*** Television 2001 - TV 番組 2001***

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アメリカのTVドラマ・2001年 その1
Sep 27, 01

9月11日のテロ事件の前日、ほとんど書きあがっていたページですが、今日まで延び延びになってしまいました(^_^;)。上のリンクページから読める私の日記を読んで頂ければお分かりの様に、テロの影響で現在私の家ではCBS以外の番組が一切観られなくなってしまっています(T_T)。こうしてアメリカのTV番組について書けるのも、今回が最後だったりして…(^_^;)。ちなみにアメリカでは、TV番組の新シーズンは毎年9月の中旬〜下旬から始まりますが、今年はテロ事件の関係で予定が押せ押せになっている様です。

以下、9月10日まで書いていたものに訂正&加筆して載せますね。昨年のエミー賞についてはこちらから。

* * * * *
Sep 10, 01

前々から書こう書こうと思いつつ、延ばし延ばしにして来たアメリカのTV番組メモ(勿論コレも単に自分が忘れてしまわない様に、というだけの為なのですが。・・・(^_^;)。私は毎日、夜10時前に家に居るということが殆どないので、TV番組は全てタイマー録画して後でまとめて観ます。それは昔から変わってはいないのですが、HPを始めてからというもの、寝る時間も削ってパソコンに向かっているワケで、観てないビデオはたまるばかり…。なので、今年の番組は殆ど“何か他のコトをしながら”(洗濯物をたたみながらとか、掃除をしながらとか…(^_^;)観てました。なので、かなりいい加減な感想です。予め、ご了承下さい。m(_)m

*** タイトルをクリックすると公式サイトに飛ぶことが出来ます ***

<<ER>>
(ネタばればれですので、ご注意を)

やっぱり番組開始当初から観ているので、ハズせない番組です(^_^;)。今期はもう8シーズン目になるのかな?

マークもベントン先生も今期か来期で「ER」を抜けるという宣言をしてしまいましたので、これでオリジナルキャストで残るのは、カーター君だけですかぁ(彼はもともと原作者のマイケル=クライトン自身がモデルとも言われていますので、抜けさせてもらえないのかな???)。それにしても彼は「これでもか〜っ」ていう程ぐちゃぐちゃの泥沼ですね〜。
先々シーズンは、彼がドラッグのリハビリセンターで行く所で終わっていたので、去年の9月は彼がリハビリから戻って来る所から始まりました。それでも中々抜けられないんだなぁ、これが…。第一、ど〜してカーター君だけステディな彼女が出来ないんでしょうね〜。やっぱり精神的なサポートをしてくれる彼女がいるのといないのとでは、彼の精神状態も大きく違ってくると思うんですけれど。ルーシーなんかけっこういい線いってるよなぁ、と思っていたのに殺されちゃうし、チャンは相変わらず同期のいい友達って感じだし。それで今はアビーに片思いですか(先シーズン、一瞬だけ20歳そこそこの女の子と付き合ってたけど)。似合わないな〜。彼に片思いなんて〜。あのルックスで、富豪のお坊ちゃまで、好きな人には黙って尽くす。こ〜んな絵に描いた様な理想の彼がどうして振られまくらなきゃいけないの???(これもマイケル=クライトンがそうさせているのか?)
アビーのお母さんをモーテルまで連れ戻しに行く時のエピソード、すっごく好きでした。もう片思いだろうが何だろうが、助けてあげられずにはいられないんだよね。あれで次の週にはまたアビーがルカとくっついてしまったので、私はカーター君の為に泣きました(T_T)。今シーズンこそ、アビーでも誰でもいいからカーター君に彼女が出来ますように。

さてさて、そのアビー。先々シーズンで姿を消したキャロルの代わりに完全にヒロインの座を獲得しましたね。でも、キャロルとアビーじゃ二人共性格が全然違うよな〜。先シーズンのハイライトの一つは、アビーとアビーの母親の果てしないいたちごっこ(最後の方はもうくどいくらいでしたが…)。母親役をやったサリー=フィールドも勿論うまかったけど、私はアビーの方がよかったです。すごくリアルっぽかった。華のあるキャロルの様な人よりも、むしろアビーみたいなキャラクターの方が、この「ER」により現実味を与えているのではないでせうか???
そうそう、今ではすっかりダグ先生のポジションに落ち着いたルカも、ジョージ=クルーニーみたいに華がない分現実味はあるのね。アビーとルカのカップルって私的にはけっこう好きです。それにしても先シーズンは、遂に(?)彼のクロアチアでの過去が出てきましたね(亡くなった奥さんと子供のエピソードも)。あれはちょっと取って付けた様な回想シーンだったので、私にはペケでしたけど(同じ回では列車衝突シーンの方がインパクトあったし)。来シーズンは、アビーとうまくやって落ち着いて欲しいです。

で、私的にはあまり注目していないマークとエリザベス。やっと結婚式をあげ、あっと言う間に赤ちゃんも生まれてしまいました。今後は、死に向かうマークがどんな風に描かれていくのかが見モノでしょう。
マークの降板は明らかに死でしょうけれど、ベントンはどんな風に降板するのかな?ロマーノと喧嘩してやめちゃうのだけは、ありがち過ぎるからやめて欲しい〜(^_^;)。
チェンの妊娠は、チェンを演じるミンナ=ウェンの実生活の妊娠に伴うもので、いかにも取って付けた様な展開が悲しかった(大体相手の黒人っていうのが一回も出てこない!)。親との確執とかも中途半端だったしな〜。彼女もそろそろ誰かと落ち着いてくれないですかね。デーブはダメかな、デーブは…(あれはフザケ友達か?)。

それにつけても、先シーズン、私としてかなり印象に残ったのがケリーのエピソード。“あの”ケリーの弱い部分が初めて描かれましたからね〜。しかも女性を好きになってしまうとは。最初の頃のとまどい部分も可愛いかったけど、後半振られちゃってからのケリーはもっとかわいそうだった。う〜ん、人間誰にでも弱い部分はあるのですね。これから妙に彼女を応援したくなってしまう私です。

ま、そんなこんなで「ER」も明日が今シーズンのファースト・エピソードなんですけれど、私はテロのお陰で観られません(T_T)。そのうちNBCのアンテナが復活して、再放送で観られることを期待します…。

<<Ally McBeal>>
(こちらもネタばれですので、ご注意あれ)

先々シーズン、ビリーが突然死んじゃってから俄然つまらなくなってしまったこの番組(新入りのマークは全然ダメっ!ちなみに今シーズンから、ビリーはCBSの新番組で主役張ってます)。暫くは録画もしなくなっていたのですが、話題のロバート=ダウニーJr.の登場によって俄然面白くなっていたんですよね。でも、結局は皆さんご存知の通り…とほほ。何だかやっぱりコレがアリーの運命なのか、みたいな感じでちょっと不思議でしたけど。

それまでのアリーの彼氏でダントツによかったのは勿論ビリーだけど、今「Law & Order」に出ている黒人のお兄ちゃんも良かった(彼って実はミュージカル「レント」のオリジナルキャストでもあったんですよね。歌うまいワケだ)。でも、ロバート=ダウニーJr.は、妙に似合っていたなぁ。何だかアリーが妙に落ち着いちゃって、まるでアリーじゃないみたいな感じすらしてしまいましたけれど。
R=D.Jrは、何度も結婚していて息子もいる、スマートでいてセクシー、それでいてクセがあるというか、味のある役を、まさに彼でなければ演じられない様な魅力で演じ切っていましたね。う〜ん、本当に惜しい降板だなぁ…(私、別に彼のファンというわけではないのですが)。最後は無理矢理終わらせてましたけどね(^_^;)。苦し紛れにビリーの亡霊まで出しちゃってたし…。

え〜、先シーズンにはもう一人、映画俳優の客演がありました。ジョンの彼女役を、今話題のアン=へッシュが演っていたんですよね。これもまた良かった!いや〜、やっぱり彼女って女優としてすっごくうまいと思う。なかなか出来ないですよ、ああいう役(何て説明すればいいのか分からないけど、時々発作みたいのが起きちゃう役なんです)。エキセントリックなんだけど、それでいて全然イヤミがなくて。彼女もやはり、これまでのジョンの彼女の中では一番好きでした。

他のキャラとしては、リンが好きなんですけれど、リン役をやってるルーシー=ルーが最近映画出演で忙しいので、あんまし出てこなかった(T_T)。そのせいか、ネルも出番少なかったしなぁ。ジョージアも殆ど出てこなかった様な気がする。う〜ん、淋しい…。

今シーズンは新たに二人の男性がレギュラーに入るらしいですが、果たしてロバート=ダウニーJr.の穴を埋められるのか???アリーだけじゃなく、リンやネル、イレーンやジョージアにももっと活躍して欲し〜です。
あ、そうそう追加として、この番組には時々いきなり凄いミュージシャンがゲストとして出演します。先シーズンはスティングと…他に誰だったっけ???その辺りのゲストにも、また期待したいところですねっ!

<<Once and Again>>

このドラマを観ている日本人の方は殆ど皆無だと思いますので、自分のメモ用として書いてます(^_^;)。昨年までの「Once and Again」については、こちらから。

二期目に入ったこのドラマ。先シーズンは、ひたすらキャラクターが増えていったので、最初はとにかく戸惑ってしまいました。リリーの両親に加え、精神をやんだ弟、そしてリックにも兄弟がいたんですね〜。リリーのお父さんが亡くなるエピソードも良かったけど、リックのお母さんもいいぞ〜っ。
段々と所帯じみて普通になっていく主役のリリーとリックに比べ、妹のジュディや、リリーの前夫ジェイク、リックの前妻カレンの魅力が俄然増して来ています。特にジェイクの経営するレストランで人質立て篭もり事件が起きてしまうエピソードは、まるで映画の様だった。そういえば、ティファニーの赤ちゃんは今シーズンでもう生まれてくるのかな?
ジュディとカレンがだんだんと友達になっていくというのも良いですね。それにしてもジュデイは、ますます「アリー化」しているなぁ。どっちの彼でもいいから、早くちゃんと落ち着いて欲しい。なんか見ててツライわ〜。それとカレンの年下の彼氏、全然好みじゃないけど、エピソード的には面白いです。
そう言えば、リックの親友役をやっていた人が突然降板しちゃったので、ヘンだな〜と思っていたら「In the Bedroom」という映画を監督していたのですね(^_^;)。あの辞め方はちょっと不自然だと思ったけど…。

それにしても、今シーズンの注目はとにかく子供達でしょう。イライ役の男の子は、最近映画にもちょこちょこ出る様になったので出番少なくなると思うけど、人気あるよね。奔放なカーラとくっつくのか、それともグレースとの関係が発展していくのか…。わくわく。
グレースとジェッシーは正反対だけど、両方共大好きなキャラクターです。二人共今シーズンは思春期もまっさかりということで、微妙な乙女心が描かれていくことでしょう。ジェッシーのセラピーは、これからも続いていくのかな?それから、ゾーイも今まではお人形さん的存在だったけど、これからは独自のエピソードも生まれていくのではないでしょうか?

とまぁ、期待は特大に大きいこの番組なのですが、先週から始まったファースト・エピソード、すでに見逃してしまっています(T_T)。う〜ん、いつになったらABC、うちで観られる様になるのだろう…。

「Once and Again」のファンサイト(英語)
めっちゃオタッキーです(^_^;)。

<<Sex and the City>>

このドラマはケーブルの有料チャンネルで放送されているので、私はうちで観ることが出来ません。なので、ビデオで借りてきて観ることしか出来ないんですよね。現在この番組、オンエアーでは4シーズン目に入っていますが、私の観ているのは2シーズン目まで。つまり日本の皆さん達と同じです。

私としては、断然1シーズン目の方が好きですね〜。2シーズン目はキャリーとMr.ビッグの関係がより親密なモノになって来て、それはそれでいいのですが、やっぱり1シーズン目のビビットさがパワーダウンしちゃってた気がします。
う〜ん、とにかく面白いです。この番組(オープニングだけはどうしても好きになれないので、早く変えて欲しいけど)。日本の友達とかは、「やっぱりNYっていったって、あんなのやっぱり大袈裟なんでしょ?」とか言いますけど、そうでもないんですよ。けっこう現実に近いと、私は思っています。少なくともメンタルな部分では、NYに住む“30サムシング”の実態をかなりリアルに描いていると断言してしまいましょう。私自身はさすがに彼女達ほど派手な生活は送ってはいませんが、いますいます。仲のいい友達には、彼女達の様に会う度に彼氏の違う女の子達が(マジです)。で、そういう女の子達って、淫らとか遊んでるとかいい加減な奴とかって社会では思われているかもしれません(特に日本では)。でも違うんですよ〜。彼女達は彼女達なりに、いつも真面目に悩んでいるし、いつも貧乏くじを引いてしまってるだけなんです(好みがうるさすぎると言われればそれまでなのですが)。そんな彼女達の悩みを、このドラマは見事に代弁してくれているわけですよ〜〜〜!!!

このドラマの主人公である4人の女の子達(30サムシングなのですが)は、ルックスもいい、キャリアもある、収入もある、趣味も沢山あれば、遊び友達もいる。だけど、い〜男が見つからない。「お、彼こそは!」と思うとゲイだったり、変態フェチだったり、妻子持ちだったり、情けない男だったりする。4人の中で比較的一番まともなキャリーは割とつまらないキャラクターなのですが、お姫様&お嬢の様なシャーロット、貧乏くじ専門のミランダ、そしてセクシーなふりして実はきゃわゆいサマンサ(私の友達の間では彼女がダントツで一番人気です)の3人の個性がとにかくイイ!!!今NYに住んでる未婚の30サムシングの女の子達って、絶対この3人のキャラクターの一部分を少しずつ合わせ持っていると思います。それが、この番組が持つ絶大なる人気の秘密なんでしょうね。

そして各エピソードに出てくるサブキャラ達の個性もキテル!!!「おお〜、いるいる、いるよね。こ〜ゆう奴!!!」って冷やかしながら友達と観るのがたまらないです。そうそう、「フレンズ」や「サインフェルド」などの様に、NYを舞台にしながら西海岸で撮影しているドラマが多い中、この番組は全てNYでのロケ撮影。友達からも、街で撮影隊に遭遇したという話はよく聞きます。ちなみについ先日は、「ヴォーグ誌」のオフィスで撮影をしていたとか。実際にそこの社員もエキストラで出演しているそうです(そこで働く私の友達は出ていないけど)。撮影済みのエピソードで、WTCなんか出てきてたらどうするんだろう?(ま、いらぬ心配ですかね)

とにかく、3シーズン目のビデオもまもなく発売されるそうですから、今からわくわくして待っています。ご存知の様にこのドラマは、実際のインタビューを元にしたコラムが原作となっているのですが、よくネタが尽きないですよね〜。まぁ、NYはどんどん変わっていくからなぁ。トレンドが変われば、恋の形もこの先どんどん変わっていくのでしょうね。

<<その他>>

ご存知の様に、昨年の9月新シーズンから今年の前半部分かけ、アメリカのTV界では「サバイバー」を皮切りとした“リアリティー・ショー”ブームが吹き荒れ、ドラマの出番がめっきり減ってしまいました。なので、先シーズン始まったドラマで私がいいなと思ったものは一つもなかったし、先シーズンに始まって今でも生き残っているドラマってすごく少ない様な気がします。

昨年のエミー賞を獲得した「ウエスト・ウィング」は、去年かなりハマって観ていたのですが、今年頭くらいからあまり観なくなってしまいました。う〜ん、それぞれのキャラクターは皆好きなんですけどね。私は特にC.J.とジョシュが好き。ジョシュはあの聾唖の女性とくっつくのかと思っていたら、結局秘書をくっついてしまいましたね〜。そこの所はちょっとつまんなかった。今回、この番組だけが敢えてテロに関するエピソードを放映する(した?)らしいですが、コレもうちではTVが映らなくて観れないなぁ…(T_T)。

やはり昨年のエミー賞、コメディ部門を獲得した「Will and Grace」は、ウッディ=ハレルソンがゲスト出演するなどしてちょっぴり盛り上がったものの、私には全体的にパワー・ダウンしていた様に思えました。う〜ん、去年はウィルとグレースの関係がかなりあやうかったのが面白かったんですけど、先シーズンは随分と落ち着いてきちゃってましたからね。
他のコメディとしては、まだ最初から最後まで一回しか観ていないのですが、噂通り「Malcolm in the Middle」 が面白いです。場面場面の間のブレヒト的(?)一人ごとがまたイイ。で、私は特にお母さんと、Dewey役の男の子が好きだなぁ。それにしてもマルコム役の男の子って、どんどん成長してっちゃってますね。このままドラマ続けられるのかな???

最後に。「Sex and the City」と同じく、有料ケーブルTVの放送なのでビデオで観るしかない「ザ・ソプラノズ」。私はまだ1シーズン目の途中までしか観ていないのですが、コレも面白いです!!!ビデオを途中でやめてしまっているのは、ハマると怖いから。リアルタイムで観ている同僚の話では、今、ますます面白くなってきているそうです。う〜ん、最多ノミネートをひっさげて、今年こそはエミー賞の獲得なるか???

…というワケで、何とか駆け足で先シーズン観たTV番組のおさらいをしてみました。今年のエミー賞は当初9月の16日に予定されていましたが、テロの影響で10月7日へ延期となっています。え〜、なんとか当日前までには、希望予測のリストをアップする予定です〜〜〜。

日本のTVドラマ・2001年 その1
05/10/01 Sorry, this chapter is Japanese only!

<<ストロベリー・オン・ザ・ショートケーキ=S.O.S - ****>>
ABBAのメロディに乗って、高校生4人の「片想い」をキーワードにした
切ないラブストーリー。

私はこれまでに観た日本のTVドラマで何が一番好きかと聞かれると「この世の果て」(1994年の作品。友達に勧められ、NYで観ました)と答える様にしているのですが、 他でもなく、そのドラマの脚本を書いたのは野島伸司氏。「高校教師」「聖者の行進」「美しい人」の様にちょっとだけ観てその後全然続かなかったドラマもあるし、「世紀末の詩」「リップスティック」の様に高い評価を受けていながら未見の作品も多数。「愛という名のもとに」「101回目のプロポーズ」「ひとつ屋根の下」は全然傾向が違うし、 これだけ注目している作家でありながら、「この世の果て」以外、あ、いいなぁという作品に、これまで滅多にめぐり逢うことはありませんでした。

今回このドラマに手を出した(?)のは、出演者の一人である窪塚洋介君の演技を観てみたかったから。目的は、”「溺れる魚」予習編”の為です。彼はいちおう主役ではないのですが、 一番好きなキャラクターを演じていました。自分の好きな高校教師と離れたくない為に、2年も留年したままの佐伯哲也役。別に彼が帰国子女でNYに住んじゃう様なヤツだから、親近感持ってしまうというわけではありませんよ。彼の英語ってなんか笑えるし…(ヒトのこと、全然笑える立場じゃないけど)。う〜んでも、日本人には珍しい大胆さと繊細さを合わせ持っているところが好きだったかな。こういうキャラだったら何人でもすごく魅力的だと思うけど。
変わって主人公の二人(滝沢秀明&深田恭子)は、まさに「この世の果て」高校生版とでも言える様な出だしの関係。なのに後半は、だんだんとホントに高校生らしくなっていっちゃって、同時に佐伯君の方がずっと魅力的になっていったという感じ。 で、沢村遥というキャラクター(内山理名)は、最初から最後にかけて一番変わっていくんですよね。 おそらくライターの方では、書きながらこの二人のキャラの方が立って来てしまったみたいな典型的なパターンでしょう。もしこの二人がいなかったら、私もこのドラマ最後まで観れなかった気がする(^_^;)。

「この世の果て」が”運命”を描いているなら、「S.O.S」は”奇蹟”を描いているわけですが、う〜〜〜んラストには何かこう、もうちょっと何か欲しかったなぁ〜〜〜。 この二作品、出だしの傾向がとてもよく似ていたので(”苺を先に食べるか後で食べるか”という心理テストも、野島伸司ドラマお決まりのパターン)、そういう話になるのかな〜と思っていたんですけどね。まぁ、佐伯くんと遥ちゃんのキャラに満足出来ただけでも、 ここは一つ良しとしませう。
あとやっぱ、ABBAの曲は耳に残りますね〜。今年はアメリカでも、ABBAの曲を中心にして作られた「MAMA MIA!」というイギリス発のミュージカルが大当りしていたり(NYでは今秋オープン)、ラジオでも最近ABBAの曲がよくかかるんですよね。コレって何か不思議。一連の70年代ブームなのでしょうか???

<<もう一度キス - *>>
作曲家志望の若い日本人・歩と韓国での名声を捨て
日本で新しい歌手活動にチャレンジするソアヤの恋物語。

この作品も上記の作品と同じく、”「溺れる魚」予習編”の一貫として、プラス史上初の日韓合同制作ドラマだというので、けっこう期待して観始めたんです。いや〜〜〜、ヒドかった(^_^;)。 こんな作品をNHKが制作しているなんて、もしこのドラマが韓国で放映される様なことがあったら日本の大恥ですよ。マジで。
何がヒドかったって、脚本も演出も両方。例えば脚本に関して言えば、ただ韓国や在日コリアンについて本で勉強したのをご披露しているだけっていうのが、見え見え。私は何も脚本家が韓国についてのエキスパートでなければならないと言っているのではありませんよ。主人公の歩は、それこそ韓国いついて何も知らない訳ですから、「知らない」ということを素直に描くことは、別に悪くも何でもないんです。モンダイは、ソアヤや正美がそれこそ教条的なまでにに歩に対して”知識を与えてあげよう”としているところ。このドラマって、もともと頭で考えない日韓関係を描きたかったんじゃなかったのかな〜。

「ワンダフルライフ」で、好印象を残した小田エリカちゃん、どうしてこんなドラマに出ちゃったのかな〜。もったいない!!!ヤン=ソアヤ役をやったユン=ソンハは、私には好印象だったけど、彼女を知ってるコリアンの友人にはいまイチだったらしい。日本語は頑張ってたけど、セリフそのものがヒドかったしな〜。だって彼女がいくら日本語がうまいからっていったって、あれは日本語を第2外国語として話す人の日本語じゃない。その辺り、何もリサーチとかしてないんだろうか???コレは、フジのTVドラマ「ドク」を観た時にも全く同じことを感じました。ただ”訛り”を付ければいいと思ってる。でもそれは違うでしょ〜っ。自分が外国語を使う時、どんな思考回路でどんな言葉を選ぶか、ちょっと考えれば海外在住の経験なんかなくたってすぐに分かるはず。少なくとも、日本にゴマンといる外国人に少しでも取材すれば分かる次元の話でしょう?この辺り、自分がうるさい分野であるだけに、どうしても気になって仕方ありませんでした(全然内容のハナシじゃなくってすみません^_^;)。

加藤雅也のお父さん役は若過ぎたけど、まだ置いといて、お母さん役の女優さんはもったいなかった。おそらく本来はとってもいい女優さんなんだと思います。でも良くなかった。これは明らかに演出のせいでしょうね。歩の元GFや友人達だって、もうクサ過ぎ。彼らも元は悪くないと思うんですけどね。演出が…。
このドラマを全く同じコンセプト&ストーリーのまま、脚本家と演出家を変えてやったらどんなにか面白い作品に仕上がっていたかもしれません。もしかしてNHK、この日韓ドラマのことナメてかかってたのかな。…な〜んて、期待と思い入れが強かっただけに、この作品についてはほんっっとに幻滅してしまいました。

”「S.O.S」と「もう一度キス」の結末について”
(ドラッグして読んで下さい。当然ネタバレですので、未見の方は読まないよ〜に)
どちらも「ヒロインが死ぬんじゃないか?」という雰囲気を匂わせておいて、結局死なないというのは…まぁ、良かったんですけどね。「S.O.S」に関しては、そこまで引いておいたんだから、もうちょっと何かヒネってよね〜という感じでした。そういった意味では、後味は「もう一度…」の方が良かったかな。
でも佐伯先輩と遥の結末は、この2つのドラマの中で一番良かったですね。主役を完全に喰ってましたもん、少なくとも私にとっては。あ、それにしても、この2作品に共通する窪塚洋介クンの役が両方共ピアニストっていうのは、偶然らしいですが、似合ってましたね〜(^_^;)。

<<HERO - ****>>
キムタク扮するジーパン検事のプラトニック事件簿。

皆さんご存じの通り、視聴率の記録を次々に塗変えたオバケ番組。取り合えずこちらでもけっこう話題になったので、何がそんなに面白いのかなぁと思って気軽に観初めました。
う〜ん、結論から言うと、ハマるドラマだけど、そんなに素晴しいドラマってわけでもなかったかな(最初から月9に期待するなって?)。私が一番好きだったのは、第1話。さすが、ヤングシナリオ大賞の大竹研氏と福田靖との共同脚本(?)だけあって、懲りに懲りまくっておりました。出だしの15分くらいでレギュラー陣の個性を全て見せるところ、大がかりな事件と小さな事件をうまく掛け合わせている所など、かなり私のツボをついていたと思います。特にキムタクが初めて検察庁に出てきて、皆から無視されまくるところとかね。あそこのテンポ最高。彼が引っ越しの日の朝、ガサ入れの中継を観ずに通販チャンネルを観ていたことで事件の解決が遅れるトコとか、2回目を観ると、いかにこの回が全て無駄なく計算しつくされているかというのが、よ〜く分かります。

このドラマのキーライターである福田靖氏は、私が去年けっこうお気に入りだったドラマ「モナリザの微笑み」を手懸けた人。この作品でも、複数の個性的レギュラー陣、頭のキレるヒーロー、そして仕事は出来るんだけれど恋には奥手なヒロインを中心に一話完結の勧善懲悪ドラマが展開するという部分は、全く同じです。
ただね〜、物語が進むにつれ、その勧善懲悪さがあまりにも前面に出過ぎていたのは、ちょっと鼻に付いてしまいました。あくまでも久利生検事のトリック破りが見たいのにね〜、視聴者は。(え?松たか子とのラブラブでした???)

キャストについて、キムタクと松たか子については、もう言うことなし。やっぱり、キムタクのキャラクターって貴重ですよね。ああいったマジメでお説教的なことでも彼が言うとイヤミにならないモンね。
それにしても、阿部寛&八嶋智人のデコボコ・コンビは良かった。あの二人、後半は相当アドリブでやってたそうです。阿部寛って「トリック」以来、けっこうファンになっちゃったな。でも、ギャクの役に限るって感じだけど(^_^;)。第三舞台の勝村政信は、出演してくれてたの嬉しかったけど、舞台の方がもっと良かった様な気がする。それにしても、鈴木雅之氏が演出すると、出演者が舞台出身の人ばっかりですね〜。あ、そうそう、キャラとしては大塚寧々さんの役最高でした。もっとディベロップできまくるキャラだと思ったんですけど…。残念。

高視聴率を受けて、後半のゲスト出演陣は凄かったですね〜。いやぁ書き切れない…。でも最終回って、私的にはけっこういまイチでした。唯一良かったのは、田中要次さんの「あるよ」だけ。コレ、段々エスカレートしていって最後はどうなるかな、と思ったけど、そう来ましたか〜(^_^;)。
これだけ話題と視聴率と取ったこのドラマ。どうでしょう続編はあるのでしょうか?おそらくキムタク&松たか子のスケジュール次第なのでしょうね。またあったら是非観ようと思います。

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