシーンの数々。特に何度か登場するスーパーマーケットのシーンは印象的でした(私的にはココが一番泣けたなぁ〜)。学校体育館でのサイン会(?)シーンなど、かなり芸も細かく、切ない恋愛の部分や、娘との顛末もいちいちウマイ。ん〜、脚本の勝利ですね。あと、彼の映画には珍しくドラッグのシーンが一切ない(筋肉増強剤みたいのは出て来たけど)のにも好感が持てました。

<<マン・オン・ワイヤー **>>

いわゆる予算をかけてよ〜く出来たアメリカドキュメンタリーの典型的な一作だなぁと。最も残念だったのは、誰もがすでにその”結果”を知ってしまっているということ。もし、結果を知らないで最初からコトの成り行きを辿っていったのだとしたら、これほどスリリングな話はないと思います。もし何の知識もなく最初の方だけを誰かに見せたら「そんなこと無理に決まってる!」とほぼ100%の人が言うことでしょう。それほど”事実は小説より奇なり”なんですね〜。同じ内容の小説を誰かが書いても、きっと誰も現実味を持って読まないでしょうから・・・(^^;)ところで、縁あってこのプティさんが来日した時、彼が渋谷で綱渡りをしているところを見ました。その前に映画を観ていたら、彼を見る目も全然違っていただろうなぁ〜。いやはや「どんな夢でも、思い描いてそれを着々と現実化していけばきっと叶う!」改めて、そう思わせてくれる一作でありました。

「ウルトラ・ミラクル・ラブストーリー」「重力ピエロ」など
.
<<ウルトラ・ミラクル・ラブストーリー *****>>

『ジャーマン+雨』の衝撃以来、待ちに待った第二作。前回以上の突き抜けっぷりを楽しみにワクワクと観に行ったのですが、おそらく"その部分"は想定内であったがため(?)に"それ以外の部分"が、"私の中"では際立った感想になりました。(おそらく、前作を観ずに今回初めて横浜監督の作品を観た人は全く違う感想を持つのではないかと・・・)で、横浜監督のパンクぶり(?)をあらかじめ"そこにあるモノ"として観た場合、ほんっと、なんだかめちゃめちゃ安心して観られたんですよね〜。

"衝撃のラスト(?私の中ではさほど衝撃でもなかったですが)"はさておき、最初から最後まで、とにかく観ていて"心地よい"幸せの中にいることが出来ました。やっぱ私的にはほんっと"好みの映画"ということなんでしょうね〜。実際、なかなか万人の人におススメ出来る映画ではありませんが。

そして、意外にもラスト20分くらいは泣けてしまいました。特に渡辺美佐子サイコーっすね。『ジャーマン・・・』のお父さんエピソードにもホロっと来たけど、横浜監督って、子どもに対する眼差しは勿論のこと、田舎(?)に住む高齢者への視線も常にあって、そ〜ゆ〜ところがますます好きな私なのでした。嗚呼、早く次回作観たいっ!

<<青い青い海 **>>

ロシア映画史に疎すぎる私には面白いクラシック映画の域を越えてませんでした・・・。3人の主要キャラはそれぞれに魅力的だったんですけどね。

<<Ink Music **>>

YMOとか、シーナ&ロケッツに殆ど縁のなかった私にとっては、クリス・モスデルとゆ〜英国人の存在さえ今の今まで知らなかったのですが、ま〜80年代の日本音楽史&サブカル史を覗く(?)という意味では興味深い作品だったと思います。
私的には作品中にも登場した谷川俊太郎が試写会場にいたので、そっちの方がインパクト大きかったな〜。

<<ハゲタカ **>>

TV版を友達からまとめて見せてもらいかなり期待して観に行ったのですが、やっぱりTVドラマに毛の生えただけの作品でしたね〜。
最後のオチがあまりにもちゃちかったので、もしやこれがリーマン・ショック以降に書き換えられた脚本なのかと半信半疑で原作の後半を立ち読みしたところ、やっぱりあのオチは原作にはありませんでした。
ん〜、世界トップのディーラー達の話なんだから、も少しリアリティ持たせて欲しかったわん。

<<花はどこへ行った **>>

数年前・数十年前にはあちこちで見た映像ですが、その状況が今も変わらずむしろひどくなっているという現状は改めて思い起こさなければならないと思います。重い…。

<<冬の兵士たち winter soldiers ***>>

映画作品としては、どちらかというとTVドキュメンタリーという感じですが、イラク帰還兵たちの告白があまりにも凄すぎて号泣してしまいました。(パレスチナ帰還兵の『沈黙を破る』の数倍ショッキングでした)

罪のない市民が戦争に巻き込まれる映画も大切だけど、「戦争をする側」の告白って、これまで殆ど外に出てこなかっただけに、衝撃だし、本当に貴重だと思います。

<<重力ピエロ ***>>

今年一番の邦画です、いまのところ。私は原作を読んでいなかったのですが、脚本がすっごくよく書けてるな〜と思いました。
で、帰り道に原作を買い460ページを3日ほどで完読(私としてはかなり早い)。原作を先に読んだ伊坂ファンにとっては、原作のオチの方がさりげなくてよいとのことですが、私的には、"映画"として"映画版"はよく出来てると思います。原作の中では、"オチ"がかなり前半から少しずつ明かされていくのですが、やはり映画的には最後一気にの方がインパクトがあるのではないかと。
春以外のキャラについては原作ファンの中で賛否両論あるようですが、春を演じた岡田クンはホント鮮烈でしたね〜。伊坂ストーリーには珍しい(?)"家族"というテーマも、よく描けていたと思います。

<<clean ***>>

ま〜カンヌ主演女優賞を獲ったということで相当の期待を持って観てしまい、演技的には想定内の出来でしたが(もともとウマい女優さんだし)けっこう好きな映画だな〜と思いました。

嗚呼、この映画がカンヌで賞を獲った直後、アサイヤス監督とお寿司を食べたのですが、まだ観てなかったんでね〜。もったいないことしました(^_^;)。

<<天使と悪魔 ****>>

とにかくとっても観やすくて、あっという間に観終わりました。なんかこの手(?)のな〜んも考えなくていい映画久々に観たなあ。オチもシンプルだったし、原作を読んだ友達いわく原作には もうひとひねりあったのだそうですが、ま〜それを入れたら世界の半分くらいは敵になっちゃうからね(^^;)。

<<エレジー ***>>

予想通り、よく出来た映画ではあります。ま〜、あのキャスティングにあの原作じゃなかなか崩れようもないのでしょうが。ただそれ以上のモノはあまりなく・・・(私的には母校コロンビア大のシーンが思いのほか少なくてガッカリしたというのもありますが)。同じ監督の次回作が(今年のカンヌ映画祭コンペ出品作である)"築地で働く女スパイ"の話だなんて、なんだか繋がらないなぁ・・・。

<<蟹工船 **>>

んん〜〜〜、期待大きすぎました(^_^;)。残念ながらかなりがっかり。弾けるならもっと行くところまで行って欲しかったなぁ〜と。それは演劇的にもそうだし、ビジュアル的にもそうだし、キャスティング的にもそうだし。この題材を"今"やるなら、シンプルよりセンセーショナルさが欲しかったのは私だけではないはず???

<<MILK ****>>

この映画のモトネタ・ドキュメンタリーである『In the Time of Hervey Milk』をバッチリ観た後だったので、感動とか衝撃に関してはモト映画の方が100倍くらいインパクトがあったのですが、それでもまぁ、よく出来た映画ではあるな〜と思いました。

オスカーを受賞した脚本家ダスティン・L・ブラックが『In the Time of...』によって自分自身の存在を救われ、この映画の脚本を書いたとスピーチしていましたが、多分に『In the Time of...』に対するオマージュ的な部分は見受けられました。そこにプラスされていたのが、彼の二人の恋人の存在。真実にどこまで沿って描かれていたかは不明ですが、それこそソコがドキュメンタリーとドラマの大きな違いなんですよね。
20年前にブラックが『In the Time of...』に救われたように、この映画によって救われる人達が何人いることか・・・。それこそ、ショーン・ペンのオスカースピーチにもありましたが、この作品の受賞にはかなり政治的配慮があったようですね。

<<THE ダイエット ***>>

そのタイトルとコメディタッチのチラシから面白おかしい映画なのかと軽〜く観たのですが、わぉ、重い・・・。海外在住経験のあるアラフォー以上の世代が観たらまず間違いなく号泣する映画ですなぁ。ま、そこに当てはまらなくても(私はド真ん中だったけど)、ヒトが日々モノを食べるという当たり前(?)のことが、どれだけ自身の深層心理に関係あるのか、そのナゾに気づくだけでもこの映画を観る意味はあると思います。いや〜、深い。
あ、逆にダイエットの成功例(?)とか秘訣とかを期待して観てしまうと、ちょっと違〜うという映画です(^_^;)。

「未来を写した子どもたち」「スラムドッグ・ミリオネア」など
.
<<未来を写した子どもたち ***1/2>>

ドキュメンタリーってゆ〜のは不思議なモノです。ただ"記録"していただけの"動画"が、一度"ドキュメンタリー"というプロジェクトとして動き出しただけで、"物語"を紡ぎ始める。もしこの監督が売春窟で写真だけ撮って帰っていたら・・・もし彼女が子ども達にカメラを持たせただけで満足して、やっぱりNYへ帰っていたのだとしたら・・・もし彼女の撮りためた素材を共同監督が目にしなかったら・・・おそらく、この映画のラストで起こるような奇跡は起きなかったのではないでしょうか・・・?
"Life goes on..."もちろん、ドキュメンタリーなんてものが存在しなくたって人々は生きてゆくし、地球は廻っていく。けど、こうしたドキュメンタリーを観る度、ドキュメンタリーが動かす"縁"ってモノが存在するんだな〜とつくづく痛感します(西洋で言えばそれは"神"の仕業なんでしょうけど)。

個人的には子どもを題材にした作品で感傷的になるのは趣味じゃないけど、アヴィジッドのエピソードの前にはただただ涙でしたね〜。初めは遠〜〜〜い存在だった一人ひとりの子ども達の存在が、まるでずっと昔からの知り合いの様に愛おしく思えてくる。ありきたりな表現だけど、スクリーンの中の子ども達がどんどん生き生きして来るんですよね。

実は遅ればせながらついこの前初めて『シティ・オブ・ゴッド』を観たのですが、あの作品の衝撃と、『グラン・トリノ』(↓も、ある意味ギャングから抜け出そうとする少年の話なので)の熟練した完成度と、この未来を写した・・・』の奇跡を目の当たりにすると、『スラムドッグ・・・』は、ただのハリウッド映画にしか観えません(^_^;)。

<<グラン・トリノ ***1/2>>

いや〜、達観してますね〜、イーストウッド。前3作に比べて肩肘張ってなかった分、自然と彼の演出のウマさが滲み出てたんじゃないかなと思います。イイ意味で。
まぁ、私には"デキ過ぎ"のシーンがてんこ盛りで、なんかゲッソリした部分もあったけど、「巧い」に異論は全くありません。中盤の脚本はもう少し練り込んで欲しかったけど、それは彼のせいじゃないですし・・・。御歳79歳のイーストウッド監督。まだまだ元気にどんどん作品を撮り続けていって欲しいですね〜〜。

<<スラムドック・ミリオネア ***1/2>>

去年の秋くらいから散々噂を聞き続けて来たこの作品、一緒に観よ〜と約束していた友達となかなか予定が合わず、やっと観ることが出来ました(^_^;)。・・・で、感想。ん〜、映画ファンとして、この映画は3つのパターンで観ることが出来るな〜と思いました。

まずはハリウッド映画ファンとして。私の場合、この映画に関しては半年以上も耳タコ状態が続きストーリーの殆どを知っていたのですが、改めて観てそのストーリーがハリウッド映画の”パターン”になぞらえていることに驚きました。まずこの映画、ハリウッド映画のフォーミュラをよく知っているヒトが観ると冒頭の15分を見ただけで、殆どのストーリーを描けてしまうのですね。逆に言い換えれば、冒頭の15分以内にラストを含むこの映画全体のペーソスが用意周到に散りばめられている。ある意味、ダニー・ボイル作品の中でこんなにハリウッド映画的な作品もなかったんじゃないか、と言えるくらい・・・。だからオスカーの受賞もある意味なんのサプライズでもなかったのですね〜(^_^;)。こんなに”アメリカ人好み”に仕上がってるとは思っていなかったので、そこが一番のオドロキでした。

次に、アート系映画ファンとして。ま〜個人的には『トレインスポッティング』って、そんなにのめり込むほどファンでもなかったので(以後の作品に比べたらずっと好きだけど)ダニー・ボイルのファンというわけではないのですが、彼の作品の中・・・という選択肢なら好きな方の作品ではあります。特に音楽と映像の色彩に関してだけですが。例えば、スラム街の子供たちというジャンル(?)で言えば、『シティ・オブ・ゴッド』の衝撃には足元にも及ばないし、正直リアリティについてはかけらも感じなかった・・・。逆に、観て分かったことですが、監督の意図としてこの映画の中でリアリティの追求は一切なされていないと思うし、むしろ監督は”おとぎ話”を語りたかったのだと思う。最初からこの作品を「監督による、ボリウッド映画へのオマージュ」として観るなら納得も出来るのかと。

最後に、インド映画ファンまたはインド人の眼から観て。インド人監督によるインド映画を10本も観ていない私には、正直分かりません。けど、多かれ少なかれ日本人が観た『さゆり』や、モンゴル人の観た『モンゴル』のようなリアリティの欠落(というより無視)に対する不満は存在するのだと思います。いずれにせよ、10年後、20年後のこの映画に対する評価(淘汰されて忘れ去られるのか?それとも映画史の分岐点となっているのか?)がどうなっているのか・・・ですよねぇ〜?

<<東洋宮武が覗いた時代 ***>>

いや〜、ズルいドキュメンタリーだ〜泣かされた〜〜〜(>_<)。『マリリンに逢いたい』など、フィクション畑がお得意なすずきじゅんいち監督なだけに音楽と映像で「これでもか〜〜っ!」と泣かせます。私の場合、日系アメリカ人の収容所という題材につられて観に行ったので、正直、東洋宮武という偉大な写真家の存在については全くもって知りませんでした。
写真・アートに興味のある人は勿論のこと、太平洋戦争、日米関係、引いては人種問題全般に至るまで深〜〜〜いテーマをはらんだ作品なので、一人でも多くの人たちに観てもらいたいでっす。

<<チェイサー ****>>

昨年のカンヌ上映直後からもぉ耳にタコが出来るほどその褒め言葉を聞いてきましたが、やっぱよかったっす。"期待通り"・・・かと言えば、ストーリーをほぼ最後まで知っていただけに最後の方はちょっと中だるみに感じてしまったのですが(「○○のシーンはまだかな〜」とか)、もしラストの方までストーリーを知っていなかったらもっと堪能出来たかも(おそらくハリウッドリメイクの時は、ラスト変わるんだろ〜な〜〜)。

にしても、話題となった追跡シーンだけでなく、キャラクター2人が向き合うシーンで撮影ルールを破りまくる(イマジナリーライン踏み越えっぱなし!)その計算しつくされた緊張感!!!とても長編第1作目の監督がしてのけるテクニックではありませぬ!う〜、2作目が待ちきれないっすね〜〜〜。

<<はりまや橋 **>>

実は監督とは15年近くの付き合いでして(大学院での先輩だったりする)、初めてこの映画の脚本(たしか第1稿だった)を読んだのが11年前。いや〜、よく粘りましたね〜〜〜。正直、脚本を読んだ自分のイメージに照らし合わせてみるとその出来にはかなり不満だけど(特に主人公のお父さん役がイメージより怖すぎ・・・)、高岡早紀の起用は思ったよりも悪くなかったです。清水美沙のキャスティングも意外だったけど・・・。まぁ、この作品に関しては冷静なジャッジは出来ません。何の前知識もなく観た人はどう思うのかな〜〜〜?

<<バーン・アフター・リーディング **>>

  う〜む、付き合いで仕方なく(?)観たけど、DVDで十分の映画だわね〜(レイトで観たから1200円だったけど、コレに1800円払うのは正気の沙汰ではないっ)。ブラピはさすがアテ書きしただけあって伸び伸びと演じてたけどね〜。ま、皆が言うとおり、仲良し組で楽しく撮った自主映画(?)のノリでありましたん。それにしてはキャスト豪華過ぎだけど(^_^;)

<<小三冶 ***>>

白状すると、ほとんど落語を観たとがない(末広亭の深夜寄席くらいか?)私にとっても凄く観やすい作品でした。・・・ので、小三冶氏のファンにとっては涎モノの映画なんでしょうね〜。いや、カッコイイ。で、見てるとけっこう気難しそうな人なのに、よくもあんなに若い監督さんに本音をもらしたな〜。それだけ監督さんは長い間密着していたのでしょうね。彼の人生論についても触れられているので、落語に全く興味のない方にもおススメでっす。

<<いとしい人 ***>>

昨年(?)のベルリンで観た人が、なかなかよく出来てるって褒めてたんでずっと待ってました〜。まぁ〜地味とは聞いていたのでその辺りはがっかりしなかったけど、確かに日本の興行はツライな〜。アメリカではTVシリーズで絶大な人気をほこるヘレン・ハントもこっちでは殆ど無名だし、コリン・ファレルも(私は好きだけど)日本では客の呼べる俳優じゃないしね〜。とにかくこの一作で終わって欲しくない彼女、2作目こそがホントの正念場でっす。

「群青」「BOY A」など
.
<<群青 ***1/2>>

一言で言って、一昔前のロマンティシズム(死語?)に乗れるかどうかで明暗の分かれる映画だと思います。私はいい方にハマった口でした。
映画全体のストーリーの流れだとか、台詞のうまさだとか、細かい演出だとかは突っ込んでしまえばキリのない作品ですが、いい意味で昔ながらの"映画""映画"していて、ここんトコTVドラマに毛の生えたような邦画に辟易としていた私にはほっとさせれらる作品でした。
一歩引いてしまえば"クサい"としかいいようのないラブシーンの数々も、独特の色気があって私は好き。とにかく映画全体に中川監督特有の世界観が流れているトコがイイですね。

前作『真昼ノ星空』同様、自分は好きだけどヒトに薦められるかどうかと言えば正直かなり相手を選ぶ映画ではありますが、中川監督のほぼ全作品が国際映画祭で評価されているだけに、やはり国内より海外でウケる作品である気はします。

<<NAKUBA ***>>

↓2週間前に観た『沈黙を破る』よりさらに長く、1940年代から現在まで半世紀以上にも渡るイスラエル・パレスチナ戦を追い続けた(ている)写真家:広河隆一さんの膨大な"記録映画"。実は3ヵ月ほど前に広河さんの「新版 パレスチナ」を(いま頃)読んでいたので、歴史的背景はある程度頭に入っていたのですが、生々しい映像しかも動画で見ると情報量や情報の入り方が全然違います。
また、動画の合い間に広河さんの撮ったスチールも挿入されるのですが、全く同じ場面なのにまるで違った表情に見えるんです。パレスチナの現状にも深く考えさせられましたが、同じ出来事を文章・スチール・動画で見せることの違いについても改めて考えさせられてしまいました。

<<レッドクリフ II ****>>

さっすがの職人技を久々に見せてもらいました。JWファンとしては、お約束も全て踏襲されていて大満足。いや〜焼きのシーンが入る度に「これで何千万飛んだんだろ〜」と考えてしまうのを禁じ得ませんでしたが(^^;)。あえて文句を言えば、音楽が岩代太郎だったのでど〜してもNHK大河ドラマのイメージが呼び起され、その辺りはちょっと興ざめでした。

<<レインフォール 雨の牙 *>>

う〜む。原作のめちゃめちゃイイ噂を聞いていたので、ある程度は期待していたのですが想像以上のヒドさに絶句でした・・・。演出・演技・映像・脚本・音楽・・・どれを取ってもこれ以下はないというくらいのダメダメさ。記者クラブの試写で観たのですが中盤以降はあちこちで失笑が聞こえたくらいです。
上映後に10人くらいで飲みに行ったのですが、全員が星10点満点中1を付けていました。元ネタがいいだけにホントもったいないですね〜。SONY P初の邦画製作でしたが、本国のSONYは配給を拒否したとか。コレは続編はないでしょ〜な。

<<ドロップ *>>

大ヒットの噂を聞きタダ券で観に行きましたが、「観る側って、こんなレベルで満足なの〜?」と口があんぐりするぐらいシロウトさまるだしって感じで・・・。まぁ男子には映画の出来が大したことなくても惹かれる部分はあるんでしょうが、(キャストに全く興味のない)女子には見どころがまるでなく・・・。

<<エグザイル/絆 ***>>

「とにかくイイよ〜」という噂を散々聞いていたので、ある意味大丈夫かな?という心配もありましたが、期待に違わぬ出来でした。裏を返せば、期待以上のものでもなかったのですが、ま〜好みとしては好きなので、満足・満足でっす。・・・にしても、チラシのビジュアルってどっか海外で撮ってるのかと思ってたらマカオなんですね〜。ソコ行ってみたいかも。

<<映画は映画だ ***>>

キム・キドク絡みのストーリーにしてはわりとフツーだなと思っていたら、最後の最後はやってくれましたね〜。でもまぁ、基本は韓流映画でした。反目する二人の男がダブル主演するストーリーは韓国映画では十八番中の十八番なんで、『クライングフィスト』とか『公共の敵』とか他の作品と比べちゃうとがっかり度はさらに高く・・・。

<<沈黙を破る ***>>

イスラエル・パレスチナの映画と言えばそのどちらかの視点から描かれたものばかりですが、この映画はパレスチナ・イスラエル・冒頭から10年後のパレスチナという3つの構成で成り立っています。冒頭の銃声・爆音の渦中にいる緊迫感も凄まじかったし、その10年後の現状を見て終わりのない戦争の姿を見せられました。また、元イスラエル兵士達の証言からは、中東紛争という枠を超えた全ての戦争に通じるテーマが見えてきます。

<<プラスティック・シティ ***>>

『悲夢』に続くオダジョー海外進出作品。う〜ん、ユー・リクウァイ好きだけどなんか飛んでっちゃってましたね〜(^_^;)。後半2度ほど登場するまるでナイキとコーラのCMのよ〜なビジュアルシーン。どっちらかと言えば好きだし、それが彼の個性でもあるんだろうけれど。・・・にしても、中国系の監督が南米で映画を撮るとなんか独特の世界が生まれるんですね。映画全体のまとまりは置いといて(?)、やっぱり見てて面白いです。

<<精神 ***>>

『選挙』の想田監督第2弾。『選挙』があまりにもアップビートだったので最初の1時間はちょっと戸惑いましたが、後半はその世界に引き込まれていきました。精神科病棟として、このこらーる岡山は(とても自由という意味で)特殊だとは思いますが、鬱病という(病気の一種として)実は特殊ではない病に関わる人達の日常にすっと入り込んでいきます。ラストのクレジットはほんとに衝撃でしたが・・・。

<<ウォンテッド ***>>

うほ〜、好きでっす。そもそもジェームス・マカヴォイ目当てで見たのですが、モロにジョン・ウーの二番煎じ的(元をただせば、サム・ペキンパーなんでしょうけど)スローモーションがたまらんっす。ロシアン・テイストがちょっぴり入ったダークなダークなアクション映画で久々に何度も繰り返してみたいと思う作品でした。

<<セントアンナの奇跡 ***>>

つっこみ所は満載の作品ですが、“職人”スパイク・リーの業を見せてもらいました。大戦中の黒人モンダイということでディズニーがこの映画に多大な出資をしたのはよく分かります。なので、予算が沢山あるのは分かるのですが、逆の意味でも“職人”映画なんですよね。達観しすぎちゃってるとゆ〜か・・・。ラストシーンに『ショーシャンクの空に』を連想してしまったのは私だけでしょうか(^_^;)

<<フィッシュ・ストーリー ***>>

『アヒルと鴨のコインロッカー』好きの私としては、ちょっと消化不良だったかな。まぁ、あれだけのストーリーをまとめ上げるヒトとゆ〜のはなかなかいないんでしょうけど、ソレってなんか技術の方へ眼が向いちゃってる気がします。技巧以上の何か・・・が足りなかったんですよね。スゴイ・・・んだろうけど、心に残らなかった、残念。

<<動物農場 ***>>

動物は、とにかく重かった・・・。よく出来てるな〜とは思うけど、何か"アニメ"という感じではまるでないです。深すぎる・・・。

<<BOY A ****1/2>>

何て掘り出しモノ!!!いや〜、久々に映画らしい映画を観る時の充実感・至福感を味わせてもらいました。役者達の演技のナチュラルな素晴らしさは勿論のこと、物語が進行していく上でのゾクゾク感、それと平行したリアリズムにナチュラルなビジュアルの深さ。

観終わった後、速攻で監督の経歴を調べたらなんと舞台出身の演出家なのですね。なのになんであんなに映像の創り方が巧いんだろ〜。とにかくスクリーンのすべての瞬間に"板の上の芝居"とは正反対の自然な日常が流れていることにオドロキの映画・・・またまたその後速攻で観た監督のデビュー作『ダブリン、上等!』は、やはり脚本がよく練られた群像劇でしたが、『BOY A』の完成度とは比になりません。

前2作と同じく新人脚本家を起用したマイケル・ケーン主演の第3作目とケイト・ブランシェット主演の第4作目が今から楽しみです〜〜〜

<<デトロイト・メタルシティ *>>

久々に三茶シネマで何か観ようという理由だけで観たものの、同僚の女の子に警告された以上にヒドい出来でした。最後のコンサートシーンなんかもう苦痛でしかなかった・・・。もっとオモシロい映画になり得たでしょうに・・・

<<ヤッターマン **>>

三池監督ということで観たのですが、三池節は最後の一瞬だけだったな〜。画はイイのですが、なんか恐っろしくテンポが悪かった(編集のせい?)気がします。音楽の入れ方も全然よくなかったし・・・。期待が大きかっただけに幻滅でした(^_^;)

「そして、私は愛に帰る」「天使の眼、野獣の街」など
.
<<悲夢 **>>

残念ながら、キム・ギドク監督もおしまいでしょうか・・・?それまでの彼の作品なら不自然な展開もまるで気にならなかったのに、そこにはすでに説得力が消えてしまっていたような・・・。復活して欲しいですね〜。オダジョーはもぉ、ただ笑えた・・・(^_^;)。

<<愛のむきだし ***>>

皆が言うとおり、観れば4時間の長さは気になりません。まぁ、主演二人の魅力に尽きるでしょう。冒頭30分(くらい?)まではサイコーだったけど、ラスト30分が無用に思えるのは園監督の特徴???

<<ロルナの祈り ***1/2>>

もちろん大きな期待は持っていましたが、事前に周囲のがっかりぶりを聞いていたのでショックは少なかったです。話の展開の突拍子なさとか、もし知らなかったら「はぁ?」って感じだったかも。けどまぁ、やっぱ好きですね。この監督。

<<天使の眼、野獣の街 ****>>

いやぁ〜〜〜〜〜、噂には聞いていましたがオモシロかったぁぁぁぁ〜〜〜。聞いていた通り脚本がよく出来ていたのは勿論のこと、役者がイイっ。サイモン・ヤムの渋さがたまらないっす。ストーリーに関しては全く予備知識を持たずに観たので、最初の5分の緊張感がすっごい。しかも全てが複線になっていて、最後のオチまで息を付かせぬままに一気に見せます。・・・にしてもコレ、絶対続編出来ますよね?いや、早く続きが見た〜〜〜い。

<<チェ 28歳の革命 **1/2>>

私的には期待大きすぎたな〜。だし!やっぱ殆どの人が言ってた通り寝るでしょ、Part 1はぁ〜。ゲバラとゆ〜ヒトの"革命"が結局は何だったのか、説明だけはタラタラたくさん出て来たけれど何だか字ずらの言い訳にしか聞こえなかったなぁ〜、かえってゲバラの印象がマイナスになってしまったような・・・Part2では持ち直すのでせうか???

<<レボリューショナリー・ロード ***>>

ま〜、どちらかと言えばよく出来てる映画であることは確かですが、それ以上の何モノでもなく・・・。

<<ベンジャミン・バトン 数奇な人生 ***>>

エリック・ロスの脚本に期待して観に行ったのですが、けっこ〜フツーの映画だったなぁ。ある意味彼らしいストーリー展開ではあったけど。

<<007 歎きの報酬 ***1/2>>

ポール・ハギスの脚本を堪能しに行ったのですが、期待通りに書いてくれてました。(英国諜報員を描きながら)アメリカの裏政治をここまでさりげなく暴ける脚本家って、ほんっと貴重な存在だと思います。

<<地球のステージ ありがとうの物語 **>>

正直・・・TVドキュメンタリーです。けど、桑山センセの人間的な暖かさが映画に色を与えてますね。

<<そして、私たちは愛に帰る ****1/2>>

ん〜〜〜〜、さっすがの出来。正直、ファティ・アキン監督『愛より強く』は個人的には好きだったものの、ヒトには薦められないな〜と思ってましたが、カンヌ脚本賞受賞作だけあって、さりげない時空のすれ違いがうまいっっっ!

これそ人生、これぞ世界。そぉ〜そぉ〜、コレが私の観たい映画。何度も味わいながら観たい映画。一人でも多くの人達に観て欲しい映画。久々に映画の中の映画を観た気がしました。

・・・にしても、ついこの前行ったハンブルグのシーンは郊外ばかりでちょっぴり残念だったかも。

<<ノン子36歳 家事手伝い ****>>

ここ数年の熊切監督には正直がっかりすることが多かったので、久々の復活作だと思いました。ストーリーは意外とフツーだったけど、監督的な采配には卓越したモノを感じました。

<<クローンは故郷に還る **>>

海外の映画祭で持て囃されたのはよく分かります。ん〜、ガイジンが好きそうな静かな映画だわ〜。

<<女工哀歌 ***1/2>>

虐げられた少女達の日常だけじゃなく、雇う側の日常までが描かれていたのが印象的でした。彼女達、彼らは今どうしているのでしょう?日々眼にする中国ニュースが重層的に見えてくる映画です。

<<ウォーリー ****>>

ストーリーそのものは大味なんだけど、とにかく細かい所がよく練られてましたね〜。台詞回しもウマイし、とにかく小ネタが満載でした。そして何にせよ、初期のマック起動音が耳について離れない・・・(^_^;)。

<<英国王給士人に乾杯!**>>

周囲数人に薦められて観ましたが、私的にはいまイチ・・・。私は聞いてたけど、タイトルだけでイギリス映画と思って観に来たヒトも多かったのでは???

<<ブロークン・イングリッシュ **1/2>>

年の初めに力を抜いて観るにはちょうどいい映画。加えて私にとっては住み慣れたNYの街並みが懐かしかったけど、映画の出来としてはヒトに薦められる映画ではないっすね〜(^_^;)

旅行中に観た映画

『地球が静止する日(ロシア語吹替版)』、『Happy-go-lucky(英語版)』、『マラドーナ(フィンランド語字幕版)』『De Ofrivilliga(スウェーデン語版)』+ロシア映画1、ポーランド映画1、『マンマ、ミーア!(機内にて)』、『それでも恋するバルセロナ(機内にて)』

----------------------
.

. Back to Film Index

Back to Home