評価の満点は5つ星です。
Dec 30, 04 シブヤシネマソサエティにて
今年の映画見納めにふさわしい秀作。いや〜、泣かされましたよ。私は正直ホント、ファレリー兄弟はダメでダメでこれまで『メリーに首ったけ』以外は全く観る気がおきなかったのですが、コレは周りの評判がほんっとによかったので、思わず観てしまいました。ん〜〜〜、よかったぁぁぁ。ま、他の作品まるで観てないけど、コレが彼等の最高峰でないの?なのにちゃんとした配給&劇場がつかなかったというだけで、日本ではひっそりと公開が終わっちゃうんですね。もったいない。
普段は嫌いなマット・デイモンも良かったし、大〜〜〜好きなグレッグ・キニア(観に行った理由のコレは大きい(^_^;)も、苦手な髪型ながらいい味出してた。ラストのミュージカルシーンは彼の魅力が全開でしたね(^-^)
Dec 19, 04 下高井戸シネマにて
来年早々上海に行くという理由"だけ"で観た映画。思ってた通り、"私にとっては"オーソドックスな中国の三代女性が描かれていました。丁寧だったし、皆そつなくうまかったので、好感は持てましたが新らし感のなさは否めませんでしたね。なんとゆ〜か、やっぱど〜しても勢いの乗った韓国映画と比べちゃうのです。まだまだ中国は政府の縛りがキビシイのでしょうか???
Dec 18, 04 イメージフォーラムにて
う〜ん、これぞ森崎節ってなモンなんでしょうが、私にはピンとこなかったなぁ。賠償美津子や原田芳雄はいつものよ〜にいいし、主人公の女のコもいいんだけど。なんかいまいちしっくりしない。唯一加瀬亮だけがよかったけど。まぁ、好きな人には好きだけど、それ以外の人にはダメとゆ〜典型的な映画なのかもしれません。
Dec 17, 04 新宿文化にて
いやぁ、セカチューの20倍はよいと聞いていましたが、ホントよかった。私はいまだセカチューを観ていないので(多分一生観ない?)、比べ様もありませんが、コレはホントに脚本がよく書けていると思う。だって最後のオチを観てない人に言うのが難しいくらい、ホントあの映像で見せなければダメなオチなんだもの。映画ってやっぱ口で説明出来たらダメなんですよね。“口で言ったんじゃ、その良さが説明出来ない!”ってゆ〜のがいい作品なのですよ。ホント、主演二人の役者は苦手な私だし、あの子役もど〜も好きにはなれないんだけれど、このお話はとにかく“愛せる”話なのだなぁ。そしてそして、主題歌の「花」いいぞぉぉぉぉ〜、久々に何度もくり返して聞きたくなってしまう歌なのでありました。
Dec 16, 04 テアトル銀座にて
いやはや、これぞ大スクリーンで観るべき映画の1本。重厚だなぁ〜〜〜。デビッド・リンチ独特の異様な世界は存分に描かれているものの、アンソニー・ホプキンズの堅実でそれでいて若々しい演技が秀逸。“フリークス”と呼ばれる人間の威厳、そして彼を取り巻く“大人たち”の人間模様が、公開当時中学生だった私には見えなかった姿で見えて来ました。
Dec 12, 04 ライズXにて
いやはや、とにかく混んでた混んでた〜!2週続けて激混みの週末、4時間待ってなんとか席をGETすることが出来ました。えと、内容は…ないです!とにかかくオタクアニメのおいしい部分のごった煮作品。ストーリーについては、もぉ聞かないで下さい。けどね〜。絵はいいのよ、ホント。
とにかく広大な原っぱや空の景色がい〜〜〜の。もちろんリアルな映像ではないんだけど、その広大感がよくって癒されるのよね〜〜〜。『ほしのこえ』から1ステップ上がった新海監督。本当の力量が試されるのは次の作品なのでせう。
Dec 12, 04 下高井戸シネマにて
地味〜〜な映画なんっすけどね。隠れた秀作ですよ。見せ場はラストの1シーンだけ。けど、なにげにそこまでのシーンが丁寧に描かれている。一人ひとりのキャストもいいですね。イギリス映画に反応しない人にとってはかすりもしない作品だとは思いますが…(^_^;)。
Dec 11, 04 渋谷シネ・アミューズにて
う〜ん、「今年No.1の日本映画!」とか言う人達につられ期待度200%で観てしまったのがダメだったかなぁ。とにかく大御所の批評家サン達もこぞって大絶賛していましたが、それってもしかしてこの映画の“小津的部分”を評価していたの???もちろん、どちらかと言えば好きな作品だけど、私の好みではなかったです。でもこれからの彼女の作品にはおおいに期待大ですねっ。
Dec 02, 04 VIRGIN TOHOシネマズ六本木にて
いや〜、なんとなく「いい映画だろうなぁ」という“予感”はあったのですが、思ってた以上によくって、観終わった後は「嗚呼、いい映画を観てしまった…」という涙。ただ、コレって観る前に予想していた“社会的啓蒙映画”という部分で感動してワケではないんですよね。なんか、“映画として良かった”んです。ある意味オーソドックスな作品なんだけど、人間同士の向き合い方ってゆ〜のが、久々にリアルだったし緊張した。終わりまで、「どうなるんだろう、どうなるんだろう?」って緊張感を持続させる映画って、最近めっきり少なくなっちゃいましたからね〜。
この、フックだけは良くてもまとめるのがけっこう難しそうなストーリーを、よくうまくまとめ上げたと思います。特にラストの描き方、ある意味単なるサクセス(&アンサクセス)ストーリーみたいだけど、でもちょっとひねってみてる。特にヘイデン・クリステンセンvs.ピーター・サースガートって、ありえなさそうで絶妙な組み合わせだったと思う。やっぱサースガード最高!!!改めてホレ直してしまいました。脇の役者さん達も皆よかったね。
脚本家としてデビューし、後に監督になった人達はなにもタランティーノやオリバー・ストーンだけではありません。とにかく人間劇をきっちり演出出来る人(裏を返せばビジュアル派ではない監督さん)なので、2作目、3作目が楽しみです。それにしても、こんな映画をちゃんと興行ベースに乗せられるアメリカって〜国はつくづく多面的な国ですねぇ。
Nov 27, 04 Tokyo Filmexにて (2005年夏以降公開予定)
3日前に良質な子供映画↓を観てしまっていたので、なんだかこの映画が妙にベタに見えてしまいました。可愛い女の子と可哀想な迷子の仔犬ちゃん。絵にはなってるし、ストーリーもオーソドックスなんだけど、なんかいまイチ。この一見シンプルに見えるストーリーの奥には、数多くの社会告発が含まれているんですけどね。なんかいま一つ何かが足りない映画でした。なんでコレが日本に輸入されたイラク映画の史上最高値で取引されたのか、ちょっと疑問???
Nov 24, 04 Tokyo Filmex (2005年末公開予定)にて
うわ〜、これって、さ来年のお正月映画になる予定なのですが、今やんなきゃ今!!!これってば、ほんっと“今”のイラクを描いているんだもの。今すぐこの映画をブッシュに見せてよ〜(あ、アメリカでは今年のオスカー候補になるんだから、関係ないか)。とにかく子供映画なのにパワフルでした。子供達の年齢も従来よりちょっと年上(小学校6年生くらい?)だったせいか、“ただ可愛いくて可哀想な子供達”じゃなく、それぞれの性格がかなりくっきりしていた感じ。今回のイラク戦争を内部からここまで丁寧に描いた作品は、まだ他にないのでは?それにしても、映画全体の4分の3以上のシーンに雷が(^_^;)。これまで観た映画の中で一番雷の多かった作品かもしれません…。
Nov 21, 04 Tokyo Filmexにて (日本公開未定)
う〜ん、噂通りの不思議映画。前半と後半がま〜るで違うの。けど、後半の“闇”は、ほんっと深かった。内容的に普通の興業は難しいと思うけど、あの恐怖感は劇場じゃないと味わえないし…。う〜ん、そんじゃそこらのホラー映画よりよっぽどコワイと思います。中島敦って、アジア人の思想にほんっと多大なる影響を与えてるのですね〜。
Nov 26, 04 下高井戸シネマにて
実は全然興味なかったんだけど、下高井戸シネマの支配人に薦められて見たら、わっ良かった〜。もっとオタクな内容なのかと思っていたら、意外と老若男女に共通の普遍的テーマを扱っていたのでビックリ。ラストの(殆ど未来少年コナンタッチの)爆走シーンにはけっこうワクワクしたし…。いやぁ、拾いモノ映画って〜のはゴロゴロしてるもんですね。コレもスクリーンで是非観たい作品の1本です。
Nov 23, 04 アミューズCQNにて
いやぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜。やられたぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜。素直にもぉ、そのオチにびっくりしてしまいました!!!!やるなぁ、パク・チャヌク!!!なんでも原作から使っているのは長期の監禁とゆ〜ことだけで、“なぜこの時期に解放したのか?”という部分は全くのオリジナル。それにしても、そこまで???モラルが全ての韓国でコレを作ってしまったのだから、ただアゴがあんぐり〜〜〜の私です。
そのドンデン返しだけでなく、やはりカンヌのグランプリを取っただけあって(まぁ、殆どタランティーノの趣味だと思うけど)、作りにも抜け目なし。その独特の映像タッチにも目をみはるモノがありますが、長〜いドリーシーンの演出やら、姉役の美しさ、音楽&小道具の使い方や、○○○シーンのリアルさ。そして何といっても、チェ・ミンシクがせくし〜だぁぁぁ(>_<)。冒頭の女モノサングラスも似合うし、ボサボサ頭や、後半のスーツ姿。『パイラン』の時の彼もそうだったけど、あのダメダメさ&ヨレヨレさがたまりませんです〜。
このエンディングがグロいと思う人は多いと思います。けど、私はこれ程切ないラブストーリーはないと思う!まだ観ていない皆さん。ど〜か、オチを絶対に聞かないで観て下さいね。そうそう、チラシの裏には思わぬネタバレ部分が…。とにかく何も見ないで劇場へ走るべし!!!
Nov 21, 04 丸の内プラゼールにて
今年No.1とゆ〜人もいますが、う〜ん、期待大きすぎたかな。確かにすんごいセットと重々しい重圧感がよいのだけど、たけしがたけしにしか見えなかった所が一番のマイナス点。他のキャストは皆良かったんだけどね。特にちょい役ながら、オダギリジョーはよかったな。あと、初めて観たけど山梨清子。まさか濱田マリのヌードが観られるとは思ってなかったけど。切ない…。
Nov 13, 04 下高井戸シネマにて
うわっ、こんなにいい映画を見逃していたなんて〜っ!!!もぉ、号泣でした〜。すっごく地味な映画なんだけどいろんな内容がい〜っぱい詰まってる。私個人、アメリカではビザの問題でいろいろ苦労してたから余計琴線に触れちゃったんだろ〜けどね。俳優陣も実力派勢揃いで、ほんっと良質の映画って感じでした。
Nov 12, 04 下高井戸シネマにて
いやぁぁぁぁぁ〜、もぉ名作だぁぁぁぁぁ〜。冒頭の空撮も圧巻だけど、こぉして大人になってから観ると感じ方もまた違う。初めてお父さんが歌を歌うシーンなんか(意外だけど、“エーデルワイス”じゃなくてこれが“サウンド・オブ・ミュージック”だったのね)、もぉ劇場中が号泣の渦でした。観終わった10分後に仕事の打ち合わせに行ったのですが、また泣きがぶり返しちゃうくらい暫く涙が止まらなくて…(^_^;)。それにしても、大スクリーンで観るとあの雷のシーン、めちゃ怖かった〜〜〜。
Nov 10, 04 恵比寿ガーデンシネマにて
私がまだアメリカにいた頃、この原作日記がず〜っとNYタイムスのベストセラー第1位でした。だから待ちすぎたのかなぁ〜。ちょっと拍子抜けしちゃった部分もあるし、最後の1時間はひたすら真面目真面目な映画だったのである意味がっかり(全然モーターサイクル冒険活劇ぢゃないよぉ(^_^;)。けど、ガエル君はかっこ良かったなぁぁぁぁぁ〜〜〜〜。(^o^)
Nov 06, 04 シネリーブル池袋にて
まぁ、一言で言ってしまえばかわゆい映画とゆ〜感じ。普段は全くど〜でもいいと思ってた松田龍作もかわゆかったし、酒井若菜サイコー。それと、脇の俳優&カメオ陣がチョー豪華でしたねっ。
Nov 013 04 新宿テアトルタイムズスクエアにて
いやもぉ、とにかく豪華絢爛〜。この映画はおうちの小さなモニタで観てはいけません!とにかく最後の1時間はど迫力。アクションじゃなくて舞踏会のシーンだけであの迫力と重厚感って〜のはね。それと、あの時代特有の滅びの美学とゆ〜か…。若い主人公の二人はとにかくもぉ、輝いちゃってまぶし〜〜〜〜。
Nov 01, 04 新宿トーアにて
前評判があまり良くなかったので期待してなかった分、けっこ〜いいじゃん!とか思ってしまいました。宣伝では、ひたすらキムタクの出る未来部分ばっかがクローズアップされてるけど、実は私の好きな1960年代のシーンの方が圧倒的に多かったのが良かったです。普段は見るに耐えないチャン・ツィイーの演技も今回はけっこう見れたし…。それにしても、これ以上はないというくらい豪華なキャスト陣。フェイ・ウォンとか、普段の顔は全然美人じゃないのに、ウォン・カーウヮイの手にかかるとかわゆくてしょーがないのね。やっぱ才能だわ。
Oct 31, 2004 東京国際映画祭:コンペティション部門(最初の30分のみ/日本公開は来年4月)
本年度の映画祭東京グランプリ受賞作品。監督の一人とは個人的に仲良しになったとゆ〜のに、映画祭業務の忙しさにかまけてなかなか本編を観ることが出来ませんでしたが、受賞後の上映会と記者会見までの短い待ち時間で最初の30分だけ無理矢理観てしまいました(^_^;)。
いやはや、私の信用するライター・編集者・記者の方達が揃いも揃って絶賛するので間違いはないと思っていましたが、まず冒頭3分の映像だけでその力量は一目瞭然。いや〜、こういう時映画ってつくづく不思議だなぁと思います。ただ車から観た夜の何の変哲もない風景の連続。その撮り方にはおそらく何億通りもあって人それぞれに違うのでしょうけれど、力のある人の撮り方ってゆ〜のには「こう撮るか」みたいなオドロキがある。それはおそらく撮っている本人も決して計算しているわけではないのでしょうけどね。
確かにこぞって皆が言う通り、そのテンポや雰囲気はまさにカウリスマキ・タッチと言う感じでしたが、それでもやはり彼等独特の映画作りは随所に見られます。ハリウッド映画に対抗して、わざとパズルのピースを数個はずして作っているという若いながらもクセのある仲良し監督二人組。一作目はまるで違う作風だったと言いますから、三作目もまた全く違った映画を作ってくれるのだろうと、今から期待ワクワクの私です。
Oct 30, 04 東京国際映画祭:特別招待作品(日本公開は来夏)
いやはや久々に“カリスマ監督の誕生”だな!という新鮮な驚きがありました。勿論、この映画の噂は今年のサンダンス以来耳にタコが出来るくらい聞いていて、期待の水準はめちゃめちゃ高かったのですが、それにしても凄かった。なんせ、最初の3分くらいでもう彼の才能は一目瞭然。スゴイ。こんな荒くてザラザラして粗野な映像なのに、何て力強いんでしょう!!!映画ってね〜、やっぱ機材とか予算とかじゃないんですよ。その映像の中に“魔物”が潜んでいるかどうかというコト。ここ最近、やっとその“魔物”の存在に気がついて来た様な気がします。
正直、私の好みのスタイルでは全然ないんですけどね。20代の時に観ていたら、絶対に反発していたと思う。だ〜ってホント、こんなの20代のコ達に見せたら間違いなく殆どのコ達がハマリまくるもん。私ってば、常にマジョリティーには背を向けたくなる天邪鬼なんで(^_^;)。けど、幸運なことに(?)30代の今なら、客観的にこの作品を観ることが出来る。この作品なら儲かるぞ〜、みたいな(^_^;)。いや、なんだろ、何か18年前にスパイク・リーが出てきた時のあのワクワク感みたいなモノを久々に感じてしまいました。ジョナサン・カゥエットはi-Mac世代&家族めちゃくちゃ世代の新しいカリスマとなるか???来年、日本のマスコミの反応が今から楽しみです。P.S. それにしても予算300ドルは嘘でしょ(^_^;)。ポスプロでそ〜と〜お金かけてると思うなぁ…。
Oct 29, 04 東京国際映画祭:アジアの風部門(最後の1時間分のみ/日本公開はまだ未定)
え〜、コレは最後の1時間しか観てません(^_^;)。どの作品から観たのかよく分からないのですが、多分ホ・ジノ監督の終わりくらいからだったのでしょうか。いや〜、基本的につまんない作品ばっかりでした。だから、最後ポン・ジュノの作品になった時は突然劇場の空気がヒュッと変わりましたね。いや〜、ポン・ジュノ作『Sink & Rise』には笑った笑った〜〜〜。やっぱり天才ですね〜彼は。ほんっと1シュチュエーションで1ショットだけなんだけど、何であんなに面白いんだろ???オジサンもオト〜サンも、コドモも皆おかしかった。人間の“悲哀”が面白おかしく、しかも突き抜けて描かれている。来月公開になる別の短編『三人三色/インフルエンザ』もおっかしかったですしね〜。短編で笑いを凝縮出来る人って〜のはやはり天才だと思います。
他の作品で唯一印象に残ったのは、『イルマーレ』のイ・ヒョンスンの作品。コレは一緒に観たウィスキーの監督にとってもお気に入りの作品だったそうです。短編映画にとってのキモはやはり最後のオチですよね。途中のロングショットはいまイチだったけど、最後の最後でしっくりいった感のある作品でした。
Oct 29, 04 東京国際映画祭:コンペティション部門(日本公開は来年夏以降)
私的には、今回の映画祭中イチ押しの作品ですっ!(『ウィスキー』を最後まで観ていれば別かもしれませんけれど)いや〜、そのリアル感は言うまでもないのですが、何だかそのリズムがスゴイ!最初10分くらいのスピーディさもスゴイけど、人間アリ地獄(?)の静けさ…。それこそハリウッド映画の“これでもか〜”という演出にまるで対抗しているかのようなリアル感にゾッとするくらいです。う〜ん、ストーリー的にも“ドラマティック”な部分で“ドラマティック”な演出を思いっきり省いているからこそ、本当に背筋が寒くなる様な怖さを味わえるんですよね。最後なんかもあのあっけなさは、ものスゴイ“アンチ・ハリウッド的”なエンディングだったなぁ。
映画を観る前は、映画『キャラバン』みたいな感じ?と思っていたのですが、同じ壮大な映像美でも『キャラバン』がナショナル・ジオグラフィック&文化人類学的な美しさであったのに対し、この作品はテーマ性がある分とても社会的な(?)映像美なんですよね。どこかしこに不思議な重さがある。ただ、背景的なショット以外でも「この監督、いい撮り方するな〜」と思わせる場面が何度もあったので、やはり才能あるんだと思いますよ。
前作が『ミッシング・ガン』とゆ〜まるで違ったタイプの映画だった為に、私を含め面食らった観客は多いかと思います。いや、でも『ミッシング…』って姜文主演だしなぁ。実は最初からけっこ〜スゴイ監督さんだったのかもしれません(^_^;)。今回、映画祭で初めて完成作品を観たとゆ〜若きディオ・ブジエ監督、いやはやこれからの活躍がほんっと〜に楽しみでっす!!!
Oct 28, 04 東京国際映画祭:コンペティション部門(日本公開は2005年新春)
今年6月韓国へ行った時、一番観たかったこの作品。念願かなってやっと観ることが出来ました。いや〜〜〜期待度200%だったので、出来は150%くらいだったけどちょっと拍子抜け。そこに描かれているのは、60〜70年代韓国のいわゆる“恐怖時代”。それをほのぼのクスッというオブラートで包まざるを得なかった状況はわからないでもないのですが、私にはなんかほのぼの過ぎたなぁ〜。ま、一介の新人監督にあそこまでやれただけでもスゴイというのは分かるんですけど、何だろう?この映画とよく引き合いに出される『独裁者』とか『フォレスト・ガンプ』が持っている様な重さとか切羽詰り感があんまりないんですよね。映画の中心であるはずの親子愛も、私にはいま一つから回りしてたしなぁ。
それにしても、ソン・ガンホはいつも何をやらせてもウマイよなぁ。ムン・ソリの出番がほんのちょっとしかなかったのには不満でしたけれど。それにしても、パク・チョンヒとかチョン・ドファンとか、あの時代の狂気をまるで知らない世代の人達(日本どころか、他の国の人達)がこの映画を観たら一体どう思うのでしょうね。歴史映画には常にそういった疑問がつきまといがちですが、『独裁者』だって『アルジェの戦い』だって、歴史背景を抜きにしても十分に映画作品として評価することが出来るじゃないですかぁ。この作品が果たしてそういった時代の淘汰に耐え得る作品となるのか?私的には少〜し疑問の余地アリという感じでした。
Oct 17, 04 下高井戸シネマにて
長い…とにかく長かった(^_^;)。韓国映画て〜のは、ど〜してああいつも“後日談”がないとダメなんでしょうね。“後日…”の部分がなければけっこうすっきりとまとまって良かったかもしれないのに。ま、噂通り映像は豪華絢爛の美しいモノでしたが、それだけだったな〜〜〜。
Oct 16, 04 下高井戸シネマにて
『ぼくたちの好きな先生』の監督による、そつない教育映画。細野不二彦の“ギャラリー・フェイク”を何年も読みつづけて来た私にとっては、“ギャラリー…”の実写版を見ているという感じでもありました。ま、邦題の妙とゆ〜か、“秘密”ってゆ〜のがまるでなかったのはちとモノ足りませんでしたけどね(^_^;)。
Oct 14, 04 下高井戸シネマにて
うぉぉぉぉ〜〜〜。めちゃくちゃいい映画だってゆ〜のは、試写の段階からさんざん聞いてきたのですが、とにかく良過ぎ!近年こんなによく出来た邦画ってあったっけ???とにかく脚本がウマイ!確かに原作からして素晴らしい設定や台詞が目白押しなのだけれど、それをコンパクトにまとめるのは、コレでなかなか難しいですからねぇ。それに、この難易度100のオンパレードであるさまざまなファンタジーを、のべつまくなしに1分たりとも飽きさせず映像化した根性に感嘆!
普段は大の苦手である深田恭子もこの役にぴったりだったし、土屋アンナサイコー!!!生瀬氏をはじめワキもめちゃくちゃ良かったし、何てったって泣かせるぜ〜、そのストーリー!!!
いやはや、日本映画久々の大収穫!!!さすがカンヌのマーケットをはじめ世界中の批評家にも大絶賛を浴びているこの作品。現在20ヶ国以上での上映が決定しているとか、各国での反応が興味深いですね〜〜〜!
Oct 13, 04 テアトル新宿にて
正直、周りの人にはオススメしません。けど、私個人は好きだったなぁぁぁぁ〜。確かに最初の10分くらいは、そのチープな映像と彼のオリジナリティを離れた原作の縛りが目について、ちょっち「???」という感もあったのですが、彼等二人のアブナイ関係がぐっと近付いた辺りから、もぉ、そのビミョ〜な山下節が炸裂!!!
嗚呼、男女の仲とゆ〜のは、どうしてああも切なくてカッコ悪いのか…。二人がくっついてしまってからは、もぉ義理の兄弟なんて枷はどっかに飛んでいってしまって、タダの男女なんですよ。好きで好きで仕方なかったり、イライラして泣きたくなっちゃったり、普段だったら絶対にしないような無茶や意地を張ってみたり、それでも離れられない…みたいな。う〜ん、後半はただひたすらもぉ、ただのラブストーリーでしたね。それもかなりリアルなレベルでの。水橋クン、相変わらずよいよなぁ…。
Oct 11, 04 日比谷シャンテにて
昨年のベネチア国際映画祭でグランプリを獲得して以来、ホント観たかったです〜〜〜。1年以上待ち続けた期待を裏切るどころか、大いに上まってくれました!いやはや、もう1ショット1ショットがいちいち“この監督は天才である”ってゆ〜のを見せつけてくれるのですね。一見、暗くてザラザラした映像の連続なのですが、そのアングルといいカメラの動きといい、いちいちスゴイ。もう圧倒という他ないですね。久々に“映像力”のある映画を観たという感じです。
主演3人の演技が類をみない素晴らしさなのは、もう私が改めていうまでもありません。弟の痛々しいまでの頑固さ、兄の微妙なココロの変化と成長、そしてその“神がかり的に”せくし〜な父親、あうあうっ。
(この後ネタバレありますので注意!)その独特のテンポを持つ前半・中盤を経て、父親が死に至るシーンのスピード感!あのあっけなさがかえって「人間の生と死」の意味と無意味さを深く考えさせてくれるのですよね。そこで“父親を殺してしまった”と思い込む少年の罪悪感とかいう安っぽい葛藤をあえて全く描いていない…、その映画と観客の“距離感”の取り方が実に絶妙なのです。
この映画のもう一人の主役は、神の棲む自然。とにかく天気が目まぐるしく変わります。そうそう、あ〜いったトコロってなぜか急に雨が降ってくるんだよね。いやはや雷“=神鳴り”のシーンの多いこと、多いこと…(^_^;)。
個人的にうれしいのは、こうした地味な作品でもキチンと評価されてちゃんとそれなりにお客さんを集められているということ。だってこの作品、ただの企画書とか宣伝計画書に書きおとしてみたらこんなやりにくいモノないですよ(^_^;)。舞台は風景以外の何もないさびれたロシア、暗くてザラザラした映像、アン・ハッピーエンドの父と兄弟の物語…それでも、やはり“作品力”というのでしょうか。観る人達はキチンと観てくれるのですね〜。
ロシア映画に久々に表れたカリスマ監督、次の作品がホント待ち切れません〜〜〜。
Oct 10, 04 下高井戸シネマにて
まぁ、銀座とかでは絶対に観たくない映画ですね(^_^;)。なんとゆ〜か、いい役者とベテラン監督を揃えた“Miramax Classics”みたいなノリが大嫌いな私は、そんな作品をマダム達の劇場で観たくないからとゆ〜か。
確かに人種差別という重いテーマを静かに描いているという点はよいと思います。けどそれっておそらく原作に負ってる部分が大きいというだけで、映画的にそれを充分に膨らませているとは決して思いませんでした。
キャストは特に脇役たちが秀逸。久々のゲーリー=シニーズには改めて惚れ直してしまったし、若い頃のシルクを演じた彼にも華がありますね〜。
Oct 09, 04 ユーロ・スペースにて
私にとっては、実のところ見慣れた映像・知り尽くしたお話ばかりだったのですが、ああやって改めて並べられるとコワイですね〜。特に先週『父と暮らせば』を観てしまっていたので、嗚呼、あの廃墟の下に宮沢りえと原田芳雄がいるんだなぁ、と思わずにはいられませんでした。
それにしても、どう考えても今の世の中(?)って、この映画が作られた20年前より状況は悪くなってるワケですよねぇ?あ〜考えるとゾゾゾゾ〜〜〜〜っ。人間とゆ〜のは危険から目をそらさなければ生きていけない生き物なのでしょうか???
Oct 03, 04 下高井戸シネマにて
う〜ん、思ってたよりずっと良かったです。私的には、『アモーレス・ぺロス』よりも良かったかも鴨。『アモーレス』でも、そのギラギラしたパワーやガエル君のキラキラ目は好きだったし、ラストではど〜してあんなに若いカントクが老人の重き悲哀を描くことが出来るのだろうと関心したものです。
けど、『21g』では、さらに人間の細かい心のひだが丁寧に描かれていることに関心。まぁ、この3人の方が年齢的に近くて心情的によく分かるからなのかもしれませんが、とにかくウマイよな〜。殊にナオミ・ワッツの細かい言い回しやワードローブなどが、「そう、そう、そう!」みたいな。いや〜、1作目、2作目でこんなにも才能を見せ付けてしまったイリャニトウ監督。次なる3作目は、“時間差ショット”&“交通事故ネタ”から新しい世界へ踏み出すのか、それとも…???
Oct 02, 04 岩波ホールにて
井上ひさしによる戯曲を読んだのが5年以上前なので原作との細かい違いは分かりませんが、ど〜見ても芝居の域から脱していない“お芝居映画”とゆ〜感じでした。言うまでもなく作品は映画化された時点でもはや原作とは別物であるわけで、台詞も設定も大きく変えてよいはずなのですが、キリシマの黒木監督と言えどもやっぱり“井上大先生”の台詞を簡単に変えるわけにはいかなかったのでしょ〜ね〜。う〜〜〜〜ん、役者達は決して悪くはなかったのだけれど、ど〜も演劇と映画の接点が曖昧で私的にはもったいな〜〜〜いという感じの出来でした。
Sep 30, 04 ヴァージンシネマズ六本木ヒルズにて
今夏No.1の大ヒット作。“こちとら自腹じゃ!”でも大絶賛されていたので多少期待してはいたのですが、私にとっては、“野生の王国:拡大版”とゆ〜域を越えてはいなかったですね。たしかに、稀少の素晴らしい映像であることには間違いないのですが、だから何〜???みたいな。真夏のさなかにあの冷た〜い映像を一大画面で観るのは、確かに価値あることではあると思いますが…(^_^;)。
Sep 27, 04 アテネフランセ文化センターにて
山形国際ドキュメンタリー映画祭特集の中の一本。ま、私としては母校の学生運動の貴重な映像を観ることが出来るのはココしかないってことで観に行ったのですが、ガッコの建物(=つまりハコ)が今と全く変わっていないのに対し、その中身である学生達の雰囲気がまるっきり違っていたのが興味深かったです。私としては、直前にポール=オースターの『ムーン・パレス』を読んでいた為、むしろそこで想像していた世界が動画として展開されていたのが面白かった。そして、当時この貴重な映像の日本語バージョンを制作していた小川紳介プロダクションの仕事ぶりも見物です。
Sep 26, 04 ラピュタ阿佐ヶ谷にて
いや〜、重い映画です。けど、よく出来てるなぁぁぁ。冒頭のアリのシーンからいきなり圧巻。それにしても、宇野重吉のかっこい〜ことかっこい〜こと!!!共演の二枚目俳優:二谷英明にまるで劣らぬ渋さとダンディさがたまりませ〜ん(>_<)。ったく、そんなトコ観る映画じゃないんですけどね〜〜〜(^_^;)。
Sep 26, 04 下高井戸シネマにて
う〜ん、まぁ、よく出来ている映画だなぁと思いました。特に最初のところの釣りシーンは沖縄・本土を問わず子ども達の遊び社会=人間関係に違いはないとゆ〜ところをうまく見せていたと思います。ラストの手紙やぶりシーンはちょっとおセンチ過ぎたけど(^_^;)。それにしてもあの町長さん、カッコよすぎ〜〜〜〜!
Sep 22, 04 ヴァージンシネマズ六本木ヒルズにて
さんざんすでに細かくインタビューの中身を聞いてしまっていたので、内容的な驚きはあまりありませんでした。驚くのはむしろ、“大量殺人をしてしまった自分の非を認める”というこんなにシンプルなことを公にするのが、こんなにも複雑で難しいことなのかということ。いや、本当はやっぱりシンプルなことなんです。それを各々が何やらかんやらと言い訳をくっつけて複雑にしているだけのこと。たったこれだけの“告白”が公に出るまで、どれだけ濃くて厚い霧をくぐり抜けなければならなかったのか…
Sep 18, 04 日本国際交流基金文化センターにて(アメリカでは現在公開中。日本での公開は2005年)
入っていた予定を蹴ってでも、観た価値はありました!今年のベルリン&サンダンス映画祭で大きな話題となったこの作品。聞いていたのは『暗い』とか『コロンビアの麻薬映画』くらいしかなかったので、なんか『シティ・オブ・ゴッド』みたいなバンバン映画かと思っていたのですが、いやはや大違い!銃で打ち合うシーンなど一切ない、なんとも繊細な作品に仕上がっていたのでびっくりしてしまいました。
マリアを演じた主演女優の力量もさることながら、とにかく女達の微妙な心理描写が見事に描かれていて、ストーリー背景は麻薬の運び屋という極めて男の黒社会であるにも関わらず、きちんとした女性の映画に仕上がっているんですよね。なんとなんと、これが長編第1作目とゆ〜この監督、あなどれません。とにかく監督としての才能はもう確固としたものがありますよ。ホントに2作目が楽しみで仕方がありませんデス。
Sep 17, 04 日本国際交流基金文化センターにて
本年度カンヌ映画祭コンペ部門で上映された、私にとっては、ほんっとに久しぶりのアルゼンチン映画。アルゼンチン監督の作品と限定すれば(つまり『エビータ』とか『ブエノスアイレス』を抜かせば)『オフィシャル・ストーリー』以来実に20年ぶりくらいかも。さすが女性監督とあって、その少女達の微妙なズルさがよく描かれていました。とにかく主人公の彼女、かわゆい時とブサイクな時が180度違うのよね。その辺りを両方描ける所がスゴイ!それにしても、あの医者ってど〜みてもスティーブン・ソダーバーグそっくりなのよね。彼も禿げたらあんなになるのか〜なんて思いながら観てしまいました(^_^;)。
Sep 12, 04 下高井戸シネマにて
う〜ん、待ちすぎ。まぁ、出来の悪い作品では決してなく、むしろよく出来ている作品であるにもかかわらず、な〜んかしっくりこなかったなぁ。フランス映画、それもオゾンの作品にしては分かり易すぎるって。一般的にはまぁ、よくひねったミステリーとゆ〜かサスペンス映画の部類にも入るのかもしれないけど、私的にはあまりにもパキっとしててなんか疲れた(?)おそらく、完璧に書かれたサスペンス小説を完璧に映画化されちゃった時のがっかり感みたいなモンなんでしょうね。嗚呼、なんてゼータクな映画オタクなんでしょ、私ってば。
Sep 08, 04 六本木ヴァージンシネマにて
とにかく、観る前にアレやコレや聞きすぎていたので、前半部分はもう殆ど知り尽くしていたのですが、後半部分のイラク戦争についての前知識は殆どなかったため、そっちのほ〜がむしろ印象的でした。冒頭9.11のシーンは、個人的にキツかったですけどね。やっぱあんな大画面では…。
確かに、これまでの彼の作品のよ〜にアポなし突撃取材は殆どなく、アリものの画像を繋いだだけで物足りないという人達の意見はよく分かります。けどこんなご時世。イラク戦争で実際に兵士達が感じていることなどをリポートした部分は、目新しくはないものの、やはり貴重だと思う。息子をなくして初めてブッシュの唱える矛盾だらけの論理に気付く母親の姿も、あれこそがリアルなんだと思うしね。
偏った自分の意見を敢えて押し通し、アカデミー賞候補の資格も投げ打って全米のTV放送をひかえるこの作品。果たしてどれだけアメリカの人達の心を動かすのか、静かに見守っていきたいと思います。
Sep 03, 04 アップリンク・ファクトリーにて
うぉぉぉぉぉ〜〜〜〜、素晴らしいぃぃぃぃぃ〜〜〜〜。こんなスゴイ映画が30年も前に作られていたなんて!!!!とにかくエロ過ぎる!なんとゆ〜か、これだけアートな映画、いまだかつてあったのでしょうか?日本にも、外国にも???コレは、はっきり言って、劇場の大画面で観られるべき名作です。うん、こんなモン、ホームシアターかなんかで悶々と観られるべきものではないっっっ!
それにしても、スタッフ・キャストの豪華なこと!深井国のイラストもさることながら、仲代達也の悪魔、長山藍子のヒロイン、中山千夏の歌に、小林亜星の作曲かい!いやはや、ホント、第一級の大人の映画ですねっっっ!
Sep 02, 04 アテネフランセ映画センターにて
いやはや、噂に違わずよい出来でした。女心の微妙さもしっかり描いていたし、家族の親の代まで描いてしまったり。もぉ、泣かされてしまったですよ。それにしても、あのナンパ男〜。まったく、ヒトがせ〜っかくカンドーにひたってたとゆ〜のに、台無しにしてくれおってぇぇぇぇぇ〜〜〜。
Sep 01, 04 渋谷シネ・アミューズにて
う〜ん、4人で観に行って私以外は皆ブーイングって感じだったのですが、けっこう雰囲気は好きだったな。浅野忠信はあまりにもティピカルな役だったのでちょっと辟易だったけどね。それにしてもタイ映画ってど〜してもバンバン・シーンがないとダメなのかなぁ???
Aug 25, 04 渋東シネタワーにて
ま、私的にはストーリーの舞台になってるトコが自分の住んでたトコだったり、自分の行ってた大学だったりしたんで、そ〜いう〜トコばっか思いっきり満喫してしまいました。冒頭に出て来るJoe's Pizzaは、私の住んでたアパートのすぐはす向い。あそこのピザ、いったい何枚食べたことか(^_^;)。それにあのキャンパスの公衆電話、アレもよく使ったなぁ〜〜〜。
パート1と比べるとダントツにいい出来だという噂だったのですが、私的にはまぁまぁの出来。それでもパート3は楽しみですねっっっ!
Aug 24, 04 シネカノン有楽町にて
いや〜、悔しいけど泣かされました。やっぱあの子ども達のえ〜がってのはズルイ。もぉ、それこそ監督が(実在の彼らも含めた)子ども達を抱きしめたい程愛しているのが滲み出ているのですね。それにしても、ラスト羽田のシーンはよかったな、彼と彼女の大人になりかけてる微妙な関係がね。
それと、ある人が言ってたんだけど、この映画って観終わった後はわりと「へ?」って感じなんだけど、2週間くらいが過ぎると、具体的にどのシーンとかいうコトじゃなくて、映画の持ってる全体的な雰囲気がしみじみと蘇って来るんだよね。コレって以前、キアロスタミ監督が言ってた「いい映画」の条件なんだよな。う〜ん。
Aug 15, 04 新宿武蔵野館にて
周りからさんざん「出来悪いよ〜」と聞いていたので、期待しなかった分ダメージも少なかった感じです。う〜ん、ホントだから何なの???って映画なのよね〜。やっぱこ〜ゆ〜映画って、21世紀にデジタルな画質で観てもぜんぜんこないんだってば。ただキレイなだけで、ぜんぜんエロくないんだよぉ〜。
あと、一番の敗因は、あの3人のキャスティングにあると思う。特にマイケル・ピット〜〜〜。ぜんぜんダメじゃん。カリスマ的な魅力ないし、かと言って同情できる親近感もない。全くもって、引いちゃうんだよね。あのベース顔…(^_^;)。
Aug 05, 04 キネカ大森にて
もぉ、完璧に主演ぺ・ドゥナのアイドル映画でありました。『ほえる犬は噛まない』や『子猫をお願い』の彼女もかわゆいけど、いやいやカワユイっす。それに足ほそ〜〜い(何処見てんだか?)!!
内容はね〜。ベッタベタのトレンディドラマって感じ。韓国映画って〜のは、ど〜してあんなロマンチックなコト、恥ずかしげもなく出来るのかしらん(^_^;)。
Aug 03, 04 渋谷シネタワーにて
相変わらず、パロディがオンパレードの大人のアニメ。今回も、『ミッション・インポッシブル2』や『ロード・オブ・ザ・リング』から『フラッシュダンス』までさまざまな映画やアメリカのTV番組など、元ネタを知らなきゃ笑うことの出来ない高度な(?)笑いが目白押し。ただ、前回に比べてその毒はちょっと薄くなってしまったかも鴨。
その代わり、前回はほとんど気が付かなかった、画面のフレームワークの巧みさには思わず「ほぅ」とため息をついてしまいました。言うまでもなく、アニメではどんな無茶なクレーンショットやステディカムショットがお手のもの。元々躍動感のある空中ムーブのカメラワークは、ディズニーのお家芸でしたが、今回のそれは、何だかリアルなカメラで追っている様な動きが凄かった。コレって、誰がディレクションしてたのかなぁ?ど〜も、実写撮影の経験者がやってたんじゃないかと思ったのは、私だけではないはず…。
Aug 1, 04 新宿文化トーアにて
『青〜Chong』『BORDER LINE』以来、李相日監督の大ファンである私にとっては、待望の一作。前作がかな〜り暗いトーンであったのに比べ、今作の明るいこと明るいこと。それはおそらく、出演俳優達の若さ(・・・とはいっても、皆けっこう20代なんですけどね。高校生の役なのに)とクドカンによる脚本のリズム、そしてとにかく予算内いっぱいいっぱいでやりたいだけやってみたかったというハジケ方があったのでせう。それにしても、やっぱりあの画面のザラザラ感は何なのかな〜?わざとやってるの???まぁ、個人的にはけっこう好きだけど。
いやはや、それにしてもやっぱり彼は天才!・・・ってゆ〜のを改めて実感しました。あのフレーミング、編集のリズム感、そして音楽の使い方!それこそ、ハリウッド映画に対抗出来る日本の映画監督って、もう彼一人じゃないの?って感じ。ホント、明日にでも速攻ハリウッドで撮れるよね(私自身、彼にそうして欲しいかは別として)。
キャスト的には、主演3人を除いてサイコーでした。妻夫木、安藤、太田の3人、アレはど〜観ても60年代田舎に住んでた輩ではないっっっ!っつ〜か、太田莉菜かわいくて好きだけど、あの体型は日本人でないっっっ(^_^;) 助演はいつも通り大好きな新井浩文クンと村淳と加瀬亮とか。校長室のシーンを熱演(?)した中村護クンんも良かったね。
次回作『グレイハウンド』はもう撮影も終わりに近いとか?加瀬亮、水橋研二、オダジョー、栗山千明とキャストもよいし、このままガシガシとメジャー街道を突っ走って欲しいものです〜〜〜。
July 31, 04 新宿東急にて
さすが、CGなしがウリのアクション映画!(・・・と言いつつ、目の燃えるショット、アレはCGだろが〜〜〜)観た劇場の場所柄、ポーチ持ったパンチパーマのおじちゃん達もけっこ〜来てました(^_^;) 私ってば、あんまりジャッキー・チェンとかブルース・リーとかの映画観たことないのでよく分かりませんが、あの人達の時代を知っている人達にとってはたまらない映画なのでしょ〜ね。私的にこ〜ゆ〜映画に入ったのは、恥ずかしながら『少林サッカー』がはじめてだったので、ど〜しても比べちゃうんですよね。『少林・・・』は、脚本がめちゃめちゃ細かいのでそこがかなり好きだったのですが、この作品は脚本の細かい---大雑把が、けっこう中途半端だったので、私的にはかなり不満でした。ストーリーとか、もし大雑把で行くならとことん大雑把に行って欲しかったし、もっとダイナミックで大胆にバカやって欲しかったのよね〜〜〜(^_^;) ま、それでもあのクルクル回るとび蹴りを、何方向もからコレでもか〜と見せる手法はファンへの大サービス。あの、いかにもタイでムエタイやってます〜って典型的な顔を持ってるトニー・ジャーは、新しいジャッキーとなるか???嗚呼、それにしても私的には、予告編でやってたチャウ・シンチーの新作が待ちどおしい・・・。
July 20, 2004 ヴァージンシネマ六本木にて
下馬評通り、十二分に笑える作品でした。非常にオタッキーな映画であるにも関わらず、誰にでもきちんとオススメ出来る不思議な作品。登場する三人のハーヴィ・ピーカー:俳優としての彼、コミックキャラとしての彼、そして実在の彼の三種三様を楽しむもよし(これがまたなかなか凝った作り)、日常のたわいもないエッセイ的なわびさびを味わうもよし、そしてコミックや音楽をオタッキーに楽しむもよし。ホントにいろいろな見方が出来ますね。
それにしてもこの監督夫婦、実は私のガッコの先輩なのですが、NY生まれでどちらかと言えば美男美女という二人がこ〜ゆ〜ダメで不格好な(?)夫妻を丁寧に描くというのも皮肉なもの???二人の次の作品が楽しみです。
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