*** Film Festivals 2001 a***

2001年に開催される各地の映画祭について、
自分の行ったモノ、行かないモノいろいろ。

このページの壁紙はあゆみさんのHPから頂いた素材を使っています。

"Columbia University Film School Festival 2001"
“コロンビア大学映画学科学生映画祭2001”

04/22/01

毎年一回開かれる、内輪のいわば学園祭の様なモノ。それでも会場は大学構内ではなくて、毎年DGA(全米アメリカ監督協会)のスクリーニング・ルームで行われています。
私が2年前に卒業したコ大の映画科についての詳しい説明は、また後日じっくりと映画のお部屋にてご紹介したいのですが(一体いつになる事やら…)、簡単にご説明しますと、NYの映画学校(大学院レベル)へ行く場合、“監督や撮影監督になりたいならニューヨーク大学(NYU)へ”、“脚本家やプロデユーサーになりたいのだったらコロンビアへ”という、ここ数十年来、この二大学に関しての“伝統的住み分け”みたいなものがあったりなんかしています。もともと頭でっかちのコ大は、ファシリティの面などで天地ほども差を付けられているNYUとはライバル校として対抗の仕様もなく(^_^;)、数十年前にミロシュ=フォアマン(「アマデウス」等の監督さんです)が学部長になって以来、とにかく脚本&プロデユーサー・プログラムに力を入れる様になったというワケです。

ということで、脚本家としては「フィラデルフィア」のロン=ニスワナー、「インサイダー」や「フォレスト・ガンプ」のエリック=ロス等(他にも沢山いるのですが、名前忘れちゃいました)、プロデユーサーと言えば「グリーン・ディステニー」等、アン=リー監督の作品には全て関わって来たジェームス=シエィマス、インディー界では知らない人がいたらモグリと言われるアイラ=ドイチェマン(最新作はウェイ=ウォン監督の「The Center of the World」)、最近はミロシュ=フォアマン監督だけでなく、次々と大きな作品のプロデユースも手掛けているマイケル=ハウスマン、ウッディ=アレン監督の作品等を手掛けるリチャード=ブリック等、我校ではやはりこの2つの分野で活躍している人達が中心となっているのですが、ここ数年になって、監督としても有名な先輩達が続々と映画界に殴りこみ(?)をかけてきています。
まずその先陣を切ったのが、「ストレンジ・デイズ」のキャサリン=ビグロー監督。彼女今年はサンダンスで大きなディールを交わし、現在ハリソン=フォード主演の「K−19」という映画を制作中。それから、「コップランド」「17歳のカルテ」等でメジャー系に踊り出たジェームズ=マンゴルド監督、現在メグ=ライアン主演の「Kate&Leopold(仮題)」という映画を制作中。そして昨日の映画祭にも姿を見せていた「ボーイズ・ドント・クライ」のキンバリー・ピアーズ監督。次回作に向けてまだ脚本段階だそうですが、すでに始動を開始しています。他には「ディトリッパーズ」のグレッグ=モットラ監督。現在TVやプロデユーサー業にも進出して、何かと忙しい日々を送っているのだそうで。
また、今年アカデミー賞で短編映画賞にノミネートされた「One Day Crossing」(監督、脚本、プロデュース共にコロンビアの卒業生)は、昨年の学生アカデミー賞及びDGA学生映画賞の金賞を受賞。ちなみに今年の学生アカデミー賞には、3作品がコロンビアからノミネートされています(発表は6月中旬)。

と、いうわけで未来のメジャー監督を発掘しようと、ここ最近は学校外からの観客も随分と増えたこの映画祭、今年はチェビー=チェイス、ポール=シュレィダー等のゲストを招き、約1週間に渡って開催されました(嗚呼、前置き長すぎ(^_^;)。
平日分はさすがに仕事の関係で殆ど観ることが出来ず、結局最初から最後までちゃんと観たのは、最終日のFaculty Selection(教授達の投票によって選ばれた映画)だけでした。毎年この回の上映は、チケットが発売されると同時に売り切れになるくらい人気が高い為、会場は満員ぎゅうぎゅう積めの状態。でもまぁ、久しぶりに会う学友達も沢山来ていたので、なんかもう同窓会のノリでしたね。

総評から先に言うと、レベル的に今年はけっこう低かったんじゃないかと思います(学生アカデミー賞にノミネートされた作品がFaculty Selectionに入っていなかったので、もしかするとけっこう出来の良い作品を見逃していたのかもしれませんが)。それにしても、私達の代から比べると、デジタル編集でいろいろな事が出来る様になったから、古株OG(?)の私としては後輩達が羨まし〜な〜〜〜なんて、ちょっとオバサン入った感想もあったりなんかして(^_^;)。
短編映画の難しい所は、映像的にはよく撮れていても、10数分から30分程度の作品でストーリー的にオチをつけるのはなかなか難しいというコト。逆にストーリー的には面白いのに、映像的にはつたなかったり…(でも意外と印象に残るのはこっちの方だったりします)。実のところ、短編映画を作る方が長編映画を作るより難しかったりすることもあるのです(そういった意味で、天才監督サン達はたった30秒の勝負であるコマーシャル・フィルムにおいてその才能を発揮する人が多いというわけ)。ま、能書きはこの辺で終わりにして、作品ごとの感想に映ります。実はこのコーナー、卒業後にNYから離れてしまった私の学友向けに書いているので、英語の方が中心です。m(_)m

*** Faculty Selections 2001 ***

”Satellite” directed by : Trevor Ristow
Logline:Spinning out of orbit is not necessarily the same thing as spinning out of control.
The boy & was really good, and the skateboard scenes were well shot. However, why the title was satellite???
同期一の色男、トレバー君の作品です。ラストのオチはかっこ良かったんだけど、何であのタイトルだったのか本人に聞くの忘れた(^_^;)。

”B.S.I” directed by : Thorgeir Gudmundsson
Logline :Two outsiders connect at an airport in Iceland.
Most beautifully shot! And those two actors were cute and excellent. However, where is the story???
全編アイスランド・ロケーション、キュートな二人を主役にしたゴージャスな撮影。でも、ストーリーがない…。

”Cat Lady” directed by : Lisel de Boor
Logline : WWII, A cat is called to serve his ountry. He was brave, loyal and true until the dreadful Germans got him… or so the story goes.
What a unique / original story!!! The opening credit and the fake cat scenes are amazing!!!
娘の愛猫をうっかり殺してしまった父親の嘘から出た飛び切りユニークなお伽話。オープニングのクレジットもとってもキュートで二重丸。

”The Life and Times of Little Jimmy B” directed by : Allison McDonald
Logline : A portrait of the artist as a young Negro writer unmoored and isolated in the God-fearing ghetto of Depression-era Harlem
Well written, well shot, and well directed. This was my favorite one in this festival. I’ll definitely keep eyes on this director.
脚本的にも、撮影的にも、演出的にもこの作品が私にとっては今年の一番でした。まだ若い女の監督さんですが、これからの活躍が非常に楽しみです。

”Naraz” directed by : Michael Sedlacek
Logline : On a train ride home, three Czech soldiers celebrate the sweet smell of freedom. However, the idea of a party might get under somebody’s skin.
It felt like a TV drama somehow. Although the theme is pretty heavy and serious, it could have been shorter and the conclusion could have been deeper.
チェコの列車内で頻繁に起きる、ジプシー達に対するヘイトクライムを題材にしたストーリー。内容がシリアスの割にはテンポが間延びしていて、ラストにオチがなかったのが残念。

”Tall Girl” directed by : Amalia Zarranz
Logline : Swosh! A tall girl wishes to switch herself to the cutie girlfriend of the guy she likes.
Although this film was not praised technically, I personally loved it. You can really see her melancholic / sentimental wish and smiles at the end.
技術面であまり評価されていなかったこの作品、個人的にはキュートな彼女の感情がよく伝わって来て、けっこう好きな作品でした。

”Buddy and Grace” directed by : Claudia Myers
Logline : After 54 years of marriage, a man is forced to kidnap his own wife.
The story is nothing new, but all characters were good.
繰り返し語られてきた老人モンダイをオーソドックスに描いてはいるものの、各キャラが丁寧に描かれているので、評価よし。

”Matrilineal” directed by : Claudia Klusemann
Logline : Four women trying to free themselves of a secret that last 50 years.
This is the first documentary film in the faculty selection, since I’ve come to the CUFF 6 years ago. So, I thought this was a Dogma style short when I was watching the first 10 minutes of this film. The grandma is such a character! You must start doubting if she is acting or not.
過去6年間のFaculty Selectionで初めて観たドキュメンタリー作品。お婆ちゃんがあまりにも凄いキャラクターなので、最初の10分間はドグマスタイルのフェイク・ドキュメンタリーなのかと思ってました(^_^;)。

…というわけで、今年は8作品中5作品の監督が女性だったという、わりと珍しい年だったのかな。そのせいか、全体的にもコメディよりは真面目なドラマの作品が目立ちましたね。
ただ、今年のアカデミー賞なんかと同じで、結局最後の賞レースはいたみ分けというか、それぞれが満遍なく賞(Ralph Lauren Award, New Line Cinema Award, and Milos Forman Award)を獲得していました。こ〜いうのって、当たり外れの年とかあるんでしょうか?去年はバブルだったからハングリー精神が足りなかったのかな(^_^;)???ま、また来年も行くかどうかは分かりませんが、今後も先輩・同輩・後輩達の活躍に期待したいと思います〜(おいおい自分はどうした?←ひとりボケ・ツッコミ ^_^;)。

コロンビア大学学生映画祭公式サイトはこちらから

"Countries and Cities in East Asian Film"
“東アジア映画における国家と都市”
04/11/01

この映画シリーズは、コロンビア大学の東アジア研究会( the East Asian Institute, the Donald Keene Center of Japanese Culture, the Department of East Asian Languages and Cultures, of, and the Chiang Ching-Kuo Foundation Center for Chinese Cultural and Institutional History)と、同大学映画学科(つまり私の出身学科)が共同主催して8週間に渡って開催されたものです。期間中、以下の作品が構内の大ホールにて上映されました。

Feb 13 : “Maboroshi (Maboroshi no Hikari)” 「幻の光」是枝裕和監督 - 日本
Feb 20 : “The City of Sadness (Beiqing Chengshi)” 「非情城市」候孝賢(ホウ=シャオシエン)監督 - 台湾
Feb 27 : “The Power of Kangwon Providence (Kangwondoui him)”
「江原道の力」洪尚秀(ホン=サンス)監督 - 韓国
Mar 06: “Fallen Angels (Duoluo Tianshi)” 「天使の涙」王家衛(ウォン=カーウワイ)監督 – 香港
Mar 20: “Muddy River (Doro no Kawa)” 「泥の河」小栗康平監督 – 日本
Mar 27: “Sopyonje” 「風の丘を越えて〜西便制」林権澤(イム=グォンテク)監督 – 韓国
Apr 03: “After Life (Wonderful Life)” 「ワンダフル・ライフ」是枝裕和監督 – 日本
Apr 10: “Dust in the Wind (Lianlian Fengchan)” 「恋恋風塵」候孝賢(ホウ=シャオシエン)監督 - 台湾

私個人としては、「江原道の力」以外の作品は全てすでに劇場で観たいたので(そのうち、「幻の光」「天使の涙」「西便制」「ワンダフル・ライフ」はアメリカで観ました)、観には行かなかったのですが、なかなかのセレクションですよね。「泥の河」入れてくる所が渋すぎ。皆さんもご存知かと思いますが、小津安二郎 〜 候孝賢 〜 小栗康平 〜 是枝裕和監督というのはある意味一本の線でつながっていますので、この選択もまぁ納得がいくかなと思います。
韓国映画に関しては、この映画祭の選考委員の一人であるリチャード=ペニャ(下のNDNF映画祭にも出てきます)が、林監督と強いコネクションを持っていますので「西便制」のチョイスに関しては納得がいきますが(「春香伝」はこの映画祭当初、まだ一般劇場で上映中でしたし)、もう一本に「江原道の力」を持って来た所がこれまたシブイ。他はおそらくどれも値が高くて持ってこられなかったのかなぁと思います。
中国系に関しては、もうR=ペニャ先生の大好きな候孝賢中心(これについては色々と話題も多いのですが、時間のある時にまた)。後は、やっぱり人気の王家衛が入って来ましたね。でも大陸の作品が一本もなかったのはちょっと残念だったような…。

そして最終日の昨日。さすがに巨匠・候孝賢と是枝監督のパネル・トークとあって満員どころか会場から締め出される人が大勢溢れ返ってしまう始末(^_^;)。私も最初は入れなくてど〜しようかとも思いましたが、友人が後にチケットを取ってくれました。
参加者は、候孝賢監督、是枝裕和監督、Linda Hoagland(現在国際映画祭に出る日本映画の殆どの翻訳を彼女がやっていると言っても過言ではありません。NDNF映画祭やNY国際映画祭でも日本の監督さんの通訳は殆ど全部彼女がやっています。アメリカ人版戸田奈津子さんと言った方が分かり易いでしょうか?)、Chu T'ien-wen(候孝賢監督と10年以上組んで仕事をしている脚本家)、Peggy Chiao (台湾映画センター所長。ゴッドマザーの異名を取るオバちゃんです(^_^;)、Paul Anderer (コロンビア大学日本文学教授)、そしてDavid D. W. Wang (コロンビア大学中国文学教授)の計七人。
実はコレ、パネルディスカッションと銘打たれていたのですが、やはり日本語・中国語・英語の3ヶ国語が交錯していたので通訳がスムーズにいかず(例えば是枝監督は、候監督が話した中国語を一旦英語に直したものから日本語に訳してもらっていたのです)、日本映画の話題の時は日本語→英語、中国語映画の話題の時は中国語→英語に止まってしまっていました。中国語のジョークが英語に訳される前に笑う人が圧倒的に多かったので、会場の殆どの人達はチャイニーズだったみたいですね(候監督の映画の中にいわゆる大陸から来た外省人の話がよく出る様に、候監督は北京語を話します)。

まず、是枝監督が候監督との出会いについて話始めるところからこのトークがスタートしました。ご存知かもしれませんが、是枝監督、デビュー作の「幻の光」を撮る前はテレビマン・ユニオンという大手TV会社に所属していました。候監督が「戯夢人生」を制作した頃だといいますからおそらく1993年頃、この映画の配給会社であったフジTVから候監督を紹介する番組を作って欲しいと言われ、二つ返事でその仕事を引き受けた監督は、以来候監督との親睦を深め、徐々に映画制作の夢を暖めていったのだとか。映画学校にも行かず、映画の助監督をしたこともなかった是枝監督の学んだ映画作りの殆どが、候監督の撮影現場取材からだったという話はとても印象的でした。

続いて候監督とChuさん(女の方です)の爆笑(?)トーク。実はこのパネルの前に候監督を会場の外で一度見ていたのですが、黙っていると“ただのこぢんまりしたオジサン”にしか見えないんですよね(^_^;)。しかも凄く背が小さいので、かわいい感じがするくらい。 このパネルでも座高が一番低いので、なんかお坊ちゃま(失礼!)みたいだったんですよ、最初は。ところが、ところが!一度話に熱が入ってくると、これがもう貫禄なんですよね〜。まず、その声。けっこうドスがきいてます。これは雷が落ちなくても恐そ〜だな〜って感じ。候監督の作品というと、えてしてモノ静かなシーンばかりを思い浮かべてしまうかもしれませんが、けっこうケンカっ早いシーンも沢山出てくるんですよね(特に「風櫃の少年」とか)。候監督って、実際ヤクザの親分でも充分いけるいけるって感じでしたよ(言い過ぎですかね(^_^;)。
候監督の迫力やユーモアのセンスにも驚かされましたが、さらにビックリしたのが脚本家Chuさんのそのたくましさ。彼女、見た目30代半ばくらい(実際20代に見えてもおかしくないくらいかわゆい)なのですが、巨匠・候監督にガンガン噛み付くわ噛み付くわ。もう対等というより尻に敷いてるんじゃない?と思う時さえありました。脚本家が皆大人しいと思っている方がいたらそれは大間違いですよ〜。やっぱり巨匠と仕事をこなすには、巨匠とタメかそれ以上張り合う度胸がなければコラボレーションというものは成り立ちません。脚本を書いている私にとっては、彼女の存在が非常に興味深い昨夜のパネルでありました。

内容を細かくご紹介もしたいのですが、キリがないのでこの辺にしておきたいと思います。パネル後の質疑応答で印象に残っているのは、「“ドグマ95”についてどう思うか」という両監督に対する質問。確かにこの二人のフィルム・メーキング(カメラを固定して光をコントロールする撮影方法)は、ドグマの撮影方法(カメラは手持ちで照明は一切使わない)とはまるで対極の様にさえ見えます。“映画の原点に還る事は大切なこと”と答えた候監督。まさにラース=フォン=トリアー監督の「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「イディオッツ」を例にとって熱く語っていました。そして是枝監督の言った、“映画の撮影方法はあくまでも手段であって、撮影方法が先に来るものではない”という、ある意味ドグマに対してもキビシク言っている様な発言は、とても印象的でしたね。
例えば主人公の心の動きを時の流れに沿って感じて欲しかったという「幻の光」では、固定したカメラと照明で。自身がTVドキュメンタリー監督として仕事をした経験から生まれたアイデアの映画「ワンダフル・ライフ」では、半ドキュメンタリー・タッチで。そして最新作の「DISTANCE」(日本では初夏公開)では、即興的な部分を大切にしたかったので、撮影方法も自然と手持ちや自然光を使ったものになっていったのだと言っています。実は全体的にはチャイニーズ・パワーに押され気味だった是枝監督。最後にキメてくれたな〜っと思ってしまいました。ちなみに是枝監督の「幻の光」と「ワンダフル・ライフ」は共にこちらの劇場で一般公開され、すでにアメリカでも是枝ファンは定着しつつあるのですよ。3作目の公開が待ちきれませんね〜。

ともあれ、「風櫃の少年」以来、候孝賢監督の10作品を全て観続けて来た私としては、なかなか感慨深い候監督とのご対面でした。パネル後、皆中国語の本とかにサインしてもらってたんですよね。う〜〜〜、私も何か持って行けばよかったかなぁぁぁっ(ミーハーな奴(^_^;)。ちなみに是枝監督、明日はNYUのフィルム・スクールで「ワンダフル・ライフ」の上映会とQ&Aの予定があります。私も、もしかするとお邪魔してしまうかもしれましぇ〜ん。

”Countries and Cities in East Asian Film”の公式サイトはこちらから

New Directors New Films Film Festival, NY
ニューディレクターズ・ニューフィルム映画祭
03/25/01 (Last Updated 04/08/01)

↓映画祭終了後の感想をつけ足しました↓

<映画祭を前に>

毎年4月前後に行われる今年で30回目を迎えたなかなかエキサイティングな映画祭。主催はリンカーン・センター・フィルム・ソサエティと、ニューヨーク近代美術館(MOMA)。

この二つの団体では、どちらもニューヨーク国際映画祭のチェアを務める、リチャード・ペニャ(私の恩師でもあります)が選考委員会を仕切っていまして、彼の個人的好み(?)からか、毎年多くのアジア映画が上映されています。今年もやはり長編映画全22作品中5作品がアジアからの出品と、比率としてはかなり高い数字が出ていますね(^_^;)。

詳しい感想はまた映画祭終了後に書くとして、ここでは“私が観にいく予定にしている映画だけ”名前を上げておきますね。観た順に感想ページへのリンクを付けていきますので。

全作品のリストと解説は、
こちらの公式サイトから
(以下、順序は上映日時順)

The Foul King - 「反則王」 - Korea

Face - 「顔」 - Japan

Confusion of Genders - France

LIFT – United States

Before the Storm – Sweden

Peppermint Candy - 「ペパーミント・キャンディ」 - Korea

Hybrid – United States

Durian Durian - 「ドリアン・ドリアン」 - Hong Kong

Clouds of May - Turkey

L.I.E - United States

Hole in the Sky - 「空の穴」 - Japan

Gina, An Actress, Age 29 (Short) – United States

Fuccon Family (Short) - Japan

友人達はこれら殆どの作品を観る予定にしているようですが、私は多分半分くらいしか観られないと思います。まぁ、毎回チケットの売り切れが続出するので、ある程度のチケットは抑えてあるのですが。さぁ、果たして何本観られるでしょ〜ね〜〜〜。

<映画祭が終わって>

実は不作揃いと言われていた今年のNDNF映画祭。実際、お客の数は例年に比べて少し少な目だった気がします。これは全く同じ時期に開催されていた、NYインディペンデント・フォルム&ビデオ・フェスティバルの日程もかなり影響していたと思われるのですが。
ただ私的に言うと、本数としては例年の半分から3分の2くらいしか観ることが出来なかったものの、こんなに中身が詰まって実りの多い年は初めてでした。通常は欧州の作品やアメリカの新人監督の映画を観ることも凄く楽しみにしているの私なのですが、今年は他の用事がたくさんありすぎ、結局日本と韓国の映画を2本ずつ計4本観ただけに止まりました。香港-中国の「ドリアン・ドリアン」も凄く観たかったんですけどね。でも、これは少なくとも日本での公開がすでに決まっているし、おそらく米国でも一般上映されるでしょうから、敢えてスキップしてしまいしました。

え〜、それにしても今年観ることの出来た4本。どれもめちゃくちゃ素晴らしい作品でした。4本ともすでに数々の国際映画祭で抜群の評判を得てきている作品で、改めて日本と韓国映画の質の高まりを見せつける作品群でもありましたね。今回上映されなかったベルリン映画祭出品作品、中国の「Beijing Bicycle」、台湾の「Betelnut Beauty」、韓国の「JSA-共同警備区域」は秋のNY国際映画祭にでも持ってくるつもりでいるのでしょうか?これまでは、NY国際映画祭に入れなかった作品が、仕方なくこちらのNDNF映画祭で上映されるといった感じだったのですが(主催・選考者が両者同じ団体なので)、今年の4作品はNY国際映画祭にも充分通用する作品だったと思います。

ともあれ、私にはほくほくモノだった今年のNDNF映画祭。来年はどんな作品が日本から、そして世界中からやって来てくれるのでしょうか?もう今からとっても楽しみですね〜。

Academy Awards 2001
米国アカデミー賞 2001
03/25/01

こちらの「オスカーへの道」をご覧下さい。

Berlin International Film Festival
ベルリン国際映画祭
02/19/01

さてさて世界3大国際映画祭の一つであるベルリン映画祭、今年は2月7日〜18日にかけて催されました。身近なところでは私の友人のルームメイトが行きましたが、まだ当分帰ってきそうにないというので、実況報告はナシでもう書いてしまいますね。

<相変わらず強いアジア勢>

結果は新聞各誌でも発表になった通り、最高賞の金熊賞はフランスのパトリス=シェロー監督「Intimacy」に。この監督で有名な作品は、「王妃マルゴ」と「愛する者よ、列車に乗れ(英題:Those Who Love Me Can Take the Train)」でしょうか。「Intimacy」は、この監督初の英語作品だそうです。また主演のケリー=フォックスは、この作品で主演女優賞を受賞しています。

次点の銀熊賞には、中国・王シャオシュアイ監督の「Beijing Bicycle」。この作品が5作目の長編に当たります。国際的にはまだ無名に近い存在の監督ですが、前作の「So Close to the Paradise」は、昨年のトロント映画祭でも上映されています。
また監督賞には台湾・林チェンシエン監督の「Betelnut Beauty」。こちらもやはり長編5作目に当たるそうですが、97年「Fang Lang」が高く評価され、ベルリンの正式コンペ入りは今回が2回目。

ベルリン映画祭はカンヌやベネチアに比べ、アジア映画に高い評価を与えることでも有名で、中国の張イーモウ監督(「紅いコーリャン」で金熊賞受賞&昨年は「初恋のきた道」で審査員賞を受賞)、台湾のアン=リー監督(「ウエデイング・バンケット」と「いつかはれた日に」で二度の金熊賞受賞)、韓国の林権澤監督(「シバジ」と「太白山脈」で最高賞にノミネート)あたりはもう常連組でしょうか。今年はベテラン勢の出品がなかった分、新人監督の受賞となった様です。韓国で大ヒットを飛ばした「JSA – Joint Security Area」は無冠に終わってしまったようですが、また次に期待ですかね。

<小さな賞で頑張る日本勢>

日本の作品も毎年必ず1作はコンペに出品されているのですが、金熊賞はいまだかつて1作もありません。今年は利重剛監督の「CHLOE」と原田眞人監督の「狗神」がコンペに入りましたが、受賞は一つもなかったですね。う〜ん残念でした。
変わって小さな賞になると毎年強い日本勢。昨年は緒方明監督の長編第1回監督作品「独立少年合唱団」が、正式コンペ部門の新人作品賞に当たる“アルフレート・バウアー賞”を受賞しています(今年の同賞は、スペインのルクレチア=マルテル監督による「ラ・シエナガ」が受賞)。

今年の日本勢最大の話題はフォーラム部門の新人作品賞“ウォルフガング・シュタウテ賞”を受賞した「LOVE/JUICE」でしょうか。この新藤風監督は新藤兼人監督の孫にあたるのだそうで、これからが楽しみの監督さんですね。 そしてキンダーフィルムフェストでは、小沼勝監督の最新作「NAGISA-なぎさ-」がグランプリを受賞。主演の松田まどかちゃんは、日本の映画賞で新人賞を総なめしているとか。早く観てみたい作品です。
最後に今年出品の「日本の黒い夏−冤罪−」がコンペ出品7作目を数える熊井啓監督に、ベルリナーレ・カメラ(特別功労)賞が贈られたそうで、これは予定外の受賞だそうですがまぁ良かったですね。
来年こそ金熊賞目指して頑張れ〜、日本勢!!!

<今年はパッとしなかったアメリカ勢>

96年「いつか晴れた日に」、97年「ラリー・フリント」、99年「シン・レッド・ライン」、2000年「マグノリア」と、アメリカ資本の映画が金熊賞を取りまくったここ数年のベルリン映画祭でしたが、今年は「トラフィック(ステーブン=ソダーバーグ監督)」「Bamboozled(スパイク=リー監督)」「Wit(マイク=ニコルズ監督)」「The Claim(マイケル=ウインターボトン監督)」「Finding Forrester(ガス=ヴァン=サント監督)」の殆どが総スカン。「トラフィック」のベニシオ=デル=トロが主演男優賞を取ったくらいでした。でも、ベニシオの受賞は嬉しい〜〜〜(^o^)。
プレミア上映された「Enemy at the Gate」「ハンニバル」「クイルズ」「13デイズ」の作品勢も軒並み評判が悪かったらしいです。後はキユーブリック監督の作品やエミール=クリストリッツアの8mmドキュメンタリーが上映されていた様で…。こちらの方はけっこう見たかったかも鴨。
でも、ま、ヨーロッパの映画祭なんだから、本来はもっとヨーロッパの作品勢に頑張って欲しいですよね。フランスのパトリス=ルコント監督やイタリアのジョゼッペ=ペルナトーレ監督が無冠に終わったのも残念でしたが、今回は
“ドグマ95”第12作目を発表した女性Lone Scherfig監督の「Italian for Beginners」に何とか頑張って欲しかったなぁ。

ま、そんなこんなであまり話題のなかった今年のベルリン映画祭って感じでした。次は5月のカンヌですね。さてさて、どんな映画が登場するのやら…。

ベルリン国際映画祭公式サイトはこちらから

朝日新聞“ベルリン映画祭”の記事はこちらから

Sundance Film Festival 2001
サンダンス映画祭 2001
01/30/01

さてさて、一昨日1月28日はサンダンス映画祭の最終日でもありました。昨日の話題の中心はさすがにスーパーボウルとはいえ、今日辺りになると映画祭から帰ってきた人の話も含め、すっかりサンダンス一色。今日は日本のマスコミでも耳にすることが多くなった“サンダンス映画祭”の基礎知識(?)みたいなモノをちょこっと書いてみたいと思います。

<映画祭の始まり>

もともとは1981年、俳優であり監督でもあるロバート・レッドフォードが新人発掘の為に「サンダンス・インスティテユート」を設立したことに始まり(サンダンスという名前の由来は彼自身の出世作「明日に向かって撃て」の原題“Butch Cassidy and the Sundance Kids”から)、毎年1月下旬、アメリカユタ州ソルトレーク・シティやパーク・シティを中心に約10日間に渡って開催されています。
この映画祭を伝説化したのはやはり1992年、総制作費わずか70万円で最優秀観客賞を受賞したロバート=ロドリゲス監督の「エル・マリアッチ」でしょう。この後、彼に対してハリウッドから巨額な続編制作費のオファーが相次いだ為、インディー映画の監督達は彼に続けとばかり競って低予算で良質の映画を制作し始めたのです。

また皆さんの記憶に新しいのは、一昨年に公開された「ブレアウィッチ・プロジェクト」辺りでしょうか。この映画も手弁当の制作&デジタル・カメラの併用によるコストダウンという破格の低予算で制作されながら(総制作費幾らだったか忘れましたが)、一昨年の夏には全米で最大のヒットを記録し、総制作費あたりの売上高としては未曾有の最高記録を樹立しました。
今ではこのサンダンス映画祭、映画関係者の間では、三大国際映画祭と呼ばれるカンヌ・ベルリン・ベネチアに告ぐ注目度の映画祭と言われています。

<サンダンスと日本の関わり>

意外にもサンダンス映画祭と日本はいろいろな繋がりを持っています。その中でも最大のものが、1996年から始まった「サンダンス・NHK国際映像作家大賞」。毎年アジア・ヨーロッパ・ラテンアメリカ・アメリカの四部門で1つずつ作品が選ばれ、1万ドルの賞金と共にNHKによる映像権の購入保証(いわゆる”Pre-Buy”と呼ばれるものです)という形で制作のバックアップがなされます。

これまで国際的に成功を収めた作品には、日本でもロングラン・ヒットとなったブラジルの「セントラル・ステーション」、サンダンス映画祭で最優秀観客賞を受賞した「スモーク・シグナルズ」、カンヌ映画祭の“ある視点”でも上映された「彼女を見れば分かること」、昨年日本でも上映された韓国の「ペパーミント・キャンディ」、昨年米国で批評家賞ベスト10に軒並みランクインしたイギリスの「ラット・キャッチャー」等があります。
また、日本では毎年「サンダンス映画祭・in Japan」という上映会も行われていましたが(私も「エル・マリアッチ」は日本にいた頃、この上映会で観ました)、これは1998年をもって、現在休止されています。

<バイヤー達が火花を散らすサンダンス>

カンヌ映画祭などと同じく、サンダンス映画祭も基本的には誰でもチケットを手に入れて全ての上映を観る事が出来るというのが建前ですが、やはり会場に入れる人の殆どが映画作品のバイヤー達。昨年最優秀作品賞を受賞した「You Can Count on Me」 「Girlfight」がロングランヒットを飛ばしたり、国際的に高い評価を受けているのを見てもお分かりの様に、インディーとはいえ質&名声の作品が揃っているわけですから、うまいディールで大儲けなんて考えているバイヤー達の競争はそれはそれはすざまじいのだそうで…(^_^;)。

最近ではナント、まだ制作段階にすら入っていない映画のディールもあるらしく、今年は「ストレンジ・デイズ」のキャサリーン=ビゴロウ監督(私の先輩でもあります)、ハリソン=フォード&リアム=ニーソン主演「K-19: The Windowmaker」の契約がこの映画祭の最中に交わされたとか。ここまで来るともう、映画祭なんだかビジネス・コンベンションなんだかワケ分かんないですね(^_^;)。

<サンダンス映画祭 2001>

今年のサンダンスは、ハリウッド大物俳優が出演する作品が多く出品された割には作品の質はそれ程高くなかったと聞いています。ビッグネームの並ぶ作品としては…

「Caveman’s Valentaine(邦題“ケイブマン”として日本での上映がすでに決定済)」サミュエル=L=ジャクソン、「Donnie Darko」ドリュー=バリモア(製作も)、「The Invisible Circus」キャメロン=ディアズ、「Double Whammy」エリザベス=ハーレー、「Julie Johnson」リリ=テイラー&コートニー=ラヴ、「My First Mister」アルバート=ブルックス&リリー=ソビエスキー、「Dog town and Z Boys」ショーン=ペン(ナレーションのみ)、「The Dangerous Lives of Altar Boys」(製作:ジョディ=フォスター)、「Enigma」(監督:007シリーズのマイケル=アプテッド監督)等でしょうか。

でも結果としては…。

The Dramatic Grand Jury Prize (最優秀作品賞):”The Believer”
The Documentary Grand Prize (最優秀ドキュメンタリー賞):”Southern Comfort”
The Dramatic Audience Award (観客賞ドラマ部門&同じく最優秀監督賞):”Hedwig and the Angry Inch”
The Documentary Audience Award (観客賞ドキュメンタリー部門&同じく最優勝監督賞):”Dogtown and Z Boys”
Wolado Salt Screenwriting Award (最優秀脚本賞):”MEMENTO” by Jonathan Nolan
The World Cinema Audience Award (観客賞外国語映画部門):”The Road Home”(邦題:初恋のきた道)
Sundance / NHK International Filmmakers Award (サンダンス/NHK国際映像作家賞):”Woman of Water”by Hidenori Sugimori(邦題:水の女、監督:杉森秀則)他3作品。 - - - でした。

どうですか?有名俳優の関わった作品で受賞しているのは「Dogtown and Z Boys」だけですね。
ちなみに作品賞の「The Believer」は、実話を元にしたネオ・ナチのユダヤ人ストーリーで、1992年にローレンス=フィッシュボーン主演の「Deep Cover」という映画の脚本&製作をしたヘンリー=ビーンの長編第一作目。「Hedwig and the Angry Inch」は、自身で主演もこなしたジョン=キャメロン=ミッチエルがオフ=ブロードウエィ・ミュージカルを元に撮った(戦後の東ベルリンのお話)、これまた監督第一作目。

残念だったのは、3年前「Three Seasons(邦題:季節の中で)」で各賞を総なめしたベトナム系アメリカ人ティモシー=リン=ブイ監督の「Green Dragon」、久々にサンダンスに戻って来た「ガス=フード=ロジング」のアリソン=アンダーソン監督の「Things Behind the Sun」、上でもちょっと触れた「悪夢の撮影日誌」トム=デチーロ監督の「Double Whammy」等が大した話題にならなかったこと。「Double Whammy」はそれでもLions Gateによって北米上映権が100万ドルでディールされたそうで。エリザベス=ハーレー主演にしてはちょっと安いような気もしますが、それだけ出来が良くなかったということなんでしょうか。

<サンダンスのこれから>

デジタル・カメラの存在が、サンダンス系のインディー映画にとって予算削減の為に大きな役割を果たしてきていることは、勿論つい最近始まったことではありません。フットワークの軽い若いフィルムメーカー達が、いまだにマックしか使えないハリウッドのご老体に先駆け、デジカメを最大限に利用した作品をサンダンスで次々に発表しているのも、ここ3〜4年前からのトレンド。

これに加えて、2年程前から続々と誕生したインターネットベースの短編映画サイト(最大級のものはatomfilms.com)が活気を増して来るにつれ、サンダンスを先頭にした映画業界のネット介入も顕著なものとなって来ている様です。先々週は、サンダンス映画祭開幕を直前に控え、ミラマックスがネット上の映画制作に乗り出すことを発表。これまでの映画制作過程とは違った、新しい映画制作ルートなるモノが誕生しようとして来ています。

サンダンス映画祭も、昨年よりオフィシャルサイトからは独立したSundance Online Film Festivalを開設。マルチメディア、アニメーション、インターアクティブなど様々な新しい形の映画を観て、世界中に居ながらにして投票をすることが出来る様になりました。去年からこの時期になると、かなり前に映画の仕事で知り合った人達から「○○に投票して下さい」なんてメールが突然舞い込んだりして「アレ?誰だっけ、この人」ってのが多いんですけど…(^_^;)。

最後に。サンダンスに追いつけ追い越せ(?)ということで、この時期サンダンス映画祭の開催されるユタ州ソルトレークシティ&パークシティでは、“サンダンス便乗映画祭”とも言われる映画祭が次々と開催されています。その最大級のモノが“Slamdance映画祭” 。サンダンス映画祭の選考に漏れた作品を中心に開催される映画祭で、コンペ結果の発表も例年サンダンス映画祭の2〜3日前と、バイヤー達が両映画祭に行ける様、うま〜く設定されています。今年になると便乗組はさらに増え、“TromaDance映画祭 (B級ホラー映画が中心)”“LapDance映画祭” “NoDance映画祭”  “Slamdunk映画祭 (SlamDance映画祭とは別モノ)”と、もう何だかワケわかんないって感じです(^_^;)。

アメリカにおいてここ数年、インディー系映画の活気が急上昇している背景にはいろいろあって、「ハリウッドの組合システムのゴタゴタ」とか「NYやトロントの市長による映画撮影誘致政策」とか「東海岸の映画学校の質向上」とか、いろいろな要素が複雑に絡み合っているわけですが(この辺も詳しくは追々書いていきたいと思います)、やはりサンダンス映画祭の貢献を抜きにして語るわけにはいかないでしょう。

ここには書けませんでしたが、サンダンス・インスティテユートの活動は映画祭の運営だけではありません。June Labと呼ばれるラボ活動を通して、世界中から集められた若いフィルムメーカーを育成しています。日本でも是非、アジアからのフィルムメーカーを呼んでこういう事して欲しいんですけどね。あ、日本の若い人達でさえ映画撮れないのに何言ってんのって???確かにそうです。お金だけじゃなくて、日本って本当に映画の撮りにくい国なんだそうで(聞いた話ばっかりですけれど)。この辺も機会があったらまたいつか書きませう。

サンダンス映画祭公式サイトはこちらから

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